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<<   作成日時 : 2016/05/15 18:01   >>

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Spotlight
2015年/アメリカ (監)トム・マッカーシー
(演)マーク・ラファロ マイケル・キートン レイチェル・マクアダムス リーヴ・シュレイバー ジョン・スラッテリー ビリー・クラダップ スタンリー・トゥッチ ブライアン・ダーシー・ジョーンズ
☆☆☆★★★

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http://www.spotlight-scoop.com/

カトリック教会が長年隠蔽してきた児童虐待スキャンダルを暴き出し、ピュリツァー賞に輝いた調査報道チームを巡る実話を基にした作品。第88回アカデミー賞、作品賞、脚本賞を受賞した話題作です。

2001年。ボストングローブの新任編集局長としてマイアミからマーティ・バロンが着任する。早速、目玉となる記事を探していた彼は、神父による子供への性的虐待事件に着目し、追跡調査をする方針を打ち出す。

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しかし、半数以上がカトリック教徒である地元民への反発を招きかねないと幹部は難色を示すが、地元のしがらみと無縁である彼は強気に押し切って行くのだった。ボストングローブの名物特集記事欄である「スポットライト」の担当記者達は、取材を重ねるうちに事件の背後に隠された巨大な疑惑へと迫っていくのだが・・。

脚本、作品と、映画の核となる部門を受賞している作品だけに大いに期待して見に行きましたが、思いのほか地味な内容でまずはそこに驚きました。

誰も派手な演技はせず、脚色されたドラマなどももちろんなく、記者達は淡々と取材を続けていきます。もうほとんど、ドキュメンタリー映画のごとしで、それだけに、役者さん達の押さえた演技にとても心を惹きつけられました。

この映画のマイ・ベスト・アクターは被害者の弁護士役のスタンリー・トゥッチです!

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これほど大きなスキャンダル事件でありながら、事件解決後も何事もなかったかの様に、カトリック教会のシステムが運営されている様に感じるのは、私がキリスト教圏で生きていないからでしょうか?

そもそもこの事件は、実は大昔から「誰もがそれを知っているけれど、誰もがその事を話題にしない」っていう、巨大な宗教的ブラックホールだったっていう事はないんでしょうか?

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全部、勝手な憶測ですが、人の魂を救済する事が役目であるところの教会が、児童の心をズタズタに傷つけ、そのトラウマは大人になっても消えず、最悪は自殺するところまで追い込んでいるという現実は本当に恐ろしいと思いました。

こうしたダークサイドな部分は、教会がはたしている大きな善の部分に比べれば大したことではないと思われているのかもしれないけれど、被害者の一人が語っていた様に、「心を救ってくれるべき人間からうけた虐待」は神に見はなされたに等しいおいう感覚を与えてしまう。

なまじ普通の犯罪に巻き込まれるよりもず〜っと心の破壊率が大きい。

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今更ながら、宗教の持つ恐ろしい一面と、権力の大きさを再確認した感じです。

映画としては、アカデミー作品賞をとるほどの出来栄えには思えなかったけど、社会派ドラマとして優れた映画だと思いました。

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スポットライト 世紀のスクープ カトリック教会の大罪
竹書房
ボストングローブ紙〈スポットライト〉チーム

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スポットライト 世紀のスクープ 【映画】
SPOTLIGHT 2015年 アメリカ トム・マッカーシー(監督) マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、ブライアン・ダーシー・ジェイムズ、リーヴ・シュレイバー、スタンリー・トゥッチ、ビリー・クラダップ、ダグ・マーレイ、ジェイミー・シェリダン、ニール・ハフほか ...続きを見る
Balkan's Memorandum
2016/05/16 08:36
スポットライト 世紀のスクープ
ボストン・グローブの記者たちがカトリック教会のスキャンダルを暴いた実話に基づくド ...続きを見る
セレンディピティ ダイアリー
2016/05/16 18:32
「スポットライト 世紀のスクープ」強大な権力の闇を暴く“光”
 アカデミー賞 作品賞&脚本賞 W受賞!「スポットライト 世紀のスクープ」(ロングライド)。キリスト教社会の“絶対的タブー”に、果敢に挑んだ地方新聞社の実話を映画化。華は無いけど、真面目な作品です。 ...続きを見る
シネマ親父の“日々是妄言”
2016/05/19 20:42
「スポットライトー世紀のスクープー」
人が人を殺す事は、ある。しかし、組織が人を殺す、それを暴いたのがこの作品である。実際に刃物や銃器で殺される訳ではない。だが、被害者達は一度精神的に殺されている。そして被害者達が後に自殺をしてしまうケースも多い。世紀のスキャンダル。聖職者が教会の地位を利用して、信徒の子供達に性的虐待を行う。それも一件や二件ではない。…マサチューセッツ州ボストンの新聞、グローブ紙は、「スポットライト」という長期連載を信条としたコラムでその犯罪を告発する。期待していた通りの正統派の作品であった。マーク・ラファロもマイ... ...続きを見る
ここなつ映画レビュー
2016/05/27 17:31

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
ごみつさん、再びこんにちは。
この映画も見ないといけないとは思っています。
アカデミー賞作品は見ないけど、これはネタがネタだけに見ないとという友達もいます。
聖職者のこのネタは歴史を紐解くと枚挙に暇がないのですが、現代にも続いているのはね〜と落胆した記憶があります。
信長が叡山焼き討ちした気持ちがちょっとわかってしまいます。
kinkacho
2016/05/15 23:07
こんにちは!

スタンリー・トゥッチ、よかったですよね。やりすぎにならないギリギリのところで〈映画らしさ〉を醸して、作品の芯になっていました。
あと、レイチェル・マクアダムスも。今回は珍しくロマンスが絡まない役でしたが、それが新鮮ですてきでした。
それにつけても、教会が児童虐待を組織ぐるみで隠蔽って……オスカーもびっくりのおぞましさです。
Tae
2016/05/16 08:34
こんにちは。
オールスターキャストですが、華やかを抑えての演技がかえって心に残りましたね。
細かいところでは、9.11で取材が中断しかけた時の被害者の落胆した顔が忘れられませんでした。それから、クリスマスでの子どもたちの無垢な歌声が心にずしりと突き刺さって...
ドキュメンタリータッチながら、細部にわたってていねいな演出が生きていました。
セレンディピティ
2016/05/16 18:31
Kinkacho さん

こちらにもコメント有難うございます。
この問題に関して、本とか読まれた事があるんですね。
そうそう、昔はもっとひどかったんだろうな・・と推察します。
最終的な黒幕はやっぱりヴァチカンなんでしょうか・・。
そうだとすると、この問題は未来永劫、解決しないまま続きそうで怖いです。

とても地味ですが、真摯につくられた映画なので、お時間がとれたら是非是非!
ごみつ
2016/05/16 23:05
Tae さん

こんばんは!
コメントとTB有難うございます。

ホント、スタンリー・トゥッチは演技のうえでも、キャラクターとしても作品の中心になる人物でしたよね。
この人がいたから、あのスキャンダルも暴けた様なものですし、利益をかえりみない人権派の弁護士っていう雰囲気がよく出てました。

そうそう!レイチェル・マクアダムスも凄く良かったです!彼女、可愛いのでいつもは甘い雰囲気の役が多いのに、この作品の地味なキャリア記者ぶりがとても良かった。家庭も持ってるしね。

この作品、凄く地味だけど後からじわじわ〜ってくる良さがありますね。
ごみつ
2016/05/16 23:13
セレンディピティ さん

こんばんは。
TBとコメント、有難うございます!

そうそう、キャストの皆さん、有名俳優だし演技派の方も多いのに、すごく抑えた演技でとても良かった。それがかえって作品の臨場感を高めてましたよね。

あ〜、そうそう!途中で9・11が起きちゃったんですよね。あれはアメリカを揺るがす大事件だったから仕方ないとは言え、被害者の方達の焦燥感を思うととても気の毒でした。

見てる最中や、見終わってすぐは「物足りないな〜」なんて思ってましたが、時間がたつにつれこの映画の良さがじわ〜と体に広がってきてる感じがしています。
それはこの映画がとても真摯につくられてるからでしょうね・・。
ごみつ
2016/05/16 23:22
ごみつさん、こんにちは。
この映画をようやく見ました。
記事にしようかと下書きしてみたのですが、映画自体ではなく、カトリック教会のシステム自体を考え込むことになって挫折してます。
子供を虐待した神父もまた虐待されていたことがわかるシーケンスに戦慄してました。
稚児の伝統がある日本とは思考が根本的に違うので、かなり混乱してます。
kinkacho
2016/05/26 22:54
Kinkacho さん

こんばんは。
見に行かれたんですね!

こういうテーマの作品は、題材が重たいし根も深い問題なので、なかなか記事にするのは難しいですよね。

下調べもなしにうかつな事は書けないし、とても難しいと思います。
それと、なにぶん私たちがキリスト教徒じゃないし、キリスト教文化圏で暮らしてないから理解も困難ですしね・・。

せっかく見にいかれたんだから、ザクっと作品としての感想とか、すごく理解が困難だったっていう感想程度でも残しておくと良いかもですね。
ごみつ
2016/05/27 01:55

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