ごみつ通信

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zoom RSS 災害本を読む 2 現場に神宿る

<<   作成日時 : 2017/03/16 16:15   >>

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現在住んでいるマンションの防火管理者に選任されたため、先日お休みを利用して、防火・防災管理講習へ行ってきました。

朝9時から夕方5時まで連続した2日間の講習で、こういう終日授業は学校卒業以来なのでけっこうきつかったです。(^_^;) 2日間の講習を終え試験にも合格し(ほとんど全員合格できる内容です)無事に甲種防火管理者になりました。

その講習の中で、過去の様々な火災事故を紹介する時間があったのですが、その中でも昭和47年におきた「千日デパート火災」が凄く心に残り、人間がおこす様々ないわゆる「人災」というものについて考えたりしていたところ、今回記事にした書籍の存在を知り読んでみました。

「現場に神宿る 千日デパートビル火災・被災テナントの闘い」
中坊公平 松和会 著 現代人文社
☆☆☆★★

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この本は著者が中坊公平氏になっているのでわかる通り、災害に関する内容ではなく、入居していたテナントと千日デパートの経営者である日本ドリーム観光とが和解するまでの裁判と交渉を記録した内容です。

千日デパートは昭和7年に建築され、多数のテナントに賃貸するいわゆる雑居ビルだった。

火災が発生したのが、5月13日の夜10時30分頃。3階に入居していたスーパーのニチイの店舗改装工事にともなう電線用配管の取り換え工事が行われていた。出火原因は作業員が捨てたタバコである可能性が高いものの、証拠がなく原因は不明。

その後、火災時における体制が不十分だったため、あらゆるヒューマンエラーが続き、火は瞬く間に燃え広がる。

在りし日の千日デパート

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テナントのほとんどは閉店していたが、最上階の7階にあったキャバレー「プレイタウン」だけが営業中。保安室からは7階に連絡がされず、逃げ遅れた客や従業員118人が死亡、81人が負傷し、ビル火災史上最大の参事となる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E6%97%A5%E3%83%87%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%88%E7%81%AB%E7%81%BD

今回はマンションの防火管理者として受講しましたが、大型の商業施設で勤務している事もあって、火災は本当に怖いと思ったし、面倒がっていた避難訓練をこれからはもっと真剣に取り組もうと反省しました。

さて、この本の趣旨は、テナントがおこした裁判と闘いの記録ですが、それもとても興味深く読めました。日本ドリーム観光の社長がワンマンで火災の責任を何としても認めなかったため、裁判は17年の長きにわたって続きます。

著者に名前をつらねている松和会は、千日デパートのテナント業者団体です。

興味のある方は是非。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
記事、たくさんアップされましたね。
こちらにも。

改めて講習お疲れ様でした。ごみつさんは、防火・防災エキスパートですね! 講習のあともこうして勉強されててさすがです。

つい最近も新潟で大きな延焼がありましたが、改めて火事って怖いな...と思いました。自分が出さないように気をつけなくてはいけないのはもちろんですが、強風で飛び火することもあるのですね。
火事の原因といえば、タバコやガスの火をまず連想しますが、電気コードやコンセントにほこりがたまって火事になることもるといいいますから時々チェックしなくては、と思います。
セレンディピティ
2017/03/17 16:54
セレンディピティ さん

こちらにもコメント有難うございます。

サクっと学んだだけで全然エキスパートじゃないんですが(笑)、今までよりも確実に意識は高まりました。

火災って昔から原因の1位はダントツで放火なんだそうです。怖いですね・・。その次はタバコなのですが、センレンさんがおっしゃてる様に近年は電気系統からの出火が激増してるみたい。
気をつけないとですね〜〜〜。

受講が終わった日、手持ちのDVDで「タワーリング・インフェルノ」も見ました。もう何十回位目か?っていうくらいの観賞ですが、受講したおかげで見えてきたシーンやエピソードがたくさんあって驚きました。

2日間、大変でしたが(眠くなったりして)勉強になりました〜。
ごみつ
2017/03/18 01:40
おなじみの、だぶるえんだーです。
わたしもむかし火災に関する本を読んだことがあります。
「そんなばかな」
と叫びたくなりました。出火の原因として、信じられないような例が挙げられていまして。

これは最近の話ですが、疋田強(下の名前はツトムと読むようです)という人の本が火災に多くのページを費やしておりまして。興味深く思いました。日本海海戦で勇名をはせた三笠。颯爽と帰国した直後、大火災を起こしたそうです。ちょっとした裏面史ですね。
だぶるえんだー
2017/03/19 22:16
だぶるえんだー 様

こんばんは。
火災って本当に怖いですよね。
確かに、出火原因は様々で中にはあり得ない理由があるのもうなずけます。
化学反応なんかでも出火しますしね。

疋田強の書籍って「火の科学」っていう本ですね。出版元が培風館なので、けっこう専門的な書籍だと思いますが、残念ながら絶版ですね。
いろいろと面白い事が書いてありそうですね。

三笠の出火事件も、wikiで読んでみました。真相はわからないみたいですが、バカバカしい理由で大火災とは船がかわいそう・・。
ごみつ
2017/03/20 01:43
ぼくが読んだのはたしか
「火は語る」
でした。疋田先生は火薬の自然発火と推測している様子でした。二十世紀初めの話ですから、火薬の管理技術もまだまだ粗末だったのでしょう。

日本海海戦を体験した将兵は、二重の意味で冷や汗をかいたでしょう。前から飛んでくる敵の砲弾が怖い。後ろに積まれた味方の砲弾も怖い。
だぶるえんだー
2017/03/20 21:12
だぶるえんだー 様

お返事有難うございます。

あ、疋田先生はかなり昔の先生なのですね・・。ネット検索したら「火の科学」しか出てこなかったので著作が1作かと思いこんでしまってました。

昔から、もっとも恐ろしいのは敵ではなくて、無能な仲間だって言いますものね。指揮官の能力いかんなのでしょうけど。
ごみつ
2017/03/21 00:45

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