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zoom RSS ヘイル、シーザー!

<<   作成日時 : 2016/05/29 16:19   >>

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Hail, Caesar!
2016年/アメリカ (監)ジョエル・コーエン イーサン・コーエン
(演)ジョシュ・ブローリン ジョージ・クルーニー オールデン・エアエンライク レイフ・ファインズ ジョナ・ヒル スカーレット・ヨハンソン フランシス・マクドーマンド ティルダ・スウィントン チャンニング・テイタム
☆☆☆★★★

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http://hailcaesar.jp/

1950年代のハリウッド。超大作史劇「ヘイル、シーザー」の撮影中、主演俳優で大スターのウィットロックが何者かに誘拐されてしまう。事件解決を任されたスタジオ内の問題解決屋のマニックスは、彼の奪還に向けて奮闘するのだが・・・。

この映画は、アメリカ人はともかく、日本の観客にとっては、黄金期のハリウッドをどれだけ見ているかが鍵になる作品でした。だから若い観客にとってはかなり難易度高い作品だと思いました。

↓「ベン・ハー」みたいなスペクタル史劇撮影中です!

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私が見終わって感じたのは、ハリウッド映画への大いなる愛情を、大いなる皮肉をもって描いた作品だな〜っていう、もうちょっと「ほのぼの」としてしまう位な気持ちでした。

「この大いなる虚構の世界の素晴らしい力を信じるんだよ!」

ラスト、スタジオ内の給水塔に大きく書かれた"Behold"="Ecce"=「見よ!」の言葉に、コーエン兄弟の映画を愛する気持ちが集約されているみたいでした。なので映画好きの方にはちょっとたまらない作品だったと思うのですが、私が気がついた範囲でこの映画のモトネタを。

これは後から知ったのですが、ジョシュ・ブローリン演じるマニックスは実在の人物で、当時のハリウッド内部で起きたゴタゴタを解決してきた人だそうです。

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それとマニックスにつきまとっているティルダ・スィントン演じる記者はヘッダ・ホッパーというゴシップ記者がモデルとの事。

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スカーレット・ヨハンソン演じる女優は、「水着の女王」で有名なエスター・ウィリアムス。

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チャニング・テイタム演じるミュージカル・スターが撮影している映画は、ジーン・ケリーの「錨を上げて」と「踊る大紐育」のホモっぽいバージョン。(笑)

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もうひとつ、この映画を見る上で必ず知っていないといけないのは、当時のハリウッドでマッカーシズム、いわゆる赤狩りが起きていた事です。ちょこっとこのあたりの事情を調べてから映画を観に行くとグっとお話がわかりやすくなると思います。

ジョージ・クルーニーを誘拐する脚本家達は、ダグラス・トランボを中心とした反マッカーシズム集団、ハリウッド10がモデル。

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今回、一番魅力的な役ともいえるのがオールデン・エアエンライク演じるウエスタン俳優。彼は事件解決の助けにもなっているし、物凄く良かったです。今回のキャストで一番のお気に入り。彼がお洒落な上流階級室内劇?にキャスティングされるシーンもホントおかしかった。ハンサムなので絵的にはOKなのですが・・。

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映画好きの方にはお勧めの作品ですが、とりあえずやっぱりハリウッド黄金期の最低限の知識は必要不可欠かと・・。そうでないとわかならいシーンが物凄く多いんですよね。

さてタイミング良く、7月に「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」が公開されます。ハリウッドの赤狩りの状況がよくわかりそうなので今からとても楽しみにしている作品です。

http://trumbo-movie.jp/

いや〜、映画って本当に良いもんですね。

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コーエン兄弟 「ヘイル、シーザー!」
『ヘイル、シーザー!』 "HAIL, CAESAR!"(ジョエル&イーサン・コーエン) (上記公式サイトにアクセスすると、トレイラーの音声が流れます。) ...続きを見る
Il quaderno d'Estate
2016/05/30 00:27
「ヘイル、シーザー!」
もう今週はバタバタでぐちゃぐちゃで疲れ果ててて、だからと言って来週の事も見えなくて、もうどーでもいーから週末位はノー残業(死語)で何もかも忘れてさくっと映画でも観てやる!明日の事は明日考えるんだもんね!などという気持ちになった金曜日の夜などにはちょうどいい作品。つまり、可もなく不可もなく、という娯楽作品である。しかし、しかーし!本当は深〜いのかもしれない。当時のアメリカでは(って正確にいつの時代設定だかは知らないけど)赤狩りの嵐が吹き荒れ、その影響がハリウッドにまで及んでいる頃だった筈だから。「... ...続きを見る
ここなつ映画レビュー
2016/05/31 12:58
ヘイル、シーザー!
『ヘイル、シーザー!』を渋谷Humaxシネマで見ました。 ...続きを見る
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2016/06/15 05:40
コーエン流 50&#39;sハリウッド
1日のことですが、映画「ヘイル、シーザー!」を鑑賞しました。 ...続きを見る
笑う社会人の生活
2016/06/30 07:52
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ジョエル & イーサン・コーエン兄弟 の新作。 いまいちの評判(...)に公開時を見逃し、機内映画でも ちらっと見ただけ。 やっと今日、Blu-ray で全体を通して鑑賞。 ...続きを見る
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2016/11/03 23:22

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
ごみつさん、こんばんは。TBありがとうございます。私からもTB入れたので、よろしくお願いいたします。

あらためて先日はありがとうございました。昔の映画そこそこ見ている私たちには適切なチョイスの作品でしたね
私はたまに「パクリを”引用”という言葉に置き換えると便利よね〜」と言いたくなることがあるのですが(笑)、過去の映画作品、時代を描いても、コーエン兄弟にはそういった「引用」臭がないように思えます。日本の和歌の本歌取りみたいに、皆が分かっていること前提でオリジナルを料理しているからでしょうか。

当時のミュージカルはスタジオにオケ入れて生演奏だった!とか、聖書を題材にする作品の時は、各宗派の代表者に脚本を読んでもらって意見を聞くとか、映画製作の裏話も面白かったです。
レイフ・ファインズ監督がジョージ・キューカーがモデルなら、あの舞台劇は「フィラデルフィア物語」みたいな作品でしょうか?レイフ・ファインズとオールデン・エアエンライクのやり取りほんとうにおかしかったですね。私は笑い声をおさえるの大変でしたよ!エアエンライク君、私もとっても気に入りました。ほとんどファンになりかけてます

とりとめのないコメントになってしまいましたが、土曜日にBSプレミアムで放送された「映像の世紀」ご覧になりました?ゲーリー・クーパーが審問会に呼ばれている本物のフィルムが出てきたのですが、当惑というか怯えて審問に答えているゲーリー・クーパーの姿に胸が痛みました。ああこれが赤狩りなんだな…と。「トランボ」も機会があれば合わせ技で見てみたいですね。

2016/05/30 01:03
夏 さん

こんばんは!

こちらこそ、早速のコメントとTB有難うございます。

この映画は、まだまだ気がつかないオマージュやちょっとしたパロディがあるかもしれませんね。

若い頃に、昔の映画をたくさんテレビ放映で見る事が出来たのが、今こうして自分の中でのちょっとした財産になっているのを感じます。

そうそう、色んなハリウッドの舞台裏が描かれてたのも面白かったですよね。色んな宗派の代表者をあつめて脚本をチェックしてもらう件ははじめて知りました。実は最初はギャグかと思ってたのですが、本当にやっていたそうですよ。

この映画のモトネタ、その後も調べてみたのですが、アメリカのサイトではレイフ・ファインズはマービン・ルロイじゃないか・・って書いてありました。これ、コーエン兄弟に聞かないとはっきりしたところわかんないかもね。
レイフ・ファインズが撮影してた映画は"Merrily We Dance"っていう映画でした。
何か気になるからもうちょい調べてみます。

エアエンライク君、凄く良かったですよね。若いハン・ソロ役を見るのが超楽しみです。

「映像の世紀」見なかった〜。G・クーパーはきっとジンネマンの映画(「真昼の決闘」)に出演したから審問会に呼ばれちゃったんじゃないかしら。ひどい時代ですね・・。
「トランボ」と「ヘイル、シーザー」はあわせて見ると面白いですよね。いずれカップリングで名画座にかかりそうです。
ごみつ
2016/05/30 22:34
こんにちは。
深ーく考えずに、とりあえずチャニング・テイタムの踊りを堪能し、オールデン・エーレンライクのプリティぶりに癒されました。
マニックスが実在の人物の設定だとは…!でも、今でも敏腕プロデューサーってこんな感じなのかもしれませんね。
ここなつ
2016/05/31 13:01
ここなつ さん

こんばんは!
TBとコメントも有難うございます。

私も予告編でチャニング・テイタムのダンスを見て、「これは絶対に見に行く!」って思っちゃったくちです。
それと、これは予想外で、オールデン・エーレンライクが凄い良かったですよね。
若いハン・ソロもやるみたいですし、赤丸急上昇しそうですね。
これからの活躍がとても楽しみです。

あんまり背景を深く考えなくてもじゅうぶんに楽しめる華やかさもありましたよね。
個性的な作品を撮る監督の映画では、役者さん達の個性的な演技も見られるから本当に楽しいです。
ごみつ
2016/06/01 02:17
こんにちは。
ヘイル・シーザー、楽しまれたようですね。
赤狩りを題材にした映画というと、ジョージ・クルーニーの「グッドナイト&グッドラック」という作品が心に残っています。

この作品は、コーエン兄弟らしい、ひとひねりしたおもしろさがありそうですね。元ネタがわかるとなおのこと楽しめそうです。
クラシックな映像もすてきですね。
セレンディピティ
2016/06/02 15:08
セレンディピティ さん

こんばんは。
「ヘイル、シーザー」なかなか楽しかったですよ。
あ、そうそう!「グッドナイト&グッドラック」もマッカーシズムに対抗したマスコミのお話でしたよね!
これはなかなか渋い映画でしたよね。

これ、元ネタがあんまりわからなくても、コメディになってるので楽しめますよ。

記事でも写真をのせたウエスタン役者を演じてるオールデン・エーレンライク、何となくデイン・デハーン君に似てて、セレンさん好みのタイプかもよ!
DVDになった時にでも見てみて〜。
ごみつ
2016/06/03 00:19

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