ごみつ通信

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zoom RSS 2017年後半読書記録 2

<<   作成日時 : 2017/12/30 02:00   >>

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9月から12月までに読んだ本、残り4冊の感想を記録まで。

実はパート2は松本清張だけにするつもりだったのですが、前の記事でコミックを一つ入れ忘れていたので、無理やりここで一緒にしました。

「ニーベルングの指輪」上下
里中満智子 中央公論社
☆☆☆★★★

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里中満智子の「マンガ名作オペラ」シリーズの中の1作。上巻は「ラインの黄金」「ワルキューレ」、下巻は「ジークフリート」と「神々の黄昏」です。

「マイティ・ソー/バトル・ロイヤル」を見て、もうちょいサクっと北欧神話について知りたいな・・って思って読んでみたコミックです。

ワーグナーのオペラ「ニーベルングの指輪」は13世紀にドイツで成立したとされる「ニーベルンゲンの歌」をモチーフとしてつくられた作品で、おおもとに北欧神話の物語があります。

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ちゃんとワーグナーのオペラを全編鑑賞しようとしたら、まる4日はかかるという大作のストーリーをコミックでわかりやすく掴めたのはとても良かったです!面白かったですよ。

ただ北欧神話物語としてはかなり物足りなかったので、今度また子供向けの本でも読んでみようかなと思ってます。ちゃんとしたやつは難しそうなもんで。(^_^;)

いや、それにしてもトールキンの「指輪物語」は、これがモトネタなんだな〜っていう事がよくわかりました。


「突風」
松本清張著 中公文庫
☆☆☆★★★

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夫の浮気を知りその相手をたずねあてた貞淑な妻の心に突然吹きつけた突風ー 平凡な日常性にひそむ陥穽を見事に描く「突風」をはじめ、人間洞察の深さと短篇技巧を駆使して、事件と版材の陰に、人間情念の劇を描きあげた、著者みずから思い出深い作品群と語る初期短篇小説傑作集。「金庫」「黒い血の女」「理由」「結婚式」等七篇を収録。(文庫解説より)

昭和32年、松本清張は「点と線」を発表し、刷り小説の新しい時代を切り開いた。この短篇集はそんな彼の初期短篇集、昭和32年〜36年くらいにわたって書かれた小説を集めたもので、確かに何とはなしに未熟な感じを受けるものの、これから花開いていく成長ワールドの息吹を感じる作品ばかりでした。

どれも面白かったのですが、特に私は江戸時代を舞台にした推理物(捕物帳)「穴の中の護符」が気に入りました。地味ですがお勧めの短篇集です。

「男たちの晩節」
松本清張著 角川文庫
☆☆☆★★★

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会社のOB会で拾う不満のタネ。退屈な隠居部屋でうごめく春機。必死で守り抜いた暮らしを全取っ替えしたい衝動―ある日を境に永年の職場を失った男たちが引き起こす生々しい事件と犯罪。諦めと寂しさ。執着と滑稽。彼らの孤独な姿を、懐かしい昭和日本の風景と共に見事に描き切った清張文学の真骨頂である。秀逸な短編を次々著した昭和30年代作品群の中から人生の晩節をテーマに選び抜いた、粒ぞろいの短編集。(文庫解説より)

これは定年を迎えた男達の悲哀をテーマにした作品集で、けっこういたたまれない気持ちに包まれました。

どれほど社内で羽振りをきかせていても退職した途端に忘れ去られる企業戦士達。それでもこれって、無事に同じ会社で定年まで勤め上げる事が出来た時代の話で、今読むとホント、贅沢な悩みって感じです。

もう、突然失踪しちゃうわ、他の女性と新しい暮らしをはじめちゃうわ、人生つまんないからと自殺しちゃうわで、ひどいお話ばかりなのですが、人間社会のひとつの顔を見る様でもあり堪能できました。

「陸行水行 〜別冊黒い画集(2)」
松本清張著 文春文庫
☆☆☆★★★

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私が宇佐で出会った不思議な男は、篤学の士なのか、詐欺師なのか?古代史の謎と推理の面白さが見事に結晶した傑作「陸行水行」。口数の少ない女が、一途に男を思う故に疎まれて悲劇に至る女心が哀しい「寝敷き」。誠実の仮面を被り、女から女へと渡り歩く男の裏の顔と破滅的な生き方を描く「断線」など計四篇を収録。(文庫解説より)

この短篇集は、今回ご紹介の3冊の中では一番好き。

タイトルになっている「陸行水行」は、邪馬台国の謎を追う素人の郷土史家達の辿る運命を描いた作品で、松本清張がはじめて手がけた古代史ミステリーとの事です。ミステリーっていうのは何も殺人事件や犯罪だけが作品のモチーフじゃないんだな・・っていうのが良くわかる佳作です。

他の話は殺人事件がからんでくるのですが、どれもとても面白いし、その当時、その時代の社会描写にも心魅かれます。いや、昭和が素晴らしい時代だったっていうのはウソですよ、やっぱ。今の方が良いですよ!特に女性にとっては。

だけど、そんな時代だからこその魅力が凄くって、清張はやめられまへん。(笑)



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ごみつさん、こんにちは。
今回読まれた松本清張は、どれも短編なのですね。渋い!
「陸行水行」よさそうですね。読んでみたいです。
そういえば私も昔、ポーの「黄金虫」を読んだ時に、こういうミステリーもあるんだな〜と感動しました。
清張の短編では「遭難」という作品が好きだったな〜
短編もなかなかいいですよね。

ごみつさんとは今年もたくさんやりとりさせていただいて、楽しかったです。来年もどうぞよろしくお願いします。
とりあえずはごみつ大賞を楽しみにしています。(^_-)-☆
セレンディピティ
2017/12/30 13:32
セレンディピティ さん

こんばんは!
コメント有難うございます。
今回のはすべて短篇集でしたが、どれも面白かったですよ。
短篇は、「ちょっとイマイチ・・」って思ってもすぐ終わるからそこも良いですよね。(笑)

こちらこそ、いつもコメントをいただいて本当に有難うございました。
セレンさんや、皆さんのおかげでこのブログも続けられていると思ってます。
来年もどうぞよろしくお願いいたします!

明日が仕事おさめです。
セレンさんのところには、明日、おじゃやまさせていただきますね。

いよいよあと1日ですね!
ごみつ
2017/12/31 00:28

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