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zoom RSS ボビー・フィッシャーを探して

<<   作成日時 : 2017/04/22 19:53   >>

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Searching For Bobby Fischer / Innocent Moves
1993年/アメリカ (監)スティーヴン・ザイリアン
(演)マックス・ポメランク ジョー・マンテーニャ ジョーン・アレン ベン・キングスレー ローレンス・フィッシュバーン
ローラ・リニー ウィリアム・H・メイシー ダン・ヘダヤ
☆☆☆★★★

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第二次世界大戦後チェスのチャンピオンタイトルを独占し続けてきたソ連から、優勝を勝ち取りアメリカ合衆国初の世界チャンピオンとなった天才チェスプレイヤー、ボビー・フィッシャー。

ボビー・フィッシャーに関しては映画「完全なるチェックメイト」で、天才にありがちな、傲慢さ、変人ぶり、エキセントリックな行動にびっくりさせられましたが、彼は現役中に何度か失踪し、あらわれる度に優勝をした。

そしてまた失踪。世間の人々は、次なるボビー・フィッシャーを求めていた。

この映画の主人公のジョシュ・ウェイツキンは、路上チェスを見学しているうちにルールを覚えチェスに夢中になっていく。彼のなみはずれた才能に気付いた父親のフレッドは、ジョシュを元プロのチェスプレイヤーのパンドルフィーニに指導を依頼する。

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チェス界でトップを競う事は人間性や人生を狂わせる恐れがある。ジョシュがプレッシャーに負けてしまわない様に、パンドルフィーニは荒っぽいストリートチェスの手法を禁じ、フィッシャーの様な芸術的なプレイを目指した指導をはじめるのだが・・・

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これは実話で、原作は父親のフレッド・ウィツキンが息子の生活を綴った書籍です。

私、思いがけずこの作品はとても気に入ってしまいました。すごく静かなタッチで描かれた作品なのですが、人間を見る目線が優しく、天才的に強いプレイヤーでありながら、勝利の凱旋をするよりも、仲間のプレイヤー達との友情や心の交流を大切にするジョシュの優しさが伝わってくる作品です。

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勝負師としては失格なのかもしれない。それでもそういう生き方を選んで大切にする息子の姿を愛情をもって綴られたのがこの映画の原作なんだな・・っていうのをしみじみと感じました。

どう生きるかは自分自身が選ぶ事。恐らく神のごときプレーが出来るのは、ボビー・フィッシャーみたいな人間なんだと思う。映画のあいま、あいまにボビー・フィッシャーのエピソードが記録フィルムとともに流れるので、対極にあるひとつの生き方の凄さも伝わってきます。

ジョシュの事を負け犬と見る人もいるかもしれない。でも、彼は彼が望む人生を手に入れたのだから、これはこれで私はとても素晴らしい事だと思いました。

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見終わってから調べたら、この映画のスタッフの豪華さにびっくりしてしまいました。監督・脚本のS・ザイリアンは名脚本家で、有名どころだけでも「シンドラーのリスト」「ブラック・ホークダウン」「ギャング・オブ・ニューヨーク」の脚本を書いてます。最近だとわたしのお気に入りの「エクソダス」も彼。撮影のコンラッド・ホールも60年代から活躍しているこれまた大物で「明日に向かって撃て!」「アメリカン・ビューティー」「ロード・トゥ・パーディション」等をてがけてます。音楽はジェームズ・ホーナー。

キャストも実力のある俳優さんで固めていてとても良かった。ジョシュを演じたマックス・ポメランクはとても可愛い男の子でしたが、映画はこれ1作で俳優は続けていないみたいです。

大作をてあけてきた実力派のスタッフ、キャストによる、とても小さな愛すべき映画。おおげさな感動ドラマではありませんが、是非、見ていただきたい秀作映画です。

主人公のジョシュ・ウェイツキンは、その後武道の世界に転身し、太極拳の世界覇者であり、黒帯の柔術家になったのですね。武道の道へ進んだのがよくわかります。武道は道の世界で、単純な勝ち負けの世界ではないですものね。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。
私はこの作品、「完全なるチェックメイト」を見た時にあわせて見たのですが、なかなかすてきな作品でしたね。
子どもの好きな道を伸ばしてあげたい、でも成長して世の中に出ていく上で人間とのバランスも大切...と葛藤する親の気持ちも理解できました。
おそらく、チェスのみならず、学問や芸術、スポーツなど、天才といわれる人が必ず通る道なのでしょうね。
ジョシュくんの人としての優しさが私がとても好きです!

そうそう、私もこの後、武道の道に進んだと知ってびっくりしましたが、彼の中では通じるものがあったのでしょうね。^^
セレンディピティ
2017/04/22 22:58
人間との→人間としての 失礼しました。><
セレンディピティ
2017/04/22 23:00
セレンディピティ さん

こんばんは。
「完全なるチェックメイト」とあわせて見ると、同じチェスの物語でありながら、とても対象的な作品なのがわかりますよね。

ジョシュ君は、本当は勝負しとしては心が優しすぎるのでしょうが、人生はチェスだけじゃないし、彼が人とのつながりを大切にした事が心に残る作品でした。

武道の道に方向転換したとはびっくりですが、「何かを極める事」っていうのがチェスとシンクロしている部分なのかもしれませんね。

とても良い映画でしたよね。
ごみつ
2017/04/23 03:49

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