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<<   作成日時 : 2017/11/04 18:37   >>

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Blade Runner 2049
2017年/アメリカ (監)ドゥニ・ヴィルヌーヴ
 (演)ライアン・ゴズリング ハリソン・フォード アナ・デ・アルマス ロビン・ライト ショーン・ヤング ジャレッド・レトー マッケンジー・デイヴィス シルヴィア・フークス デイヴ・バウティスタ カルラ・ユーリ エドワード・ジェームズ・オルモス
☆☆☆★★★

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http://www.bladerunner2049.jp/

2019年が舞台だった前作の「ブレードランナー」から30年後の世界を描いた新作「ブレードランナー」。

前作があまりにも名作なので、かなりの不安を抱えながらも、監督が「メッセージ」のヴィルヌーブ監督なので、とにもかくにも普通のSF映画とは異なる芸術的なアプローチをしてくれるだろうと期待をしていた作品です。

実は一番不安だったのが未来都市デザインの部分で、予告編で見た限りでは先日公開のアメリカ版「ゴースト・イン・ザ・シェル」みたいになっていないといいな〜と感じていたのですが、これはまったくの杞憂でした。

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SF映画(のみならず特殊な世界を描いた内容の作品)では、登場するあらゆるデザインの細部へのこだわりとデザインのセンスが、作品の出来を左右しますよね。監督をはじめとしてスタッフのハイレベルなデザイン感覚がまずはこの作品の成功の一因だと思います。

そして、この映画の最も重要なパートであるドラマ部分ですが、これは前作のテーマをさらに深く考察した内容になっていました。

機械の体に魂は宿るのか?(ゴースト・イン・ザ・シェル)

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レプリカントはマシンではなくアンドロイドだけれど、もしも体が機械であっても、人間と同じレベルの知能を有したAIは、それは本物の人間とどこが異なるのでしょうか?

主人公のK(R・ゴズリング)はレプリカントなのですが、自分自身の出生の秘密を知るために、デッカードを追う。Kは、孤独なブレードランナーで、心を許せる相手はウォレス社製のホログラフィーのジョイだけ。

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Kのセリフで、「俺達は人間とは違う。魂がないから。」と言うのがありましたが、じゃあ魂って何なのでしょうか?

Kは、ウォレス社に追われるデッカードを助けうために、命をかけて戦う。ラストーシーン、雪が降る中で彼の心に去来したのは何なのでしょうか?

あんまりネタバレしたくないので、抽象的な文章で恐縮なのですが、要するに、自分自身が何者であるかは、自分自身の行動が決める・・っていう事なのでしょうね。思い起こすと、「T2」のシュワルツネッガーのラストにも同じテーマがあったんだな・・。

それとこれは全くの余談ですが、今回の主人公の名前がKなので、石森章太郎の「ロボット刑事K」の事も思い出しました。これテレビ実写ドラマもありましたが、コミックは傑作SFマンガですので、是非読まれてみて下さい。このマンガのKは人間になりたいロボットなのですが、最後は「ロボットはロボットらしく、自分らしく生きるのが本当の僕だ。」と言うんですよ。(このマンガのKはオール機械なのに、脳だけ人間なので物凄く可愛そうなんですよ。)

↓荒廃したラスベガスのシーンは、ターナーの絵の再現を目指しているそうです。

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さて、映画全体の出来ですが、本当に素晴らしかったです。前作の世界観を壊さずに、そしてなおかつヴィルヌーブ監督らしい哲学的なテーマを盛り込んできて、その意味では前作を越える深淵なストーリーになっています。

映像も見事だし、音響は前作越えの素晴らしさ!私、何とか、もう一度IMAXとかで見たいと思ってるのですが、行けるかな〜?

ただ一つだけ苦言があって、この映画、ちょっと長すぎるんですよね。Kがデッカードを追うシーンとかがちょっとだれる感じ。あと2〜30分短ければ完璧だと思いました。生意気な事言ってスミマセン!

この記事では、この映画に関する一番大きな謎を伏せてあります。それは是非、是非、劇場でご確認下さい。タイレル社長ってもの凄い天才だったんだな〜と感心しますよ。

それにしても、前作のタイレルにせよ、今回のウォレスにしろ、どうしてこんなにひどい人間なの?生命をつくりだす過程で、自分自身を神だと思い込んでいく天才達。実際の世界ではそこまでにはならない事を期待したいです。

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オマケ!

わたしの大好きなレジェンダリー・ピクチャーズ制作による「デューン・砂の惑星」のリメイクにヴィルヌーブ監督が決定したそうですよ!ヴィルヌーブ監督はいよいよ、哲学的SF映画の大家になりそうですね。

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「ブレードランナー 2049」☆超えた!
オリジナル1作目の「ブレードランナー」が多くのSF作品に多大な影響を及ぼして、以後1作品たりとも「ブレードランナー」を超えるものが現れない・・・と思っていたら、『ヒット作の続編またはリブート作品は決してオリジナルを超えられない』というジンクスまで破って、なんとオリジナルを超えてきたyo! 1作目をこよなく愛するパパンでさえ、「超えたとは言わないけれど、同じくらいに素晴らしかった!」と大絶賛☆ ...続きを見る
ノルウェー暮らし・イン・原宿
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ブレードランナー2049 【映画】
BLADE RUNNER 2049 2017年 アメリカ ドゥニ・ヴィルヌーヴ(監督) ハリソン・フォード、ライアン・ゴズリング、ロビン・ライト、アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークス、カーラ・ジュリ、マッケンジー・デーヴィス、パッカード・アブディ、デイヴ・バウティスタ、ジャレット・レト、エドワード・ジェームズ・オルモスほか ...続きを見る
Balkan's Memorandum
2017/11/14 21:14
ブレードランナー 2049
ライアン・ゴズリング主演、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、1982年に公開されたSF映画「ブレードランナー」の続編です。前作の監督リドリー・スコットが製作総指揮を務め、前作で主演したハリソン・フォードが共演しています。 ...続きを見る
セレンディピティ ダイアリー
2017/11/15 15:20
「ブレードランナー 2049」
すごく好き!アメリカでの興業が大コケだったという噂なんか私には関係ない。設定30年前の世界観を損ねることなく、更に情緒的だ。極めて情緒的だ。「奇跡を見たことがないからだ。」作中で出て来たキーワードが胸に沁みる。そして作中でも折に触れてだし、その後の実生活でも時折脳裏をよぎる。奇跡を見たことがない人間が奇跡について語ることは適切ではないにしても。その奇跡が何かを冒涜しようとしているのかもしれなくても。時は2049年。人間とレプリカントの間では、紆余曲折を経て完全に棲み分けができており、更には旧型の... ...続きを見る
ここなつ映画レビュー
2017/11/29 18:03

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
ごみつさん☆
やっぱり前作超えですよね!?夫は超えてないって言うのですが…
それにしてもゴーストインザシェルの機械の身体にせよ、
T2にせよ
猿の惑星にせよ
本来魂を持つとは思われなかったものに無垢な魂が宿り、人間は冷徹になって次第に魂すら失っていく…
テーマが同じだけに何だか虚しくなってしまいます。
ある種、天才科学者が生み出したもので人類が滅びていくことがあり得ない未来とは言えないと思うとぞっとしてしまいますね。
とにかくテーマも映像も役者もストーリーも完璧でした!長さ以外は(≧▽≦)
ノルウェーまだ〜む
2017/11/05 00:27
ノルウェーまだ〜む 様

こんばんは!
早速のコメント有難うございます!

2049も物凄く良かったのですが、私もご主人と同じく、前作越えまではいってない派です。
一つの作品としての完成度の度合いっていうのかしら・・。
もちろん最初のインパクトが強いから・・っていうせいもあるとは思うのですが、今回の2049はストーリーの尺にちょっと不満があるんですよね〜。

とは言え、これが凄い作品だっていうのも確かで、何とかもう一度見に行きたいと思ってます。

それにしても1作目の頃はまだ夢物語的なSFシチュエーションだったのが、ここ最近現実味を帯びてきてますよね。
それだけ、この2049のテーマは、観客に重たいテーマも投げかけてるんですよね。

単純な娯楽映画としてのSF映画ではないところが、「ブレラン」の凄さですよね〜。
ごみつ
2017/11/05 01:39
ごみつさん、こんにちは。
見ましたね!
前作に内容的に肉薄したと想うんですよ。
前作とはファーストコンタクトの衝撃が凄かったですから、これは突破できないかな???
前作を継承しながら、人間の定義を問いかけた作品だと思います。
長いけど...
kinkacho
2017/11/08 12:26
Kinkacho さん

こんばんは!
私もやっとこさ記事にしました。

内容はホント、肉薄してましたよね。
新しいCG技術を使った特撮も良かったし、なにより音響が素晴らしくて、いつまでも映画の世界にひたっていたくなりました。

個人的にはデッカードがらみのところがちょっと弱いかな・・って感じてて、全体の完成度としてはやっぱり旧作には及ばない感じでした。

テーマはさらに掘り下げられてましたよね。レプリカントがすっかり従順になってしまってて、さらに可愛そうです・・。

何とかもう1回見に行きたいな。この映画はDVDじゃ劇場の半分も楽しめませんよね。
ごみつ
2017/11/09 01:59
こんにちは。
私もようやく見てきました。
長い長いと聞いていて覚悟していたせいか、意外とだいじょうぶでした。^^
映像がスタイリッシュですばらしかったですね。
このまま見ていたい気持ちにもなりました...
未来の話ですが、人種問題や人権問題、環境問題など、今に通じるテーマでもありますよね。
結局人間て変わらないのかな...とも。なんとかいい方の選択をしていきたいとは思うけれど。
セレンディピティ
2017/11/10 18:09
セレンディピティ さん

こんばんは!
わ〜、観に行かれたんですね!
長丁場ですが、楽しまれたみたいで良かったです。(^^♪

そうそう、映像も素晴らしいし、私は「ブレードランナー」は音響効果が、旧作もあわせて凄く好きで、ホント、いつまでもこの映画の世界にひたっていたくなります。

SF作品って未来の絵空事みたいに思ってましたけど、最近になって、それほどあり得ない事じゃないな・・って感じる様になってきました。
過去の作家達は、警告、警鐘、理想の世界への憧れなんかも含めて、世界観を発表し続けてきてたんだな〜って思います。

ディストピア社会は誰も望まないので、未来がより良い社会になっていくのを信じたいですよね。
ごみつ
2017/11/11 00:37
こんばんは!
遅ればせながら私も観てきました!

美しい映像にうっとりしていたら、いつのまにか眠ってしまい、感想らしい感想は書けなかったのですが、TBさせていただきますね。

前作のファンとして多少の物足りなさは感じましたが、違和感はほどんとありませんでした。が、たしかにデッカードだけは、想定以上に別人になっていた気がします。

ちなみに私はデッカードよりロイにぐっときたクチです。ルドガー・ハウアー、いまでも大好きです。
Tae
2017/11/14 21:11
Tae さん

このコメントはネタバレありです!

こんばんは!
お〜、行かれたんですね!

オリジナルの傑作「ブレードランナー」の世界観を見事に引き継ぎながらも、ヴィルヌーブ監督らしい作品になってて私は高評価です。

ただ、確かに私もデッカードがらみのシーンに不満があるんですよね。オリジナルファンにとってはデッカードってとっても大切なキャラクターなので、もうちょいすっきりとした展開にして欲しかった気もします。

それとレイチェルには登場して欲しくなかったな〜。

オリジナルブレランのデッカードって、ひどい奴なので感情移入はしにくいんですよね。おおかたの人がロイに感情移入しますよね。もう、ロイのラストシーンは、動画で何度も何度も観て泣いています。超名シーンですよね。

この後、けっこうルトガー・ハウアー追っかけました。「ヒッチャー」とか「レディホーク」(懐かしい!)とか。
ごみつ
2017/11/15 03:08
こんにちは。ご訪問が大変遅くなってしまい、すみませんでした。
私はホント本作が期待以上のものだったので、嬉しくて堪りません。いやー、やはりドゥニ監督は最高。
だし、ライアン・ゴズリングが予想通りにとても(私が持つ)イメージとぴったりでした。特に木馬の思い出が、切なくて切なくて。
ここなつ
2017/12/01 16:25
ここなつ 様

こんばんは!
コメント&TB有難うございます。

ここなつさん、お仕事にお家の事にとお忙しいと思うので、全然気にしないで大丈夫ですよ。
いつでもお時間が出来た時にでもお返事いただければ嬉しいです。

私など、仕事だけで青色吐息です。(笑)

「2049」良かったですよね〜。旧作に比べるとレプリカントが従順になっている上に優しい気持ちを持っているので本当に切なくなりますよね。

人間って、過去の思い出の上になりたってるのでしょうか。考えた事もなかったので、もしも自分が持っている家族の記憶とかがすべて与えられた偽りのものだったとしたら・・と考えると恐ろしくなります。

人間はそういう事をレプリカント達に強いてるんですよね・・。人間が一番冷血動物だな〜。
ごみつ
2017/12/02 00:11

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