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zoom RSS レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで

<<   作成日時 : 2017/12/11 19:58   >>

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Revolutionary Road
2008年/アメリカ・イギリス (監)サム・メンデス
(演)レオナルド・ディカプリオ ケイト・ウィンスレット キャシー・ベイツ マイケル・シャノン ゾーイ・カザン キャスリン・ハーン デヴィッド・ハーバー
☆☆☆★★★

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アマゾンプライムビデオにて観賞。

ポスターのキャッチフレーズは「世界中の”ふたり”へ捧げる、深く切ない運命の愛」、しかも主演は大ヒット作「タイタニック」のレオ様とケイト・ウインスレット!

これに騙されて見に行った人達の慟哭が聞こえてきそうです。(笑)

これはそんな映画じゃないんです。「華麗なるギャツビー」タイプの作品で、破滅の物語。そこで描かれるのは、誰もが光り輝いていると信じていた1950年代アメリカ黄金時代の中流階級の、とある家族が崩壊していくまでのドラマです。

アメリカの家族神話の崩壊。映画やドラマで描かれる夢の様なファミリーの実体をするどく描いた問題作で、原作(1962年)は当時かなりの話題作だったそうです。

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この映画、人によってはホラー映画だとおっしゃる方も多数いらっしゃって、ある評論家の方は「100人が見たら100通りの感じ方がある作品」だとおっしゃてました。

それこそ、性別、年齢、既婚なのか独身なのか、子供がいるのかいないのか、生活のレベル、人種、信じている宗教、そんなこんなでそれぞれが色々な思いを感じる作品だと、私も思います。

この映画のテーマを「結婚の崩壊」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はこれはその枠におさまらない、現代社会における家族という形の崩壊を描いた作品だと思いました。そういう視点で見ると、同じサム・メンデス監督の「アメリカン・ビューティー」とテーマはとても似ています。

信じていた夢が失われていく、ところがその夢とやらはまったくの砂上の楼閣で、その事に少しづつ気がつかされていく中で、自分自身を失い、精神を崩壊させていく主人公のエイプリル。

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対してディカプリオ夫は、いつまでも「自分はまだ本気出していない。これは本当の自分じゃない」状態をいつまでも続けている男。

こんなリーマン生活、本当の俺じゃないから。

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仲良くしながらも、実は心の底では軽蔑している隣人夫婦は、理想の2人が崩壊していく様子を間近で目撃する人達です。

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何だかんだと2人を持ち上げてきた不動産屋のキャシー・ベイツは、自分の家族の不幸を忘れるために、夢破れる美しいカップルを次々と見つけてくる、「移ろいゆくアメリカ社会」を具現化した存在。

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そしてキャシー・ベイツの精神を病んでいる息子、マイケル・シャノンだけが、真実を見抜いているイノセントな存在です。

マイケル・シャノンは本作でアカデミー助演男優賞にノミネートされました。

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それらの人物を配置しながら、さながら舞台演劇の様に物語は進行していき、大団円を迎えるのですが、その一連のドラマこそが、エイプリルが夢見てやまなかった女優としての演技の最高のフィナーレだった様にも見えて、これ、ホント、恐ろしい物語ですよ。

そんでもって、この主役2人の役を演じるのは恐ろしく難しかったと思います。やっぱりディカプリオは凄いね。ケイト・ウィンスレットも良かったです。

見終わってイヤ〜な気持ちになったのですが、どうにも忘れられない作品で、今、分厚い原作本を読んでいる最中です。まだ読み始めたばかりなのですが、読みながら映画の感想もちょっと変わりそうな気がしています。読んだらまた記事にしてみますね〜。

素敵なビハインド・ザ・シーンショット。

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しかし、繰り返しますが、日本でのこの宣伝方法はあんまりだな!甘い恋愛劇を期待して行った人は真っ暗〜な気分になるし、深いドラマを好む観客層を呼び込めないプロモーション。商売なのはわかるけど、もっと映画と観客に敬意をはらって欲しいよな。





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「レボリューショナリーロード 燃え尽きるまで」
DVDで映画「レボリューショナリーロード 燃え尽きるまで」(原題:Revolut ...続きを見る
セレンディピティ ダイアリー
2017/12/12 10:36

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
この作品、ずいぶん前に見てだいぶ忘れてしまったのですが、衝撃的な作品ですよね。
私が見た時は、ケイト演じる妻に結構批判的な見方をしてしまったのですが、たぶん今見たら違う感想を持つのではないかな?と思います。
私自身もこの時とはずいぶん考え方が変わっているので...

かつての古き良きアメリカの家庭は、男女の役割分担が決まっていて、女性の犠牲の上に成り立っていたようなところがありましたよね。

今もう一度見てみたいですが、見るのに覚悟がいる作品でもありますね〜^^;
セレンディピティ
2017/12/12 10:35
セレンディピティ さん

こんばんは!
コメントとTB有難うございます!

私、コメントまでさせていただいてるのに、セレンさんの記事すっかり失念してしまってました。(^_^;)
有難うございました。

セレンさんの感じた事は、まんま私も感じましたよ!ケイト妻の愚かさには誰でも腹が立ちますよ。
このドラマ、自分を偽って生きている人達しか登場しないし、でも考えてみれば自分も同じなんですよね。たくさんの事に妥協しなければ生きていけない。

ケイト妻はそれに耐えられなかったんでしょうね。

そうそう、女性の自立によって家族の関係が変わってきたのもあるし、この頃だと都市部でサラリーマンっていう職業がうまれた事による閉塞感なんかもこのドラマの背景にはあるんでしょうね。

私が凄く気になったのは子供の存在の希薄さ。何か、子供達が可愛そうでした。
ごみつ
2017/12/13 02:04

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