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zoom RSS 災害本を読む 1 三陸海岸大津波

<<   作成日時 : 2017/03/16 14:49   >>

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災害に関する本を2冊読みました。近い将来に遭遇するかもしれない大型の災害に関する内容の本は、自らの防災意識を高めるためにも、これからもコンスタントに読んだり目を通したりしていくべきだな・・と今回の2冊を読んで感じました。

「三陸海岸大津波」
吉村昭著 文春文庫
☆☆☆★★

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明治29年、昭和8年、そして昭和35年。青森・岩手・宮城の三県にわたる三陸沿岸は三たび大津波に襲われ、人々に悲劇をもたらした。大津波はどのようにやってきたか、生死を分けたのは何だったのか―前兆、被害、救援の様子を体験者の貴重な証言をもとに再現した震撼の書。この歴史から学ぶものは多い。(文庫解説より)

ちょっと遠方へ出かけた日、本を持ってくるのを忘れ、慌てて駅の近くの書店で購入。その時は考えてなかったのですが、ちょうど3・11が近かったのでタイムリーな1冊になりました。

と言うのも、この作品、東日本大震災とのデジャブ感が凄かったからです。

最も悲惨なのは、やはり時代が古い明治29年の地震なのですが、当時、東北地方は交通網が整備されておらず東京からのアクセスは物凄く困難だったのですね。結局、救助は海上から船で行われたのです。

明治三陸地震は明治29年6月15日夜7時30分ころ発生、その30分後に大津波に襲われ多大な被害と犠牲者を出すのですが、陸で体感で感じた震度は2から3程度、最大でも4だったので、誰も危機感を覚えずに非難をしなかった事が大きな犠牲をうむ結果になったのだそうです。

時代背景としては日清戦争勝利後、日露戦争開戦前です。

吉村昭氏がこの本を書いたのが1970年(昭和45年)で、この地震を経験した生存者でご存命名人が2〜3人だけ
見つかって体験記が綴られています。(一人は高齢すぎるため意思疎通が出来なかったそうです。)

それでも経験した人が残っていてお話が聞けるのは貴重です。こういう経験談は年月がすぎるとともに記録を残すのが大変になるので、きちんとした記録を残していく事の重要性も感じました。

壊滅した田老町(岩手県)

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昭和8年の津波は地震の発生が3月3日午前2時30分。この時も震度は5程度で家屋の損傷もなく、人々は寒かった事もあり、またすぐに布団にもぐりこんでしまいます。そして30分後に大津波が襲来。各地で大きな被害と犠牲者をうむ。からくも高台へ逃げた人も救援を待つ間に凍死された方も多かったそうです。

時代背景は、満州事変が2年前に起り、ドイツではヒトラーが首相となった年。第一次世界大戦後、第二次世界大戦前です。

この時の地震の生存者は多数存命で、多くの証言が記載されています。

釜石市(岩手県)

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昭和35年(1960年)、5月22日、午後3時11分、南米のチリで巨大地震が発生。日本を含めた環太平洋諸国に津波をもたらす。

地震発生から22時間後の、23日未明、三陸海岸が津波に襲われる。気象庁は、この津波に対する警報を出さずにいたため、東北沿岸各地でまた大きな被害を出す事になった。

塩竃市(宮城県)

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岩手県の田老町では、明治、昭和と村が壊滅状態になったことから、巨大防波堤を建造していて、被害がほとんど出なかった事もあり(実際は防波堤まで津波が到達しなかっただけだったらしいのですが)各地で防波堤の建造がすすむ事になったそうです。

田老町の巨大防波堤は昭和9年から昭和41年までの長い期間をかけて完成。(戦争中〜戦後の14年間中断)総延長2.4キロ、高さ10メートルの防波堤により町を囲み、万里の長城とも比較されたりしていたそうです。

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それも東日本大震災で破壊され、津波は防波堤を遥かにしのぐ高さで町を襲う。自然の恐ろしさをまざまざと痛感しました。

吉村昭氏は2006年(平成18年)に亡くなっているので、東日本大震災を目にする事ができなかったワケですが、きっと心の底から驚かれた事だろうと思います。

本当に簡単にザクっと書かせていただきましたが、興味のある方は是非ご一読をお勧めいたします。

注 記事の写真はネット上からお借りしてきたもので、書籍には掲載されていません。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。
ここのところ、大量のクジラが浜に上がったり、魚が大量発生したり、地震雲が観測されたり...とあちこちで大地震の前兆のようなものが観察されていてなんだか怖いです。
とはいえ私自身、具体的に何か準備をしているというわけではないのですが...。
明治以降、三陸海岸は3度も大津波に遭っているのですね。にもかかわらず、2011年の震災で、またもあれほどの被害を出してしまったのが残念でありません。
来るか来ないかわからない災害に対して、心して準備しておくことの難しさを感じました。それにどれだけ備えても完璧、なんてことはないのでしょうね。
セレンディピティ
2017/03/18 23:25
セレンディピティ さん

こんばんは。
たくさんコメント有難うございます。

地震はそれこそいつ、どんな規模でやってくるのかわからないから、もうビクビクして生きてるしかないのが辛いです。

個人で出来る事と言ったら、家具の転倒を防いだり、防災グッズを準備しておく事、それと避難場所を確認しておくことらいですよね。

そもそも、どこにいる時に地震がくるかわからないですし・・。

三陸ですが、津波のあとは皆用心しているのですが、どうしても不便なのでまたどんどん沿岸部に戻ってきてしまうそうです。
流石に、これからは行政のほうで色々決まりをつくるんじゃないでしょうか?
ごみつ
2017/03/19 00:45

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