ごみつ通信

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<<   作成日時 : 2018/02/07 20:30   >>

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Detroit

2017年/アメリカ (監)キャサリン・ビグロー
(演)ジョン・ボイエガ、ウィル・ポールター アルジー・スミス ジェイソン・ミッチェル ジャック・レイナー ベン・オトゥール アンソニー・マッキー
☆☆☆★★★

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http://www.longride.jp/detroit/

1967年の「デトロイト暴動」のさなかに起きたアルジェ・モーテル事件を描いた作品です。「ハート・ロッカー」「ゼロ・ダーク・サーティー」に続いて、キャサリン・ビグロー監督、マーク・ボール脚本による問題作です。

1967年7月、デトロイト。理不尽な逮捕劇をきっかけに、黒人たちによる暴動が激化。鎮圧に乗り出した軍や地元警察との衝突で街はまるで戦場と化していた。

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そんな中、アルジェ・モーテルの黒人客がふざけて撃ったレース用の空砲がスナイパーによる狙撃と誤解され、瞬く間に警官がモーテルに押し入り、関係のない宿泊客を尋問しはじめ、暴力へとエスカレートしていく・・・。

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この映画、実話に基づいた作品で、なおかつ今回はドキュメンタリータッチで展開していることもあり、前の2作品以上に緊張感が物凄い映画でした。

アルジェ・モーテル事件に至るまで、かなり長い時間をかけて丁寧に背景の人物描写が語られていくので、観客も被害者達と同じ感覚で恐怖を味わう事になります。

「スター・ウォーズ」のフィンことジョン・ボイエガ、見事な演技を見せてくれました。彼が演じる警備員のディスミュークスは、暴力ではなく話し合う事で問題は解決出来る・・という考えのもと行動をしますが・・。

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今でも続く、アメリカの銃社会の恐怖、人種差別のひどさが、1960年代の空気感とともに胸に迫ってきます。この映画は60年代の事件をテーマにしているけれど、同じく現代の問題をも描いていると言う一種の絶望感とともに、ひとたび事があれば、治安管理と言う名目でどれほどひどい事が行われるか・・と言う事を、誰もが胸にきざみこんでおくべきだな・・と恐ろしい気持ちにもなりました。

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結局この事件では3人の黒人が射殺され、デトロイト市警の警官が裁判にかけられるも全員無罪となる。

この夜モーテルにかけつけた中で、ミシガン州警察は巻き添えを恐れて早々と撤退、軍は見て見ぬふりを決め込みます。暴行をした中心人物はデトロイト市警の警官3人。

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映画は1960年代の空気をそのまま感じられる描写のあれこれがまず素晴らしかった。劇中で流れる音楽も物凄く良かった!特にエンドクレジットで流れるこの曲、ホントに素晴らしくて映画の余韻もあいまってクレジット眺めながらしばし固まってしまいました。

It Ain’t Fair (feat. Bilal) (From The "Detroit" Original Motion Picture Soundtrack/Audio)

https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=3uXV62u9odY

お勧めです!!時代はちょっとづつでも良くなっているんだ!と信じて。

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「デトロイト」☆屈辱と差別を体感せよ
バッドエンドの映画が好きだし、事件をスッキリと解決しない映画でも平気な私がさすがにヘコタレた映画。 救いが無い。 黒人差別を扱った映画も数多い中において、少しの希望、部分的な勝利、ちょっとだけ相手をギャフンと言わせるラストすら用意されていないのだ。 ...続きを見る
ノルウェー暮らし・イン・原宿
2018/02/07 21:18
デトロイト
1967年、アメリカ中西部の大都市デトロイト。 デトロイト暴動から3日目の夜、若い黒人客たちで賑わうアルジェ・モーテルに、銃声を聞いたとの通報を受けた大勢の警官と州兵が殺到。 それは宿泊客の黒人青年がオモチャの銃を鳴らしただけの悪戯だったが、突入した白人警官によって彼は射殺されてしまう。 居合わせた宿泊客8名も、暴力的な尋問を受けることに…。 実話から生まれたサスペンス。 ...続きを見る
象のロケット
2018/02/22 08:45
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「Great Migration」。アメリカの歴史において、アフリカ系の黒人達は、2つの世界大戦を通して南部から各地へと大移動をした。雇用の問題や人種差別の問題が根底にある。綿花産業で奴隷として働いていた黒人達が、雇用と自由を求めて北部へ大移動をして行ったのだ。やがて1960年代になると、白人の富裕層が郊外の都市に移動するようになる。そして、経済も第二次世界大戦後の活況と比べれば、今ひとつ停滞する。都市に残った白人達と黒人達との間では、大小の衝突が継続して発生するようになった。デトロイトという都... ...続きを見る
ここなつ映画レビュー
2018/02/28 12:41

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
ごみつさん☆
緊張感だけでなく屈辱感も存分に味わいました。
州警察も軍も見て見ぬふりが、更に口惜しかったですよね…
裁判においてはもっと更にムカつき、エンドクレジットではそれが最上にまで達しましたが、あのゴスペルでちょっとだけ浄化できたような気がしました。
ノルウェーまだ〜む
2018/02/07 21:27
ごみつさん、こんばんは。
見た後もしばらく緊張感が解けない作品でした。
リアリティがすさまじかったですね。
おっしゃるように背景や人物描写がていねいに描きこまれていたので、よけいに彼らに感情移入して、恐怖が体感できたのだと思います。

>ひとたび事があれば、治安管理と言う名目でどれほどひどい事が行われるか・・
先進国アメリカでも克服できていないですし、日本においても決して他人事ではないですよね。怖ろしいです...
セレンディピティ
2018/02/08 01:15
ノルウェーまだ〜む 様

おはようございます。
コメントとTB,有難うございます。

被害者の立場にたったら、それこそ屈辱以外のなにものでもないですよね!
なぜ、黒人たちは自国において、こんな仕打ちをうけないとならないんだろう・・って、他国の人間ながら憤りを感じずにはいられません。
オバマが大統領になったとき、「ああ、アメリカも変わる時がきたか!」なんて思ったけど、今の現状を見るにつけ本当に根深い問題なんだな・・とちょっと絶望気味です。

それでも、60年代よりは良くなっているのは確かだと思うので、未来に希望を持ちたいですね。

最後、ラリーのゴスペル、素晴らしかったです。
ごみつ
2018/02/08 10:03
セレンディピティ 様

おはようございます。
早速のコメント、ありがとうございます。

被害者たちの背景に加えて、警官たちの姿も描かれてたので、本当に怖かったです。

日本では人種差別にあう事はほぼないので(別の差別はあっても)、なかなか肌では感じにくいけれど、同じ目にあう事がもしもあったら、どれほどの怒りと恐怖を感じるだろうな・・と想像しちゃいますよね。
ごみつ
2018/02/08 10:10
こんにちは。
私も正に正に、
>この映画は60年代の事件をテーマにしているけれど、同じく現代の問題をも描いていると言う一種の絶望感とともに、
鑑賞しました。
デトロイトという都市自体が色々と問題を抱えている街だったとしても、この事件は理不尽過ぎます。
ここなつ
2018/02/28 12:44
ここなつ 様

こちらにも有難うございます。

アメリカの人種問題だの、銃の問題だの、戦争の問題だの、考えてると本当にやりきれない気持ちになりますよね。
考えてみれば日本も問題が山積していて、人の社会っていうのは本当に難しいもだな・・と思います。

この映画が、60年代の雰囲気が凄くよく出てましたよね。そこもとても良かったです。
ごみつ
2018/03/01 01:12

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