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<<   作成日時 : 2017/06/03 00:00   >>

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Arrival
2016年/アメリカ (監)ドゥニ・ヴィルヌーヴ
(演)エイミー・アダムス ジェレミー・レナー フォレスト・ホィテッカー マイケル・スタールバーグ マーク・オブライエン ツィ・マー
☆☆☆★★★

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http://www.message-movie.jp/

SF作家テッド・チャンの短篇「あなたの人生の物語」の映画化作品。

ある日、宇宙から飛来した巨大な飛行物体が地球の12カ所に姿を現す。世界中に動揺と不安がひろがる中、各国はデータを公開しあいながら謎の物体との意思疎通に取り組み始める。

言語学者のルイーズと物理学者のイアンは、アメリカ軍の依頼を受けて、飛行物体の中に侵入し、異星人との接触を試みる。

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ヘプタポッドと名付けられた7本脚の異星人の目的は何なのか。侵略なのか、友好なのか・・。

今年のアカデミー賞の主要部門に幾つもノミネートされた本作、話題作と言う事もあり、楽しみにしていましたが、予想以上に素晴らしい作品で驚きました。これだけ丁寧にストーリーを構築しているSF作品はそう多くないと思います。

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異星人とのファーストコンタクト映画はたくさんありますが、この作品は科学的な理論が物語のベースにあって、カール・セーガン原作小説の映画化作品「コンタクト」や、最近の「インターステラー」とタイプが似た作品だと思います。私にはさっぱり理解できない世界ですが、理論物理学で説明される世界っていうのは、物凄く哲学的でもありますよね。それはたぶんに、この宇宙を説明するための仮説が一般人にはまったく想像も出来ないので、哲学的に感じてしまうのだろうと思う。

↓映画だとわかり辛いですが、原作だとこの文字の解読には数カ月くらいかけてるんですよね。

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実はすでに原作の短篇小説は読んだのですが、原作はとても短いお話で、映画は映画らしい脚色を加えてお話をかなり盛り上げています。原作ではもっと理論的な事が語れているのですが、そのあたりを映画で省いたのは正解だと思いました。

ヴィルヌーヴ監督作品は「複製された男」だけ観た事があるのですが、ところどころとても似た雰囲気の映像があり、彼の映像世界が醸し出す不思議な雰囲気で描かれる、目的不明な異星人達とのコンタクトの描写が、とにかく素晴らしかった。何よりも素晴らしいと思ったのは、この作品が持つ非常に心優しい視点を感じる事が出来た事です。心優しい・・というとちょっと陳腐なのですが、こう、人間が持っている世俗な感性を超越している感じとでも言うか。

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映画を見終わって感じたのは、SF映画を見た・・っていう感触よりも、この原作の原題通り、「あなたの、私の人生の物語」を見たんだな・・っていう感覚です。ネタばれになるので、あんまり詳しくは書きませんが、時間の流れが通常とは異なる世界に生きているとしたら、過去が、未来が、自分自身が所有している人生の時間の全てが「現在」だとしたら、人は人生をどう感じていくのだろうっていう事です。(何言ってるかわかりませんね。すいません。(^_^;))

これって「インターステラー」でも同じテーマが描かれてましたが、その時に人が持つ「愛」っていう感性はどういう意味を持ち、人間は「愛」をどう感じていくのでしょうか。

この作品は、一人の女性言語学者の視点を通して、かけがえのない一人の人間の人生に想いを馳せる作品なんだなと思いました。何だかそういう意味で、テレンス・マリック監督の「ツリー・オブ・ライフ」を思い起こさせられたりしました。

素晴らしいSF作品です。SF好きの方は是非見てみて下さい!アカデミー賞は結局、音響賞しか受賞出来ませんでしたが、その音響効果がすごく素晴らしいのでそこも体感して下さい。何かね、スピルバーグの「宇宙戦争」のトライポッドの出す音と似ててググ!ときます。(笑)

このバカウケ宇宙船は「スター・トレック4」の鯨とコンタクトしにきた宇宙船っぽいな〜。

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尚、原作小説は短篇集です。全部読み終わったら記事にしてみます。

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エイミー・アダムス主演、地球にやってきた異星人とのコンタクトを描いたSFドラマ。テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を「ボーダーライン」のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化。ジェレミー・レナ―、フォレスト・ウィテカーが共演しています。 ...続きを見る
セレンディピティ ダイアリー
2017/06/03 23:47
「メッセージ」第29回東京国際映画祭
特別招待作品。アメリカ映画。監督はこれまでにも私が個人的にイチ押ししているドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。実は、今年の東京国際映画祭は、チケット発売日にチケットが買えないという前代未聞の不手際があり、それはもう上を下への大混乱であった。体験した人は一様に思いを共有してくださると思うが、今年から新しくなった東京国際映画祭のオリジナルのシステムが、全く稼働しない。ともかく購入画面に辿り着かないのである。よしんば辿り着いて決済を済ませたつもりでも、決済前にシステムが固まる、決済していたはずなのに実は取れてい... ...続きを見る
ここなつ映画レビュー
2017/06/04 22:28
「メッセージ」☆これこれしかじか
評判も高く映像も美しい、思わせぶりな映像の連続と謎の宇宙人との緊迫したやりとりに目が釘付け。 重厚そうに見えて実は判りやすい「メッセージ」は良いとして、ラストの着地点を「これこれしかじか」的に終わらせるのって、どうなの?? ...続きを見る
ノルウェー暮らし・イン・原宿
2017/06/05 17:32
メッセージ(2016)
 『メッセージ』(2016年)を渋谷Humaxシネマで見ました。 ...続きを見る
映画的・絵画的・音楽的
2017/06/05 21:26
映画:メッセージ Arrival 21世紀版、エイリアンとのファーストコンタクト、は 映画初体験?!...
まずオープニングで舌を巻く。 ほんの数分で主人公の職業・経歴・経験値だけでなく、心の状態までもが露わにされる。 ほぼ平行して直ちに事件が発生、鑑賞者もその危機的状態に叩き込まれる! ...続きを見る
日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF ...
2017/06/09 00:51
メッセージ 【映画】
ARRIVAL 2016年 アメリカ ドゥニ・ヴィルヌーヴ(監督) エイミー・アダムス、ジェレミー・レナ―、フォレスト・ウィテカー、マイケル・スタールバーグ、マーク・オブライエン、ツィ・マーほか ...続きを見る
Balkan's Memorandum
2017/06/26 10:18

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。
この作品、私には今ひとつ合わなかったのですが、素晴らしいとおっしゃる方が多いので、きっと傑作なのでしょうね。
ごみつさんも絶賛されてますね。
なにしろ途中うとうとしてしまったので^^; DVDが出たら改めてまた見てみます。

原作は今、図書館に予約を入れていて、私も読む予定でいます。ひょっとしたらこちらの方が合うかも??楽しみです。
セレンディピティ
2017/06/03 23:45
セレンディピティ さん

こんばんは!
早速のTBとコメント有難うございます。

映画にしろ何でも、人それぞれ感性とか感覚が違うから、観た感想も色々ですよね。
私も、「傑作!」とか言われてる作品でも全然ピンとこない作品、けっこうありますよ。

原作はホント〜に短いんですよ。映画はあれでも、かなり娯楽色豊かにしてるのがわかりました。(笑)

原作は今、読んでるところなのですが、なかなか面白いです。わりと理論的なお話が多いので(今のところ)、セレンディピティさんも楽しめそうかな?って思います。
ごみつ
2017/06/04 00:36
こんばんは。弊ブログにご訪問をありがとうございました。
私はこの作品、SFと言いながらもすごく情緒的な部分に転んでいたと思うのです。だから、完全文系の私にもすんなり世界に入っていけたというのか…。
ルイーズの決断がとても心に染み入った作品でした。
ここなつ
2017/06/04 22:30
ここなつ 様

こんばんは!
TBとコメントも有難うございます!
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」も見てきたので、今度のお休みの日におじゃましますね。

そうそう、とても情緒的な作品でしたよね。記事にも書きましたが、「ツリー・オブ・ライフ」を思い出したりしました。
SFのかたちを借りているけど、人生というものについて描いた作品でしたよね。
映像表現も素晴らしかったな〜。
ごみつ
2017/06/05 00:05
ごみつさん☆
とーっても丁寧に綴られた映画でしたね。
その丁寧さが、中国の大将との折衝の部分に関してだけ、さくっとぶっとばした感じがとっても残念で、そこまでは最高の映画!って思っていたのに最後モヤモヤしちゃいました。
原作の題名を知っていたら、かなり印象が違ったかもです。
短編なら今度読んでみようかな…
ノルウェーまだ〜む
2017/06/05 23:16
ノルウェーまだ〜む 様

こんばんは!
TBとコメントも有難うございます!

そうそう、確かにあの中国の将軍のシーンはすごくわかり辛かったですよね。
あのへん、展開の理屈ががよくわかんなかったのですが、(^_^;)スルーしちゃいました。
あと、実は、中国がマージャンの牌でヘプタポッドとコンタクトしてたとか、そんなのでコンタクトさせられてる中国担当ヘプタが気の毒になったりしました。(笑)

でもとても丁寧につくられていて、原作に対してもとても誠実な仕事してるな〜って思いました。良い映画ですよね。
ごみつ
2017/06/06 02:18
おはようございます。
遅ればせながら、私も観てきました♪

おもしろかった!
でも、大きな疑問が残ってしまいました。原作も読んでみたんですが、すっかり焼きのまわった頭のなかで謎は深まるばかり……
ただ、そのあたりのぼやかし方もふくめて、ロマンティックでいい作品だと思いました。ちょっとロマンティックすぎるきらいはあるけど、恥ずかしくないギリギリのところでうまくまとめているところがナイスです。
秋に公開される『ブレードランナー2049』も、この監督さんですよね。期待が高まります
Tae
2017/06/26 10:16
Tae 様

こんばんは〜。
Taeさんも「メッセージ」行かれたんですね!
そうそう、ちょっとロマンあふれて、SFらしからぬ雰囲気がありましたよね。
私はあの感じ、とても心地良かったです。

Taeさんの疑問については、これからTaeさんのところで私の解釈を語ってみますね。(笑)

「ブレードランナー」は超楽しみです!ヴィルヌーヴ監督がどんな映像世界を見せてくれることか。
それと、2017年になって、またハリソン・フォードのデッカードに会えるなんて嬉しすぎますよね〜。
ごみつ
2017/06/26 23:47

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