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zoom RSS 鬼龍院花子の生涯 (映画)

<<   作成日時 : 2016/11/25 18:37   >>

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1982年/日本 (監)五社英雄
(演)仲代達矢 岩下志麻 夏目雅子 山本圭 夏木マリ 夏木勲 丹波哲郎 中村晃子 役所広司 梅宮辰夫 成田三樹夫 室田日出夫 高杉かほり
☆☆☆★★★

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BSで放映されていたので、久しぶりに観賞。今年、原作を読んでいた事もあり比較もかねて楽しく観賞しました。

原作を読んだ時からわかっていましたが、映画版は原作とは明かに異なるテーマを狙っている作品です。

主人公である原作の松恵は、土佐の侠客である鬼龍院政五郎と、その娘の生涯を客観的に観察する人物で、明かに原作者の宮尾登美子氏自身の分身です。

宮尾登美子氏の父親は、高知の遊郭で芸妓紹介業を営んでおり、実母は女義太夫。12歳の時両親の離婚により父親と義理の母親に育てられる事になるのですが、恐らく鬼龍院政五郎は、父親の姿を描いたものなのだろう・・と思いました。

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映画は、監督の五社英雄の色彩が色濃く反映させられていて、主役は鬼政こと鬼龍院政五郎になっています。任侠の世界に強く反発しながら女学校の教師となった松恵は、原作では淡々とした観察者ですが、この映画では深く鬼政の人生と同調していて、私はこれはこれで映画的醍醐味にあふれたストーリーだと思います。

もともと松竹のお嬢様女優だった岩下志麻が「極道の妻」イメージに変身したのが、この映画からだそうです。

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長いお話を2時間ちょっとにつめこんでいる事もあり、全体的にとても荒削りな感じをうける作品。ある映画評論家の方が解説されていたのですが、五社英雄監督は、細かいストーリー説明を排除してでも、印象に強くのこる映像づくりの方を大切にしている方だそうで、思い返してみても印象的で強く心に残るシーンが、この映画にはたくさんあるな・・と納得させられました。

鬼龍院花子とは、鬼政の実の娘。頭が弱く、色ごとに夢中。父親を失った後、悲惨な最後をとげるのですが、それがまた何とも哀しいんですよね。

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繰り返しになりますが、原作と映画はほぼ別物と言っても良い位の作品なので、是非、どちらも観賞して比べていただければと思います。

それにしても宮尾登美子氏はこの映画化、よく許したな・・なんて思ってたのですが(大ヒットしたせいもあるでしょうが)、続く「陽暉楼」だか「櫂」では「ええ加減にせいや!」と怒られたみたいですね。(笑)

「なめたらあかんぜよ!」

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お勧めです!




鬼龍院花子の生涯 (中公文庫)
中央公論社
宮尾 登美子

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
おはようございます。
小説もドラマティックな作品でしたが、映画はまた別のおもしろさがありそうです。
ところで最初のポスターの女性は松恵??なんですよね? 相手は鬼政??
原作ではすんでのところで逃げ出したと記憶していますが...^^;

ほんとうに宮尾登美子さん、よく許されましたね〜^^;
セレンディピティ
2016/11/27 09:19
セレンディピティ さん

こんばんは!
映画でもすんでのところで逃げ出してるし、こんな表情のシーンはないんですよ。お客さんを呼ぶためのイメージ映像です。(笑)

五社英雄監督って、女性をとてもエロチックに描くので、原作とはホント別物になっちゃうんですよ、ストーリーはほぼ同じなんですけど。(^_^;)

宮尾さんも最初は許してたみたいですが、その後、怒っちゃったらしいです。(^_^;)

原作と比べてみるとなかなか楽しいですよ。
ごみつ
2016/11/27 22:47

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