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zoom RSS 太陽の下で 〜真実の北朝鮮〜

<<   作成日時 : 2017/02/15 22:56   >>

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V paprscich slunce
2015年/チェコ・ロシア・ドイツ・ラトヴィア・北朝鮮
(監)ヴィタリー・マンスキー
☆☆☆★★★

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http://taiyouno-shitade.com/

ロシア制作による北朝鮮の人々の生活をおったドキュメンタリーで、静かな作品ですがなかなか衝撃的な内容でした。

当初、撮影の許可を得たロシアのドキュメンタリー映画監督のヴィタリー・マンスキーが、北朝鮮当局の協力のもと1年の歳月をかけて、8歳の少女が「朝鮮少年団」に入団し、故・金日成主席の誕生日である太陽節を祝う行事を準備する過程を記録する映画として撮影が始まる。

しかし、それが全て北朝鮮当局による演出である事を知ったマンスキー監督は、隠し撮りを実行する事にする。撮影の前後、わざとカメラを回しっぱなしにして、どの様に演出されていったかを記録し、それを全世界で公開される事となる。

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主人公の8歳の女の子、ジンミは模範的な労働者の両親のもと平壌で暮らしている。「朝鮮少年団」に入団できる子供はエリート。仕事仲間から祝福される両親。

しかし、両親の仕事も、高級な住まいも、家族の会話、クラスメートとの会話、教師との会話もすべて演出されたもの。このドキュメンタリーでは、そのやらせを演出する北朝鮮側の監督の姿も撮影されています。

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この作品が公開されると、北朝鮮はすぐさまロシアへ上映禁止の要求。ロシア政府はそれを受け入れるも、韓国、日本、アメリカ、イタリア、ドイツ、カナダ等20都市以上で上映されているそうです。

とにかくこれはとても貴重な映像だと思いました。北朝鮮というと、国民の生活の実態は厚いベールに覆われていて、たまにニュースで流れる映像だけで漠然としたイメージしか抱いていませんでした。演出がされているとは言え、早朝に皆が集まりラジオ体操をするシーン、出勤風景、学校での授業で主体思想を教え込まれるシーン、職場で働く姿等、はじめて見る映像ばかりでちょっと固唾を飲んでしまいます。

そして、個人的に思ったのは、この世界にもしも生活者として入り込んでしまったら、私も容易にこの全体主義の中に飲み込まれてしまうだろうな・・っていう事でした。ましてや、小さな頃から洗脳される様に教え込まれ、情報を制限されたら、自分自身で考える事すら出来なくなってしまいそうです。

私はごくごく自然にこの団体の歯車になれる。そういう感覚を覚えたのが、最も恐ろしいことだと思った。

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奇しくも、昨日、金正男の暗殺が大ニュースになり、私もあらためて衝撃を受けましたが、普通の人々がどの様に暮らしているのか(演出であれ)、興味のある方には是非、観賞していただきたい問題作です。

パンフレットのインタビューの中でマンスキー監督が語っていた言葉が印象的でした。(パンフレットから抜粋引用させていただきました)

北朝鮮の体制について

〜前略 (北朝鮮社会が)もし変わったとしても人々は既に自由には生きていけないでしょう。私はソ連の崩壊を経験しました。私の中にはソビエト時代の様々なものが染みついています。それを急になくす事はできないのです (意訳)

この作品のテーマについて

人の自由、社会の自由、国家の自由というものはとても繊細で、小さな花のようにか弱いもの。意識して大切に守らなければ消えてしまうもの。〜中略 自由というのは本当に大切なもので、自分達が意識して守らなければいけないのです。(意訳)

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
ごみつさん、こんばんは🌇

この映画を見た効果は、見た日より後にずんずんと沁みてきました。映像は平坦ですが、あれはラストシーンへのプロローグであり、ラストシーンは私にジンミが北朝鮮人として生きる衝撃をズドンと与えました。その余韻たるや、想像以上に大きかったです。
あの映像に映った人たちは、今の金正男殺害のニュースを果たして知っているのでしょうか。🇰🇵
自由を知らない国で生まれた人に、自由が何かわからないように、好きな詩などわからないのです。
見れて良かった映画です。一緒に来てくれてありがとうございました。
dumbo
2017/02/16 00:47
dumbo 様

こんばんは!
先日は楽しい時間を有難うございました。

確かに、見終わってじわじわと心にしみてくる感じがしますよね。
あのラストシーンのジンミの姿は、監督も予期していなかったものらしくて、それだけに胸にせまってくるものがあります。

北朝鮮の人達は、大半は、正男の存在すら知らないみたいですよ。
今回の暗殺事件は、この映画を見たすぐ後だった事もあって、余計に衝撃を感じました。

誘っていただかなかったら見なかったと思うので、本当にdumboさんには感謝です。
多くの人に見てもらいたい作品ですよね。

また映画&お食事行きましょうね〜〜。
ごみつ
2017/02/16 21:58
こんばんは。
貴重な作品をご覧になりましたね。
民衆を思い通りにするには、自由を制限して情報操作するのが一番効果的な方法なのでしょうね。

先日「スノーデン」を見る前には、個人の自由や権利など治安を守るためには多少の犠牲はしかたがない...と思っていたところがありましたが、一歩間違えると、あるいは行き過ぎると簡単にかの国のようなことになるのでしょうね。
今の私たちには自由は空気のようなもので、そのありがたみをあまり実感していませんが、ほんとうに、意識して守っていかなくてはいけませんね。
セレンディピティ
2017/02/16 22:39
北朝鮮という国は、中世以来の価値観をそのままに残している稀有な国でしょう。近代以前であり、中華思想の悪しき体現者でもある。
ある脱北者が西側世界にきて、祖国が世界の中心ではないことに驚いたと述べていました。言い換えれば北の住民は、今現在も世界の中心が北朝鮮だと思っているのでしょう。実際のところ、南のコリアも似たような意識は持っているようです。特異というか奇天烈な国だと思いますね。
ヌマンタ
2017/02/17 14:45
セレンディピティ さん

こんばんは。
これはなかなか貴重なドキュメンタリーでしたよ。
テレビではまず放映されないと思うので、DVDででも是非。
他ではちょっと見られない映像だと思います。

映画「スノーデン」の中で、スノーデンがこの監視体制がいきつく先には独裁制が待っている・・みたいな事言ってましたよね。
オーウェルの「1984」とか、ディックの「マイノリティ・レポート」でも描かれてましたけど、極端な監視体制って効果的な様でいて、実は人間自身の首をしめる行為なんだろうと思いました。

普通の人々が自由を得たのなんて、歴史上、本当につい最近の事だし、それを得るために多くの命が犠牲になってる事を考えると、自由を守るっていうのは、今の社会に生きている人間の義務なんだろうな・・とも思います。

色々と考えさせられました〜。
ごみつ
2017/02/18 00:50
ヌマンタ さん

こんばんは。
コメント有難うございます。

本当に、北朝鮮は不思議な国ですね・・。歴史の流れの中で今の体制になってしまったのでしょうが、国には国の運命っていうものがあるんだな・・としみじみと考えさせられました。

北も南も中華思想を持っているのは、やっぱり隣の大国、中国のせいなんでしょうか?考えてみると、あんな国がすぐそばにありながら、飲みこまれずに独立をずっと保ってるのも凄いんじゃないでしょうか?

朝鮮の歴史を出来る範囲でもっと勉強してみようか・・と思っているところです。
ごみつ
2017/02/18 00:58

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