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zoom RSS レヴェナント 甦えりし者 (映画)

<<   作成日時 : 2016/05/22 18:38   >>

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The Revenant
2015年/アメリカ (監)アレハンドロ・G・イニャリトゥ
(演)レオナルド・ディカプリオ トム・ハーディー ドーナル・グリーソン ウィル・ポールター フォレスト・グッドラッグ ルーカス・ハース
☆☆☆☆

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http://www.foxmovies-jp.com/revenant/

1823年アメリカ北西部。毛皮商人として狩猟の旅を続けている一団は、ヘンリー隊長をリーダーとし、船で目的地へ向かっていた。ある時、彼らは先住民の襲撃を受け多くの犠牲者を出してしまう。生き残った者たちは船を捨て、陸路をとる事にする。旅の途中で一団のガイドも務めていたベテラン・ハンターのヒュー・グラスがグリズリーに襲われ瀕死の重傷を負ってしまうのだった。

ひ〜〜!!

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グラスは間もなく死ぬと判断したヘンリー隊長は、彼の最期を看取り埋葬する様に、グラスの息子、そしてブリジャーとフィッツジェラルドを残していく。しかし荒くれ者でグラスを嫌っていたフィッツジェラルドは、彼の息子を殺し、ブリジャーを連れてグラスを置き去りにしていくのだった・・・。

この作品、今年、私がみた映画の中では断トツに感銘を受けました。今のところ暫定で1位です。(この記事、ネタバレをかなり含みます。)

敵役のトム・ハーディーも私がみた中では彼の最高の演技だと思った。

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ご覧になられた方、誰もが称賛する撮影の素晴らしさですが、撮影のエマニュエル・ルベツキは、「ゼロ・グラビティ」「バードマン」そして本作と史上初3年連続でアカデミー撮影賞を受賞している世界トップクラスの撮影監督なので、当然と言えば当然という仕事だったと思います。

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ようやくアカデミー主演男優賞をとれたディカプリオの演技も素晴らしかったですが、彼の演技力ならこれも当然の出来栄えで、本当は今までどの映画でとってもおかしくはなかったんですよね。それでも、彼の今回の作品の演技はやっぱり見事でした。復讐に燃えているアクティブなシーンよりも、私は彼が静かに何かを考えているシーンに心打たれました。特に、殺された息子を見つけたシーンでのディカプリオの表情ね!あのうまさはちょっと尋常じゃないです。

この作品以外だと、これほど凄い!と思った演技は「アヴィエイター」かな。

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さて、私がこの作品を高く評価する理由は、前述の事に加え、この作品が一種の神話的な崇高さに溢れていた事です。映画を見た後に原作の小説を読んだので、イニャリトゥ監督がこの作品で目指していた事が、私なりの判断ながらわかった気がしました。

映画は原作とはかなり内容を変更しています。そもそも、ヒュー・グラスの復讐劇でわかっている史実ほ骨子となるごくわずかで、小説も様々なアレンジを加えていました。本については次の記事でご紹介させていただきますが、小説版も単なる復讐劇ではないんですよね。

ネイティブのみならず北米の動物達にも受難の時期だったと思います。

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史実では、グラスはフィッツジェラルドを殺してはいなくて裁判にかけただけ(本当は殺したかった)で、それを説得力ある復讐劇に強化するために息子を登場させたのだと思います。その設定を加えた事でこの映画版は、アメリカ(白人種)が犯してきた先住民に対する悲劇の歴史を浮かび上がらせるとともに、主人公グラスを通じて、生というもの、死というものについて、観念的なものではなく、今目の前でくりひろげられるものとして、観客は体感する事が出来るのだと感じました。

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ちょっとなかなか、私が感じた感動をうまく文章に出来ないのですが、映画がかなりバイオレンス描写に溢れているので苦手な方も多いかと思いますが、映画としては最高レベルの出来栄えだと思いますので是非お勧めです!

イケメンのヘンリー隊長。この人、原作でも可愛そうでした。

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さて最後にひとつ!原作を読んで確信しましたので、私が見つけた映画的オマージュシーンを2つ。

まずこれは誰でも気がついたと思いますが、グラスが死んだ馬の中に入って暖をとるシーンは、「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」の惑星ホスのシーンですよね!

ルーク!臭いはがまんしろ!

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あと、途中で知り合ってバッファローの肉をくれたインディアンがグラスを藪でおおって助けてくれるシーンは絶対に黒澤明の「デルス・ウザーラ」だと思います!

是非、映画を見る時にチェックしてみて下さいね。他にもあるかも?

あ、あともう一つ!ヒュー・グラスのこの復讐劇は1971年「荒野に生きる」っていうタイトルで映画化された事があるんですね。主演はリチャード・ハリス。監督はリチャード・C・サラフィアン。見てみたいけど、これビデオもDVDも出てませんでした。

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本の記事へ続きます。


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レヴェナント:蘇りし者
レオナルド・ディカプリオ主演、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の西部開 ...続きを見る
セレンディピティ ダイアリー
2016/05/23 10:19
レヴェナント 蘇えりし者 【映画】
THE REVENANT 2015年 アメリカ アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(監督) レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディ、ドーナル・グリーソン、ウィル・ポールター、フォレスト・グッドラックほか ...続きを見る
Balkan's Memorandum
2016/05/28 12:50

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
レヴェナント、すごくよかったですよね。
見ている時は緊張感を強いられましたが、あとからしみじみと深い余韻に包まれました。

馬のシーンはすぐにわかりましたが、デルス・ウザーラは気がつきませんでした。見たのがだいぶ前なので忘れてしまったかも...。

グラスは実在の人物ですが、アメリカ開拓史の初期の頃の話なので、語り継がれる伝説...となっているのでしょうね。原作も是非読んでみたいです。
セレンディピティ
2016/05/23 10:18
セレンディピティ さん

こんばんは!
見る前は、暗そうだし重たそうだしどうかな・・なんて思ってたのですが、これは物凄く気に入ってしまいました。
私の好みのツボにはまった感じです。

「デルス・ウザーラ」で、デルスとカピタン(captain)が道に迷って雪原?で日が暮れちゃったシーン覚えてませんか?そのままでは死んでしまうので、デルスが木の枝とか集めてきてシェルターをつくったんですよね。このシーンにそっくりだな・・って思いました。

原作も面白かったですよ。映画とはテーマが異なるので、また違った角度から楽しめると思います。
ごみつ
2016/05/23 22:57
ごみつさん、こんにちは。
スターウォーズとデルス・ウザーラは気づきました。
kinkachoは冬のサバイバルが無いわ〜に意識がいってしまいました。幻想的なシーン、心理描写的シーンは、低体温で幻覚きてる〜と思っちゃいましたから。
冬山野営の知識に邪魔された?
kinkacho
2016/05/24 07:46
Kinkacho さん

こんばんは!
実感としてちょっと違和感を感じちゃうと確かに、作品からちょっと気持ちが引いちゃうってありますよね。

他のメンバーはインディアンを避けるために山越えしてたけど、グラスはケガのせいでずっと川沿いの平地にいたから山よりは多少耐えられたのかも?
幻想的なシーンは、私もグラスの幻覚なんだろうな・・って思いましたよ!

馬の中に入るシーンは凄かったですよね。私がオマージュシーンだ!って記事に書いた内容は、小説には出てこなかったんですよね。だからたぶんオマージュなんだろうと思うけど、「デルス・ウザーラ」はともかく「スター・ウォーズ」はウケました。(笑)

原作も読んで、時間がたってみると、けっこう私にとって一番ショッキングで心に残ってるのは、毛皮のための動物の乱獲のすさまじさですね・・。
何か、ひどい時代ですよ、色々と・・。
ごみつ
2016/05/25 00:51
ごみつさん、再びこんにちは。

乱獲に関しては、この映画でバッファローがCGで描出したシーンで、こんだけおったバッファローを全滅させたか...とため息が出ました。

サバイバルに関しては、川の側より樹林帯の方が楽ですね。沢沿いの吹きさらしは地獄でございます。
kinkacho
2016/05/26 14:35
Kinkacho さん

こんにちは。お返事有難うございます。

本当に白人はロクなことしません。自然に対して傲慢な人間の姿を見てるとやりきれない気持ちになります。
ビーバーも帽子をつくために絶滅寸前まで殺されちゃったんですよね。

アメリカ開拓時代っていうのは、アメリカっていう国を知るためにももっと知っておいた方が良い時代だな〜なんて感じました。

川沿いは魚とったり、道に迷わなくて良いけど、インディアンもいるし、吹きさらしなのはきつそうですね!
樹林帯はまたクマに会うのが怖ひ。
ごみつ
2016/05/26 17:35
こんにちは!
実は私、「ヒュー・グラスには先住民の女性とのあいだに息子がいた!」というくだりにいささかの違和感を覚えてしまったのですが、それでも彼がサバイヴした壮絶な旅には、思い切り引き込まれました。馬にくるまって眠るシーンとか最高――と思っていたら、なんと『スター・ウォーズ』へのオマージュだったんですね! 何をいまさらですが、ぜひ観てみなくては
Tae
2016/05/28 13:49
Tae さん

こんばんは!
先住民との間に子供がいるっていうのは、彼の伝説の中のひとつのエピソードみたい。色々な伝説があって、どうせどれがホントかわかんないから、あれこれ脚色されてるんでしょうね。
小説もほぼ脚色されている内容でした。

彼が復讐しようとしていた若い方のブリッジャーはその後長生きしてかなり有名な人物になったのね。Wiki見ると出てきますよ。

映画の中のサバイブ物語は、レオの名演技もあって迫力ありましたね。

馬にくるまるシーンは、「スター・ウォーズ」(クラシカル)のエピソード5 「帝国の逆襲」の中に出てくるのですが、おそらくこれが元ネタだと思うな。
馬じゃなくて、何かラクダみたいな変な動物ですけど。(笑)
ごみつ
2016/05/29 01:49

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