ごみつ通信

アクセスカウンタ

zoom RSS ハドソン川の奇跡

<<   作成日時 : 2016/10/19 13:49   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 6 / コメント 10

Sully
2016年/アメリカ (監)クリント・イーストウッド
(演)トム・ハンクス アーロン・エッカート ローラ・リニー
☆☆☆★★★

画像


http://wwws.warnerbros.co.jp/hudson-kiseki/

2009年1月15日。乗員乗客155人を乗せた旅客機(USエアウェイズ1549便)が、ニューヨークのラガーディア空港を離陸した直後、バードアタックにあい、全エンジンが機能を停止してしまう。サレンバーガー機長(サリー)は、空港へは戻れないと判断し、ハドソン川への不時着をおこなう。

不時着は無事に成功し、乗客。クルー全員が生還。この出来事は、9.11後、そしてリーマンショックによって暗い世相にあったアメリカ全土に「ハドソン川の奇跡」として報道され、サリー機長は英雄として一躍時の人なる。

しかし、「本当に川に着水する必要があったのか」「空港へ戻る事は不可能だったのか」と、国家運輸安全委員会(NTSB)による調査が行われる事となる・・・。

画像


私もこの事故に関しては、以前ドキュメンタリーを見た事がありましたが、今回、さらにこの事故について詳しく知る事が出来ました。

映画は前半は、事故の発生から救出劇まで、後半は事故調査委員会による法廷劇と、大きく2部構成になっています。

「訓練してきたことをやっただけ。自慢も感動もない。」

英雄としてもてはやされるサリー機長が、事故後に語ったこの言葉通り、作品も淡々としたドキュメンタリータッチで語られていきます。このタッチは、映画全体を通して貫かれているのですが、事故調査委員会の法廷での事故のシュミレーションシーンなど、逆に大きな緊張感を高めていました。

画像


この淡々としたタッチ、そして思わせぶりな演出が一切ない、イーストウッドの手法は、実は私にとっては大きな謎で、どうしてこんなに普通に撮影しているのに、これほどの作品に仕上がるんだろうと毎回感嘆させられてしまうのです。

いわゆるウエルダンな作品っていうだけではない何か・・。恐らくは、映画界で長く活躍し、年齢も重ねてきたイーストウッドの人間や人生を見る目の円熟した感覚、そして描かれる人物が常に何かと静かに戦う人間であるという事からくる作品全体が持つ矜持からくるのではないかとう事。そして、個人的にはイーストウッド自身のセンスの高さからくる上品さが作品から放たれるからだろうと感じています。

画像


あいま、あいまに、控えめに挿入される、サリー機長の前歴のシーン。あのあっさり感は観客を見る目を信頼している証でもあると思う。彼は29歳までは空軍のパイロットだったのですね。

さて、この作品で私が一番緊張したのは、エアバス社による事故のシミュレーションのシーンですが、あのGPWS(対地接近警報装置)のPull Up Pull Upっていう警告音、怖いですね〜。そして、一番感動的だったセリフは調査委員会の人の、「あなたがいたからこの事故は惨劇を回避された。この調査が機長、副機長が出席し、ともに調査が出来るのは本当に稀な事なんです。」

画像


流石はイーストウッド作品っていう感じですので、是非お勧めです!

画像

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(6件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
ハドソン川の奇跡
クリント・イーストウッド監督×トム・ハンクス主演、2009年ニューヨークで起こっ ...続きを見る
セレンディピティ ダイアリー
2016/10/19 17:16
ハドソン川の奇跡 【映画】
SULLY 2016年 アメリカ クリント・イーストウッド(監督) トム・ハンクス、アーロン・エッカード、ローラ・リニー、マイク・オマリー、ジェイミー・シェリダン、アンナ・ダン、ホルト・マッキャラニーほか ...続きを見る
Balkan's Memorandum
2016/10/19 17:49
「ハドソン川の奇跡」
縁あってジャパンプレミアに参加することができた。今回も又舞台挨拶の写真撮り放題で、更にラッキー!最近のSNSなどが大流行りの時代に、効果的にインフルエンスさせるには写真及び動画が最適ツールだと主催者が認識した結果なのかどうかは判らないけれど。肖像権が大流行りだった時代はまだ終わっていないと思うのだが、まあ基本的に観客の性善説にのっとっているという解釈で、喜ばしいことだと思う。登壇者はトム・ハンクスとアーロン・エッカートで、アーロンは途中で唐突に舞台を下りて、客席のファンの座席まで行きファンの膝の... ...続きを見る
ここなつ映画レビュー
2016/10/20 16:40
映画:ハドソン川の奇跡 当ブログは目撃者なので当事者?のため、涙が止まらない… 評論不可(笑)
実は当ブログ、たまたまNYで この現場に居合わせてしまった。 その様子は当時、以下のようにレポート。 ...続きを見る
日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF ...
2016/11/03 23:23
サリー機長の判断
24日のことですが、映画「ハドソン川の奇跡」IMAXを鑑賞しました。 ...続きを見る
笑う社会人の生活
2016/11/19 21:59
クリント・イーストウッド監督 「ハドソン川の奇跡」
クリント・イーストウッド監督 『ハドソン川の奇跡』 "Sully"(クリント・イーストウッド監督 2017年) (上記公式サイトにアクセスすると、トレイラーの音声が流れますので、ご注意下さい。) ...続きを見る
Il quaderno d'Estate
2017/03/07 23:47

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
一見淡々と作りなのに、温かさや人間ドラマがあって、さすがはイーストウッド監督という作品でしたね。

思わせぶりの演出というわけではないのですが...
「ジャージーボーイズ」では「君の瞳に恋してる」誕生のエピソード、「アメリカンスナイパー」では敵のスナイパーとの一騎打ち、そして今回は事故調査委員会の法廷...と、事実をちょっと”盛る”ことで感動的なドラマに仕上げているところが、イーストウッド監督らしいかな?とちょっと感じてしまいました。
決して否定的な意味ではなく、それによって感動が薄れるというこではないのですが...。
やはり映画を知り尽くした、熟練の監督さんだなーと思います。
セレンディピティ
2016/10/19 17:14
こんにちは!
TBありがとうございます。

これ、わたしもとても気に入りました。コテコテの英雄譚にせず、それでもきっちり感動させるあたりに、「技あり」って感じたんですが、なるほど、お客を信頼していなければできない抑制ってことですね。

イーストウッドといえば、今日はテレビで『アイガー・サンクション』(1975年)を観てしまいました。高校生のころ、『魔鬼雨』と二本立て(なんて脈絡のない二本立なんだ?)で観て以来、40年ぶりの再見ですが、ジョナサンってあんなスケベおやじだったんだ〜とびっくりしつつも、けっこう引き込まれました。
Tae
2016/10/19 17:47
セレンディピティ さん

こんばんは!
早速のお返事&TBも有難うございます。

劇映画なので、ドラマ的に盛り上げる部分とか、例えば、サリー機長が飛行機事故のビジョンを見るシーンとか、セレンさんご指摘の最期の法廷のシーンとか、ドキュメンタリーなところと、脚色の部分の塩梅がとてもうまいですよね〜。

このあたりが、映画作りのセンスなんだろうな〜っていつも思います。

90分くらいの作品だけど、尺のバランスも良いですよね。無駄に盛り上げて長くしないあたり、職人だなって思いますよね。
とても良い作品でした!
ごみつ
2016/10/19 20:50
Taeさん

こんばんは!
早速のお返事&TB有難うございます。

「アイガー・サンクション」BSでやってましたね!
思えば、イーストウッドが監督しはじめたのは70年代ですもんえ。
80年代後半くらいまでは、とても娯楽色の強い作品を撮ってたのを懐かしく思い出します。

私、久しぶりで「ファイアー・フォックス」が見たいな。これ劇場で見てけっこう楽しかった思い出があるんですよね。

途中から、とても職人肌な監督になって、「バード」以降はほとんど佳作以上じゃないかしら?
今、一番、信頼できる監督かもしれませんね。

しかし、「魔鬼雨」懐かしいな〜。でも、これ未見です。(笑)見たくなりました。
ごみつ
2016/10/19 20:55
ごみつさん、こんにちは。
行きつけの映画館のタダ券が1枚あって、これに行こうか、ジェイソン・ボーンに行こうか悩んでましたが、21日からビヨンドが公開なので、そちらで使います。
これはレディースデイでお金を払って見ます。
kinkacho
2016/10/19 23:03
Kinkacho さん

こんばんは!
私、「ジェイソン・ボーン」も見ました!こっちも面白かったですよ。余裕があれば是非「ジェイソン・ボーン」もお勧めです。

21日からの「スター・トレック」楽しみですね〜。チェコフ役のアントン・イェルチン君が事故で亡くなっちゃたので、チェコフの最後の姿が見れる作品になっちゃいましたね。
楽しみだけど悲しいです。

「ハドソン川」も楽しんで下さいね。

追伸
同じコメントが2つ入ってたので一つ削除させていただきました。コメント有難うございます!
ごみつ
2016/10/19 23:30
こんにちは!弊ブログにご訪問下さりありがとうございました。
本当に、「流石はイーストウッド作品」という感じでしたよね。静かで力強く、骨太な事実をしっかり伝えていました。
もうもう、本当に好きな監督さんです。
ここなつ
2016/10/20 16:39
ここなつ 様

こんばんは!
こちらこそコメント&TB有難うございます。

ジャパンプレミア、本当に素敵なイベントだった事と思います。

イーストウッド監督、次回はやっぱり実話で、ソマリアで武装勢力の誘拐拉致されたアメリカ人女性の話を映画化するみたいですね。
それにしても、本当に80代とは思えない、パワーとエネルギーに驚かされっぱなしですね。

まだまだ良い作品をたくさん撮って欲しいですね!
ごみつ
2016/10/20 21:28
ごみつさん、こんばんは。
私はこの映画やっと2月に見て、やっとブログにアップしました。TBよろしくお願いします。

期待を裏切らない安心のイーストウッド印…と言っても「安全パイ」のマンネリは全然ないんですよね。彼はもはや「巨匠」の立ち位置にいるのに、けしてその場に安住せずに一作一作意欲的に取り組んでいる。ハドソン川のロケに、ライフジャケットを着用して臨んでいるイーストウッド監督のスナップ見ましたが、体力も頭脳もタフで老け込まないのがすごいです。
映画俳優、大スターだった時代から、撮影現場で一人勉強を重ねてきたのでしょうね。

イーストウッド監督の偉大さに加えて、俳優たちの演技力にも感服させられました。トム・ハンクスから端役の人に至るまで、リアリズムとヒューマニズムに溢れた素晴らしい演技の連続でした。アメリカの映画界と演劇界の底力を見た思いです。

2017/03/08 00:01
夏 さん

こんばんは!
名画座でご覧になったんですね。この作品、DVDより大画面で見た方が絶対に良いですよね!

そうそう、私もイーストウッドの作品を見るたびに毎回不思議なのですが、こんなにもオーソドックスにてらいなく撮影しているのに、どうしてこんなに上質な映画に仕上がるんだろう・・って感嘆させられます。

それと毎回、様々なジャンルに挑む体力と精神力は本当に凄いです。

トム・ハンクス、良かったですよね。あと副機長のアーロン・エッカートも良かった。淡々と演じてあの緊張感を持続させる演技力。やっぱり一流の俳優さんって本当に凄いですね。
ごみつ
2017/03/08 01:27

コメントする help

ニックネーム
本 文
ハドソン川の奇跡 ごみつ通信/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる