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zoom RSS 寒い国から帰ったスパイ

<<   作成日時 : 2016/07/18 23:21   >>

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1965年/アメリカ (監)マーティン・リット
(演)リチャード・バートン クレア・ブルーム オスカー・ウェルナー ペーター・ヴァン・アイク
☆☆☆★★★

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外務・英連邦省に入省し、MI6に所属していた経歴を持つ、作家ジョン・ル・カレの初期の傑作を映画化した作品。大昔に一度見た事があるのですが、ラストシーンと重苦しい雰囲気しか覚えてなくて、ほぼ初めてのごとく観賞できましたが、これは、確かに傑作です・・。凄いです。

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イギリス情報部のリーマス(R・バートン)が密命を帯びて東ドイツに潜入する。彼への指令は、東ドイツの諜報機関の実力者であるムントを失脚させる事。リーマスは、ムントと敵対する関係にあるフィードラーに接触し、ムントが二重スパイであると告発させる。ムントは、党の査問機関の裁判にかけられる事になるのだが・・・。

ネタバレは決してしたくない作品なので、詳しい物語は書きませんが、「007」シリーズや「スパイ大作戦」とはまったく異なる現実の諜報の世界が冷徹なタッチで、モノクロの映像から醸し出される冷えきった雰囲気の中で描かれていくのですが、ちょっとこれはたまらないですよね。

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ル・カレは、さえない初老のスパイ、ジョージ・スマイリーを主人公とした作品を手掛けていますが、「スマイリー五部作」の中のひとつ、"Tinker,Tailor, Soldier, Spy"邦題「裏切りのサーカス」は、本当に見事な映画作品でした。

「寒い国から帰ったスパイ」はスマイリーものではないのですが、MI6の同僚、仕事の協力者としてこの作品にも登場します。「裏切りのサーカス」を見ていた事もあって、この作品でのスマイリーの姿に泣けるんですよ。

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「寒い国から〜」は、人によっては雰囲気があまりにも重たすぎる・・と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、この重たさこそが主人公のリーマスに心にのしかかっていたものなんですよね。そして愛する人間をつくってしまった事こそ、彼の終わりのはじまりだったのだと思う。

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米ソ冷戦下という時代をあらためて思いださせられ、考えさせられる映画でした。

バートンをはじめキャストは全員渋くて見事。傑作。お勧めです!!

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
おはようございます。
タイトルをどこかで聞いたことがあるな...と思ったら、原作はル・カレなんですね!
モノクロの映像が渋くてかっこいいです。
裏切りのサーカスは登場人物が多くてストーリーが複雑でちょっと乗り切れなかったところがあるのですが、こちらはリーマスの生き方をじっくり描いている、といった感じでしょうか。
愛する人をつくってしまったことが彼の終わりのはじまりだった...う〜ん、気になります☆
セレンディピティ
2016/07/19 08:48
セレンディピティ さん

こんにちは!
この作品、1963年発行でル・カレの3作目なんですよね。映画はモノクロで、一貫して重たい雰囲気ですが面白かったですよ。ラストは愕然としちゃうと思います。
「裏切りのサーカス」よりは登場人物が少ないので、ストーリー自体は掴みやすいですよ。

こういう作品見てると、諜報員は自分の親でも売れるくらいの神経じゃないと務まらないんじゃないかと思っちゃいます。

ル・カレは2013年に新作の「繊細な真実」"Delicate Truth"っていう作品を出してます。もう80代ですが、まだまだ新しい作品を発表して欲しいですね。
実は私、彼の小説は読んだ事がないのでいずれ読んでみようと思ってます。
ごみつ
2016/07/19 14:32
タイトルを観た時「あれ?」と思いました。ル・カレの原作は、たしか「寒い国から帰ってきたスパイ」のはずだからです。
調べたら、映画は「寒い国から帰ったスパイ」として発表されたのですね。微妙なニュアンスの違いですが、私はけこうひっかかりました。
たぶん、私が最初に読んだル・カレの作品がこれだったと思います。映画は未見ですが、原作はスパイ小説としてはベスト10級の名作です。是非ともご堪能あれ。
ヌマンタ
2016/07/22 12:58
ヌマンタ さん

こんばんは!
そうそう、原作は「帰ってきた」なのに、映画は「帰った」なんですよね。私も、帰ってきたの方がストーリーのニュアンスに近いと思います。

これは映画見ただけでも、かなりの小説だろうと言う事がわかります。近いうちに是非読んでみますね。
小説を読んでると、映画は物足りないだろうと思いますが、映画もなかなか良く出来てましたよ。
ごみつ
2016/07/22 21:06

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