ごみつ通信

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zoom RSS 君の名前で僕を呼んで

<<   作成日時 : 2018/05/17 19:40   >>

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Call Me By Your Name
2017年/イタリア・フランス・ブラジル・アメリカ (監)ルカ・グァダニーノ
(演)アーミー・ハマー ティモシー・シャラメ マイケル・スタールバーグ アミラ・カサール エステール・カレル ヴィクトワール・デュボワ
☆☆☆★★★

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http://cmbyn-movie.jp/

1983年、夏の北イタリア。両親とともに毎年夏休みを過ごしている田舎のヴィラへとやって来た17歳のエリオ。彼はそこで、大学教授である父がインターンとして招いた24歳のアメリカ人大学院生オリヴァーと出会う・・・。

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ジェームズ・アイボリーが見事本年度の脚色賞を受賞した本作。ジェームズ・アイボリーは監督として、1980年代に「モーリス」と「眺めのいい部屋」で一世を風靡しましたよね。実はこの2作品、当時の私にはしっくりこなかった2作なのですが、その後の「日の名残り」は本当に素晴らしかった。

そんなこんなで、今年90歳になるジェームズ・アイボリーの受賞作を見に行ってきました。やっぱりはずすワケにはいかないって感じです。

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予告編の映像で感じていた事は、オープニングクレジットの映像を見た時に確信しました。

同性が愛し合う事がまったく不思議ではなく自然だった時代、溢れる太陽の光と、熟した果物に象徴される世界。ここで真っ青な海があれば完璧ですが、そのかわりとして、この映画の中ではたくさんの水のシーンが挿入されます。海中から古代ローマの遺跡の彫像が引き揚げられるシーンはその幕開けの象徴みたいでした。

個人的な感想として、「これは、愛の営みが自然の欲望のままに行われた、古代ギリシャ、ローマの時代の一瞬の再現を目指しているんだな。」と感じました。

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今まで、多くの芸術家たちが憧れの理想の世界として回帰していった世界。

だから、この映画の主人公たちは若々しく、そして非の打ちどころのない容姿が必要なのです。

原作は未読なのですが、実はこの小説、彼等の一生を描いた長〜い作品で、2人の老境までが描かれているのだそうです。その中から最初のパートだけを映像化したそうで、出来れば原作も読んでみたいなと思っているところです。

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この映画で描かれるパートの主題は、まだ17歳の少年エリオの描写にありますが、彼のまだ幼い心の動き(セックスの経験はあってもこれは彼の初恋物語ですよね)本当の自分自身を発見する事になったひと夏の出来事、そして別れの描写まで、エリオの心の動きに沿わされた2時間でした。

途中で登場する年をとったゲイカップルは、原作者のアンドレ・アシマンと実際のパートナーの方なんだそうですよ。

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誰かに恋をする・・っていう切ない気持ちを思い起こさせてくれる作品で、感性の瑞々しさにも心を打たれました。

アーミー・ハマーは文句のつけようのない美男子ですが、いかんせん24歳には年がいきすぎてたのが少し残念。どう見ても大人の男性なので(今、30代)、ちょっとエリオとの関係が悪い事(;^ω^)みたいに見えちゃいました。

↓お父さんはマイケル・スタールバーグ。

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さて、私、ジェームズ・アイボリー作品、未見のものが多いのでこれからちょっとずつ見ていきたいと思っています。

おまけ

この映画が故ビル・パクストンに捧げられてるの気が付かれましたか?私、何でだろう!?って思ったのですが、この映画の製作者ピーター・スピアーズ氏のパートナーの方がビル・パクストンのエージェントで彼と親友だったからだそうです。

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「君の名前で僕を呼んで」☆ブルータスおまえもか
ひと夏の忘れられない恋。 昔なら男女の恋愛として描かれていた王道の物語を、現代ならではの同性愛で描く。 二人の恋があまりに眩しく、あまりに瑞々しいのは、北イタリアの乾いた空気に湿度がないせいだからなのか、眩しい太陽と同じくらい大らかなイタリアのママンの懐が深いからなのか・・・・ ...続きを見る
ノルウェー暮らし・イン・原宿
2018/05/17 22:55
君の名前で僕を呼んで
1983年、夏。 17歳のアメリカ人少年エリオは、いつものように両親と北イタリアの家でバカンスを過ごしている。 大学教授の父の助手である24歳の青年オリヴァーも、一家とひと夏を共に過ごすことになった。 一緒に出掛けたりするうちに親しくなった2人は、互いに友情以上の感情を抱き始める…。 ラブ・ストーリー。 ...続きを見る
象のロケット
2018/05/21 21:48
「君の名前で僕を呼んで」
男女間、男同士、女同士に関わらず、若い時にする痛みを伴う恋愛の全てを描き出している。当人間(かん)の感情の掘り下げを、セリフよりも、ビジュアルを主に描き出している。だが、ビジュアルだけでこれを見せるのは見事だ。北イタリアのとある場所。避暑地。大学教授を父に持つエリオ(ティモシー・シャラメ)は、母と3人でここで毎夏を過ごすのが習わしであった。ここを訪れるのは年に2回。長い夏の期間と、雪の降る冬のユダヤ教の祭事の日の一時期である。毎年夏には北イタリアのその場所に、父の仕事を手伝いに、研究室から若い見... ...続きを見る
ここなつ映画レビュー
2018/05/24 10:35
君の名前で僕を呼んで 【映画】
CALL ME BY YOUR NAME 2017年 イタリア/フランス/ブラジル/アメリカ ルカ・グァダニーノ(監督) ティモシー・シャラメ、アーミー・ハマー、マイケル・スタールバーグ、アミラ・カサール、エステール・ガレル、ヴィクトワール・デュポワ、ヴァンダ・カプリオーゾ、アントニオ・リモルディ、アンドレ・アシマン、ピーター・スピアーズほか ...続きを見る
Balkan's Memorandum
2018/06/08 13:18

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
ごみつさん☆
監督90歳なのですね!?それでこの瑞々しさっ!!
そして原作者も劇中に登場していたとは…
小説は彼の若い頃の想い出なのでしょうかね☆

確かに美しいけどアーミー・ハマーでは24歳設定がキツイですよね。相手が17歳じゃ犯罪だろこらっ!と思っちゃいます。

「古代ギリシャやローマの再現」なるほど!です。
キャストはそれを再現するのに、ピッタリな容姿でしたね〜
ノルウェーまだ〜む
2018/05/17 23:00
ノルウェーまだ〜む 様

こんばんは!
私も今、まだ〜むさんのところにおじゃましてきました。

監督はもっと若い(40代)のですが、脚本のジェームズ・アイボリーはもう90歳なんですよね。
見事に今年のアカデミー賞受賞して、昔から作品を見ているファンにとっては嬉しかったです。

そうそう!アミハマはどう見ても24歳には見えないのに、シャラメ君はまんまハイティーンなので、犯罪っぽく感じちゃいました。(笑)そこがちょっと残念。

何か、こんなイタリアの避暑地で、私もブラブラ、泳いだり、本読んだり、夜遊びしてみたりと、2ケ月くらい夏休みが欲しいです!!
ごみつ
2018/05/17 23:52
ごみつさん、こんにちは。
冒頭にギリシアの赤絵やら黒絵の陶器が出てきて、パパはこの時代専門の考古学者だし、途中に銅像が引き上げられるてきたので、テーバイの神聖隊(ググってみてね)が頭に浮かんでしまったんですよね。
そっちに頭がいくと色々と他の連想が...
kinkachoには、この映画はアナカン、モーリスの系譜ではなく、ラ・マンの系譜でした。
kinkacho
2018/05/18 08:32
こんにちは。
ごみつさんの解釈、素晴らしいです!読んでいて「そうそう!」とうなづきました。
特に、
「これは、愛の営みが自然の欲望のままに行われた、古代ギリシャ、ローマの時代の一瞬の再現を目指しているんだな。」の部分。
全てがそこから発生して、全てがそこに帰結するようなそんな感じです。
それと、この作品は、うっとりする部分と胸の痛みを感じる部分とが、上手に分けられていたと思いました。だから観終わったあともあまり混乱せず、苦い想いを引きずらないでいられました。
ここなつ
2018/05/18 16:05
Kinkacho さん

こんばんは!
コメント有難うございます。

テーバイの神聖隊、ググってみました!
なるほど〜〜。やっぱり、オープニングからそういうイメージを表現してきてましたよね。

私も映画見ながら、古代ギリシャ世界の再現を、イタリアの夏の日差しのもとで描きたかったんだろうな・・なんて思ったりしました。
昔は、「え、何が悪いの?」だったんだと思うんですよ、同性愛って。「求めあう者同士が愛し合えば良いんじゃん」。みたいな。

「ラ・マン」は未見、未読なので近いうちにチェックしてみたいです。
ごみつ
2018/05/19 01:02
ここなつ 様

こんばんは!
早速のコメント有難うございます。

何ていうか、この作品は、「モーリス」みたいな耽美系でもないし、「ベニスに死す」みたいな芸術家の破滅物語でもないし、「ブエノスアイレス」みたいな心の痛むお話でもない、それこそ、あるがままの愛の形っていうか、とても等身大の物語でもありましたよね。

それは、きっと「時代なんだろう」とも思いました。

エリオは苦しいよね、きっと。
でも、それって、誰もが経験する事だし、映画が等身大(普通の恋愛と変わりない)な分、悲しみの中に幾分かの爽やかさも感じたラストシーンでした。
ごみつ
2018/05/19 01:09
ごみつさん、こんにちは。
私も楽しみにしていた作品、早速見てきました。
美しい風景の中のみずみずしい恋の物語、堪能しました♪
同性愛ということがまったく気にならなかったですが、たしかにそれは今という時代もあるのでしょうね。
ジェイムズ・アイボリーらしい作品でしたね。
セレンディピティ
2018/05/19 08:33
こんばんは。

セレンディピティさんも見に行かれたんですね!
ホントにジェームズ・アイボリーらしい作品で、なおかつ現代にマッチした内容になってましたね。
美しい映像と、せつない心の揺れ動きに堪能させられました。

ティモシー・シャラメ君に初々しい感じが何とも言えず良かったです。

セレンさんの記事も楽しみにしてますね〜。
ごみつ
2018/05/20 02:31
ごみつさん、こんにちは!
遅ればせながらレビュー拝読、うなずきまくりました。

鑑賞当初はひたすら美しいだけというところに物足りなさを感じたのですが、時とともに、そこがいいのかもという気がしてきました。つまり、90年くらい生きて、若かりし日を振り返ると、何事も美しい思い出になる――って感じがするところが。

アーミー・ハマー、たしかに24には見えなかった!
でも、18歳の少年にしてみれば、24歳でもめちゃめちゃ年上の人に思えるだろうし、もしかすると、そこを強調したかったのかも。ダンスが年寄り臭かったのも、演技です、たぶん。
Tae
2018/06/08 13:16
Tae さん

こんばんは!
早速のTBとコメント、どうも有難う。

そうですね、ジェームズ・アイボリーの過去作品(全部は見てないけど)はけっこう苦しい気持ちが描かれてたけど、齢90を迎えてのこの作品こそが彼が求めてやまない世界なのかもしれませんね。

アーミー・ハマーは24歳に見えないのに加えて体が大きいので、ちょっとバランス悪いかも・・な気はしてたのですが、そこは、あの美形ぶりに全てを許してしまう感じでしょうか?

ダンスがさだいのも演技だったのかな!?(笑)あのダンスは好きなんだ〜私。
ごみつ
2018/06/09 02:40

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