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zoom RSS 一九八四年

<<   作成日時 : 2016/03/01 19:39   >>

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Nineteen Eighty-Four
ジョージ・オーウェル著 ハヤカワepi文庫
☆☆☆★★★

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〈ビッグ・ブラザー〉率いる党が支配する全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務する党員で、歴史の改竄が仕事だった。しかし彼は、以前より完璧な屈従を強いる体制に不満を抱いていた。ある時、奔放な美女ジュリアと出会ったことを契機に、伝説的な裏切り者が組織したと噂される反政府地下活動に惹かれるようになるが……。二十世紀世界文学の最高傑作が新訳版で登場!(文庫解説より)


この作品が刊行されたのが1949年。オーウェルは1950年に46歳も若さで病没していて、亡くなる前年に執筆された彼の最後の小説です。

オーウェルは戦後、ソ連の共産主義体制の恐ろしさ、そしてその社会のあり方を理想と掲げる人間たちの姿に大きな危惧を抱いていた。

その恐れが、動物を主人公とした寓話のかたちで描かれたのが「動物農場」でした。

この「1984年」は、読んでいただくとわかる通り、夢も希望の何もない、底なしのディストピア未来世界を描いた小説で、その後の多くのディストピアSF作品が、少なからずこの作品の影響下にある事をしみじみと感じました。

詳しい背景説明はないのですが、舞台は核戦争後の地球。世界は英米主導によるかつての英語圏国家連合による「オセアニア」旧ソ連とヨーロッパの連合国「ユーラシア」そして中国、日本といった東アジア連合国「イースタシア」の三国に分裂し、互いに争う事で国を維持していく関係に陥っていて、一党独裁体制国家によるディストピア三国志状態です。

物語の舞台はオセアニア。厳しい監視社会の変革を夢見て小さな反乱を起こした主人公、ウィンストン・スミスがたどる破滅までの経緯が描かれているのですが、それはそれは恐ろしい世界で、人間の歪んだ権力意識がどこまでも高められ、万全の体制さえ整えばこういう国家になってしまう恐れもあるのだろうか・・と戦慄を感じました。

それでも私は読みながら、人間の社会は決してこういう世界になる事はないと思いました。もしも徹底的な監視社会になったとしても、必ずどこかで綻びが出来て、その社会は滅びると思う。だって、人間はアリや蜂ではないし、ましてや、この社会にはメリットがまったくないから。必ずジョン・コナーがあらわれると思う。

この作品、オセアニアの社会機構の設定描写が、ものすごく詳細にわたって設定されているのも凄いです。「動物農場」とあわせて、是非読んでいただきたいオーウェル渾身のマスターピースだと思いました。

私の読んだ新訳版にはトマス・ピンチョンの解説がついています。








動物農場?おとぎばなし (岩波文庫)
岩波書店
ジョージ・オーウェル

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