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<<   作成日時 : 2018/03/14 21:11   >>

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Shape Of Water
2017年/アメリカ (監)ギレルモ・デル・トロ
(演)サリー・ホーキンス マイケル・シャノン リチャード・ジェンキンス ダグ・ジョーンズ マイケル・スタールバーグ オクタヴィア・スペンサー
☆☆☆★★★

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http://www.foxmovies-jp.com/shapeofwater/

1962年、アメリカ。口の利けない孤独な女性イライザは、政府の極秘研究所で掃除婦として働いていた。ある日彼女は、研究所の水槽に閉じ込められていた不思議な生き物と出会う。それはアマゾンの奥地で原住民に神と崇められていた半魚人だった。イライザは彼に心を奪われ心を通わす様になる。

しかし研究チームのリーダーであるストリックランドは、彼の生体解剖の実行を決める・・・。

見事今回のアカデミー作品賞、監督賞他4部門を受賞した本作。どんな作品に仕上がっているんだろう!と期待半分、不安半分で見に行きました。

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この映画を見終わって私が心の底からしみじみと考えさせられたのは、「それぞれの人が持っているロマンチシズムの形」とは何なのだろう?っていう事でした。

この作品にはもちろんの事、差別をする者たちへの批判、あらゆるマイノリティーたちへの愛情、それらを内容に盛り込む事によって、現代社会への痛烈なメッセージになっている部分もあるし、この映画の大切な要素だと思う。

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でもこの映画、異形の者へのどうしようもないほどの強い愛情を、監督が描いた作品以外の何物でもないと思いました。

デル・トロ監督が愛してきた異形の者たちは、私も昔から愛し続けてきたものだから、それだけで胸がいっぱいになるのを感じました。そして、ところどころで出てくる、昔の古いミュージカルや映画への憧憬。

恐らくこの映画は、監督がロマンチシズムを感じるありとあらゆるもので溢れているんじゃないでしょうか?

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自分語りになってしまいますが、私は幼いころから、昆虫、恐竜、深海魚、そして怪獣やテレビのスーパーヒーローが大好きだった。何故なら彼らは信じられないほど美しく、心躍らせる存在だったからなんです。

そして私が古い映画を好むのは、登場する美男美女たちの非の打ちどころのない姿、表現される心情、奏でられる音楽、登場人物たちの立ち振る舞いが美しいからなんです。

↓マイケル・シャノン、素晴らしかったね!

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一人の人間の中には、自分だけが持っている様々な美の基準がある。

半魚人とベニー・グッドマンの組み合わせは決して相いれないものではないんです。それらを同時に愛する人間にとっては。

もう一つ、ラストシーンについてですが、これは2人を助けてきたジャイルズのセリフなので、本当はあの2人がどうなったのかはわからない・・っていう演出がまた素晴らしかった。あのシーンではリュック・ベッソンの「グラン・ブルー」で、イルカが深海にいるマイヨールを迎えにきた幻想的なラストシーンを私は思い出しました。

とにかく、デル・トロ監督、本当に素晴らしい仕事をしましたね。ファンタジー作品がアカデミー作品賞をとるのは「ロード・オブ・ザ・リング」に続いてわずか2回目。恐らくは万人受けはしないかもしれない。それでも是非、多くの方にこの映画のロマンを感じ取っていただきたいな〜なんて思いました。

おまけ テレビの映画で流れてたこの歌、映画のサントラではルネ・フレミングが歌ってます!

Alexandre Desplat-You'll Never Know(Lyrics)- The Shape Of Water Soundtrack

https://www.youtube.com/watch?v=UW1ouSDLQWM

テレビで流れてたオリジナルのアリス・フェイの映画は"Hello,Frisco, Hello"っていう映画で日本未公開なんだそうです。

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「シェイプ・オブ・ウォーター」☆緑色はギレルモ色
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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
ごみつさん☆
わーお!ごみつさんは昆虫や怪獣とかがお好きなのですね!?ちょっと意外…
確かにギレルモ監督が異形の者に注ぐ愛情の深さはハンパないって全く同感です。更に彼らがその容姿によって(または立場によって)虐げられているからこそなお一層愛おしいというのは、どの映画にも共通していることですね。
ある意味、監督にとって異形の者=虐げられている者=無性に愛おしい者=美しいものなのだと思います。
ノルウェーまだ〜む
2018/03/14 21:59
ノルウェーまだ〜む 様

こんばんは!
早速のコメント有難うございます。

私、子供の頃から昆虫とか怪獣とか恐竜みたいなのが大好きで、幼稚園の頃は友達は男の子ばっかりでした。(笑)

そもそも特撮映画全般って、どうしてもくだらない作品って見られがちなので、(大ヒットはしても)、かえって製作者としては愛情が強くなるんでしょうね。

>ある意味、監督にとって異形の者=虐げられている者=無性に愛おしい者=美しいものなのだと思います。

これは本当にその通りですね。クリエイターは、自分が愛するものを最高の表現で世の中に発表していくのが仕事だし、生きている喜びなんだろうと思います。

何だかうらやましいですね。( *´艸`)
ごみつ
2018/03/14 23:24
こんばんは!

早速のコメントとトラックバックをありがとうございます♪

>監督がロマンチシズムを感じるありとあらゆるもので溢れている

まったくもってそのとおりだと思いました!
異形の生き物、ゆらめく水、50年代の映画や音楽、冷戦……すべてが見事に調和していたところがすごいと思います。

そして、あのラストはまさに『グラン・ブルー』!
いろいろと哀しいんだけど、あとにはほかの人には想像も及ばないすばらしい世界がひろがっていると思えるところがすてきです。思いだすと、また泣けてきます。

『パシフィック・リム』や『クリムゾン・ピーク』を観てみたくなりました。
Tae
2018/03/15 01:43
ごみつさん、こんにちは。
私も先週見てきました。ファンタジーはどちらかというと苦手なので、どうなることやら...と思ってましたが、ロマンティックでとってもすてきな作品でした。

デル・トロ監督の作品は、パシフィック・リムくらいしか見ていないのですが、
>異形の者へのどうしようもないほどの強い愛情
とうかがって、なるほど〜と納得しました。

ラスト、命が助かっただけでは”彼”にとってめでたしめでたしでなかった...というところにぐっときました。
グラン・ブルーも見てみたいです。
セレンディピティ
2018/03/15 11:37
Tae さん

こんにちは!
こちらこそコメント&TB有難うございます。

あ!そうそう!舞台設定を冷戦時代にしたのも、恐らくはこの時代が生み出していた時代の空気感への憧れが絶対にありますよね。色々、無理な設定も通りやすいし。(笑)

やっぱりラストは「グラン・ブルー」っぽいですよね!?どうなったのかはわからないけれど、きっと2人は幸せになったに違いない・・って思わせるラスト。
「スプラッシュ」(見た?)では、登場人物がはっきりと人魚になったけど、この映画では幻想的な映像で終わらせたのがホントに趣味が良かったです。

「パシ・リム」は、カイジュウが出てくる、マジンガーZとか機動戦士ガンダムみたいなロボットものなのでちょっと雰囲気が異なります。(;^ω^)

実は私も「クリムゾン・ピーク」と「パンズラビリンス」が未見なので誓いうちに見てみるつもりです!


ごみつ
2018/03/15 14:01
セレンディピティ さん

こんばんは!
セレンさんも観に行かれたんですね!

この作品、ちょっと観客を選びそうなところがあるけれど、このロマンチックな雰囲気が多くの人に支持された理由なんだと思います。
映像もきれいでしたよね〜。

セル・トロ監督はインタビューで最後に美形の王子様にならない「美女と野獣」を描きたかったって言ってました。
野獣が人間に戻らなくても、ベルは彼を愛し続けただろう・・っていうコンセプトなんでしょうね。

「グラン・ブルー」は良いですよ。リュック・ベッソンの最高傑作だと思うし、「レオン」よりも好きです。
お時間があったら是非。
ごみつ
2018/03/15 14:09
こんにちは。
ご覧になられたのですね!ギレルモ・デル・トロ監督らしい、けれど、かの監督にしてはロマンが前面に打ち出されている、そんな作品でした。
そして、かの監督にしてはまたまた意外なことに、勧善懲悪モノなんですよね〜。
この雰囲気アリアリの作品、正に大人のファンタジーだと思いました。
ここなつ
2018/03/16 16:05
ここなつ 様

コメント有難うございます。
だいぶ、前にここなつさんのブログでこの映画の記事を目にしていましたが、必ず見るつもりだったので読まずにいたのを、鑑賞後早速読ませていただきました!

鑑賞後に読むと、記事の丁寧さに感動します。( *´艸`)

ホント、大人のためのファンタジーですよね。
見終わって時間もたちましたが、毎日、色んなシーンが頭に浮かんできてはロマンチックな気分になっています。

私、デル・トロ監督作品は「パシフィック・リム」だけだな・・なんて思って調べたら、「ミミック」と「ブレイド2」を見てました!両方ともけっこう好きなんですよ!なんだか、大物監督になったな〜と感慨深いです。

「パンズ」と「クリムゾン」も観なくっちゃ〜〜。
ごみつ
2018/03/18 01:15

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