ごみつ通信

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<<   作成日時 : 2017/05/01 20:19   >>

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http://www4.nhk.or.jp/P4298/

2015年第153回芥川賞を受賞した、ピース又吉直樹の小説「火花」のドラマ化作品全10話を見ました。もともとNetflixで製作配信されたドラマだそうですが、NHK地上波で放映されたものを毎回楽しみに観賞。

原作を読んでいなかったのでストーリーも知らずにみはじめたのですが、この作品は売れない若手芸人と天才肌の先輩芸人と心の交流を追いながら、夢を求めて、夢破れ、それでもそれぞれの夢はこの世界の中でその痕跡を残しながら息づいている・・という事を描いた傑作ドラマでした。

私が気に入ったのは、このドラマ全体に漂う静かな情熱みたいなものでした。

私は本当に取り柄のない一般の名もなき民なので(笑)、人生の中で大きな夢を抱いた事が1回もありません。だからとてもとても羨ましい物語でもありました。

この作品では、漫才、お笑いの世界を愛し、一握りの成功者への道を求めて、必至に戦い続ける若者達と、そんな彼らの内面、主人公(語り部)である、徳永の繊細な感情の揺れ動きを描写していきます。

このあたりのシーンもええねんで〜。

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そしてやがて訪れる挫折。そんなこんなが、遥か昔に忘れ去ってしまった様な昔の想いだとか、未来に夢を抱けるほど若く、自分の人生にいつか終わりがくるなんて事をこれっぽちも頭に浮かべなかった日々の気持ちが、ぐ〜っと押し寄せてくる様で、こんなにも等身大感覚でせつないドラマっていうのもそんなにないよな・・と思いながら毎回観賞していました。

このドラマを成功させた大きな要因は主演の2人の見事な演技と存在感。特に徳永を演じた林遣都君は物凄く良かった。いや〜、彼、凄いね。最近の若い俳優さんで、私がその演技力で感心しているのが、山田孝之と染谷将太なんですけど、彼も加えてごみつ期待の若手トリオにしたいと思います。

途中で原作も読んだのでわかったのですが、ドラマはドラマらしい脚色を加えてました。その脚色の中で最も素晴らしいのは、彼らの漫才が本当に見られるところ。これは見事だと思いました。主役2人の相方を本当のお笑い芸人さんに演じさせてるのですが、それでもこれは大変だったろうと思う。

スパークスの徳永の相方を演じているのは好井まさお(井下好井)

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あほんだらの神谷の相方は村田秀亮(とろサーモン)

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ネタバレるので詳しくは書きませんが、あの感動的なラスト、あれよく夜中とは言えNHK地上波で放映出来たな〜と感心してしまいました。

視聴率は最低レベルで4%代でスタートして1%代で終わったそうですが、これほど見事なドラマなのに何だか悲しいな。テレビドラマって、結局、人の心理がステロタイプ的にわかりやすいものがほとんどなので(そうでないと人気も出ないだろうし)このドラマで描かれた様な微妙で繊細な心理はわかりにくかったのかもしれない・・。

これドラマのテーマ曲。凄い良い曲です。

OKAMOTO'S 『BROTHER』

https://www.youtube.com/watch?v=dig3SRsG4ac

さて8話くらいまで見たところで原作も読みました。

「火花」
又吉直樹著 文春文庫
☆☆☆★★★

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売れない芸人の徳永は、天才肌の先輩芸人・神谷と出会い、師と仰ぐ。神谷の伝記を書くことを乞われ、共に過ごす時間が増えるが、やがて二人は別の道を歩むことになる。笑いとは何か、人間とは何かを描ききったデビュー小説。第153回芥川賞受賞作。芥川賞受賞記念エッセイ「芥川龍之介への手紙」を収録。(文庫解説より)

ドラマは原作にほぼ忠実につくられている事がわかりました。文章で読んでも、大体の感想はドラマと同じなのですが、おそらく又吉直樹の分身なのであろう徳永の心の動きが、ドラマよりも直接伝わってくる感じがしたのが、やっぱり小説の力だと思う。

200ページないのですぐに読めてしまいますので、未読の方はいかがでしょうか?

尚、5月11日に又吉直樹氏の新作「劇場」が新潮社から発売になりますよ〜〜。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。
「火花」又吉さんの小説の方は読みました。
正直、感動とまではいかなかったのですが、それはおそらく神谷さんという人物が最初からどうも好きになれなかったからかもしれません。^^;
徳永さんが初めて会った時からどうして彼についていこうと決めたのか?今ひとつ理解できなかったのです。
そこにもってきてのあのラストにぎょっとしました。
でもなんだかんだ言っておもしろかったし、次作の「劇場」も楽しみにしているんですけどね。^^

ドラマは視聴率が低かったのは残念ですね。
でも最近つくづく、視聴率がいい=いい番組ではないなーと思っています。売れる本=いい本ではないように...。
とはいっても、やっぱりたくさんの人が見てくれた方がうれしいですね。
セレンディピティ
2017/05/02 00:04
セレンディピティ さん

こんばんは!
このドラマ、セレンディピティさんにも見てもらいたかったな〜。

ドラマから入っちゃったせいもあるかもですが、主役の2人がとても良くて、小説の中の人物に血が通った感じでした。

テレビはやっぱり視聴率が命なので、万人受けする内容のものがつくられるのは仕方がないのでしょうが、こういう良いドラマももっと注目されると良いのにな〜って思ったりします。
今度、「火花」は劇場版もやりますよね。どんな感じになってるか見るのが楽しみです。

あ!そうそうあのラスト、ドラマの映像けっこう凄かったんですよ。あの体(笑)、どうやって撮影したんだろう。特殊メイクみたいなのか、CGなのか全然わかんなくて・・。よく地上波で放映したな・・って思いました。
ごみつ
2017/05/03 00:25
私もTV版『火花』楽しみに観ていました。視聴率のその低さからしたら、ごみつさんと語り合えるのが奇跡的ですね。
元々ピースが好きだったので原作を読みましたが、短いこともあり衝撃のラストシーンくらいしか印象に残らなかったので復習のつもりで映像化を見始めました。そしたらすごく良いではないですか。そう、あの「静かな情熱」にやられてしまいました。
TV版とは言え、撮影も録音も映画フィルム(風?)でしたね。あれはTVでのヒットは狙っているのだろうか?
そう言えば原作も漫才師が主人公なら、いくらでも面白く書いて直木賞狙う手もありそうなのに完全に純文学でしたものね。純文学であれだけベストセラーになるなんてすごいけれど、知名度のおかげはありますよね。とりあえず、もう一度読み返してみることにします。
原作に出来ない点で、少しずつ変わっていくスパークスやあほんだらの漫才を実際に見せてくれたのもうれしかった。映画版も上映時間の問題であまりできないでしょうから。
しかし、よそで作ったものをNHKが地上波で放映したのも不思議でしたね。
FUMIE
2017/05/05 23:11
FUMIE さん

こんばんは!
メールでお知らせ有難うございます。
体調はいかがですか〜?お大事にして下さいね。

Fumieさん、「火花」ご覧になってたんですね!やっと話せる人が現れた〜。(笑)
視聴率は最低みたいでしたが、このドラマ素晴らしかったですよね。

そうそう、確かに良すぎちゃって、テレビでのヒットはあんまり狙ってない様な気もしました。または原作の人気を信用してちょっとハイレベルのつくりにしたのかも・・。
もともとNetflixなので、いわゆるテレビを見る視聴者とはドラマつくりの狙いが違うのかもしれませんね。

あの漫才のシーンは、ドキドキしながらも凄く楽しかった。きと、かなり練習したんじゃないかな。インコちゃんのはあんまり面白くなかったけど(笑)
とりあえず、私、林遣都君に大注目しています。

NHK、放送してくれて感謝ですね〜。

原作小説も、思ってたより、ず〜っと良かった。繊細な作品だな〜って思いました。
ごみつ
2017/05/06 00:00

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