クラーナハ展 五〇〇年後の誘惑

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ブログ友達のはなこさんからチケットをいただいたので、上野の国立西洋美術館で開催中の「クラーナハ展」に行ってきました。クラーナハは昔から大好きな画家なので、楽しみにしていた展覧会です。

クラーナハの回顧展は日本で初めてとの事!今回の展覧会は本当に貴重な機会です。

ルカス・クラーナハはドイツ・ルネサンスを代表する芸術家で、当時宗教改革まっただ中のドイツにて、マルティン・ルターとも深い関係にありました。

↓このルターはまだ若いですね。

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宗教改革がはじまったのが1517年で、今年はちょうど500年目にあたり、長い時を経た今でも魅力を放ち続けるクラーナハの作品に私も接してまいりました。

クラーナハの作品の持つ独特の魅力は、女性像において最も顕著だと思うのですが、私は昔から彼が描くヴィーナス像に魅かれていました。イタリアルネサンスで描かれるヴィーナス像の豊満な美しさに比べると、とても痩身で、しかも冷たい表情を浮かべているのに、何とも言えないエロスを感じたものでした。

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「やっぱ、ドイツは違うな・・」と、若い頃は、歴史的、文化的背景はほとんど知りませんでしたが、作品からはその違いがひしひしと伝わってきたものでした。

今回、実際に彼の様々な作品を目の前にして思った事は、自らの持っている才能の高さをよく理解していて、なおかつ才能に飲み込まれず、表現したいと思っている事を、これまた天才にしか出来ない才能のもとで作品化しているな・・っていう感じでした。静謐な様でいて、根底にある情熱やドロドロしたものなんかが顔をのぞかせているんですよね。

ルクレティア

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アダムとイヴ

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500年前、宗教改革で揺れるドイツの時代の空気を感じながら、クラーナハの作品の放つ独特の冷たい魅力に接しながら、この展覧会は久しぶりで心から心酔した展覧会です。

ロトとその娘たち

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会期は1月15日まで。超お勧めの展覧会です!

この記事へのコメント

Jumokichi
2016年12月15日 11:08
ご無沙汰してまーす!
私もクラーナハ好き!観に行きたいなぁ。
突然ですが携帯を変えたら記録していた住所が全て消えしまったのでメールにて連絡先をいただければありがたいです。
今私達はシンガポールに住んでます。
詳細はメールでお伝えします。
よろしくねー。
ごみつ
2016年12月15日 23:11
Jumokichi 様

こんばんは!お久しぶりです。
え~!今、シンガポールにいるんですね。
年賀状をハワイ宛てに出すところでした・・セーフセーフ。

後で、住所とかメアドとかメール入れておきますね。
こういう時、ブログとかSNSは便利だね~。

クラーナハ展良かったですよ。これだけまとめて見られるのは日本でも今回が初めてだそうです。

Jumoさんもいつか見られると良いね~。

そんじゃまた後で~。連絡有難う。
kinkacho
2016年12月17日 07:02
ごみつさん、再びこんにちは。
いいなぁ...クラナーハの原物を見たいなぁ...
あの貧乳の裸体像というのがマニアックですよね。しかも、依頼主の趣味で、クラナーハは豊乳派だったらしいのが笑える。
いつの世にもロリコン野郎はいるんですね。
ごみつ
2016年12月18日 00:07
Kinkacho さん

こちらにもコメント有難うございます!

この展覧会、1月28日からは大阪の国立国際美術館で4月まで開催されますよ!
お時間があったら是非、是非、行ってみて下さいね!

ところで、クラーナハは豊乳派なのに、依頼主が貧乳派だったんですね。(笑)
貴重な情報、有難うございました!
kinkacho
2016年12月18日 12:51
ごみつさん、情報ありがとうございます。
絶対行きます。
ごみつ
2016年12月19日 01:01
Kinkacho さん

是非、是非!
セレンディピティ
2016年12月21日 14:16
こんにちは。
ゴッホ&ゴーギャン展のあと、一瞬はしごしようと思ったのですが、無謀と思ってやめました。^^;
来月半ばまで、なんとか時間を作って見に行けたらと思います。

他の方のレビューで、これはヤバい、この裸体は日本人好みではないか...とあるのを見ましたが^^ ルネッサンスの健康的な美しさと比べると、見るのが恥ずかしくなってくるような禁断の魅力がありますね。
ごみつ
2016年12月21日 21:57
セレンディピティ さん

こんばんは!
コメント有難うございます。

今回の展覧会はかなり貴重なものみたいなので、お時間がとれたら是非足を運んでみて下さい!
好みもあるとは思うのですが、独特の冷たい美しさに目を引きつけられます。

ファン・アイク、ホルバインとかデューラーとか、北方ルネサンスの作品はどれもそうですけど、メインストリーム?だったイタリア絵画とは全く異なる表現が素晴らしいんですよね。

私はこの北方独特の冷たい感じがけっこう好きで、今回の展覧会もとても感動しました。

売店でクラーナハの絵がボトルになってるワインが売ってたのですがハーフで4000円くらいするので断念しました。(笑)
はなこ
2016年12月27日 12:45
ごみつさん、感想記事&TBありがとうございました。
このところ体調を崩してしまって、ブログはご無沙汰でした。亀レスで申し訳ありません。年には勝てないなあ…

Kinkachoさんによる、「パトロンが貧乳好きのロリコンだった」情報は初耳です(笑)。しかし、カラヴァッジョでもそうでしたが、時の権力者って美少年・美少女好きだったりと、一部にロリコン傾向があるのは確かですね。未成熟な者によって支配欲が満たされる快感でもあるのかしら?或は表の立場への反動からの背徳への密かな憧れ?画家に比較的小ぶりの美少女や美少年像を描いて貰い、自身の寝室に飾ったのですよね。

同時代を生きた同じドイツ人のデューラーがイタリアを旅してルネサンスの人体解剖学に基づく正確な人体描写を心掛けたのに対し、ドイツに留まって大工房経営に勤しんだ(後に政治家にも!)クラーナハはイタリア・ルネサンス的芸術の洗礼(ジョルジョ・ヴァザーリはデッサンを重視した学校を設立)を受けていないクラーナハは、実際の人間の身体の造形に囚われない(ちょと漫画チックな)女性像を大胆に描けたのかなとも思います。

それに北方ルネサンス特有の細密描写が合わさって、何とも言えない個性的な魅力を放っていますね。

未成熟な少女像として描かれたヴィーナスの媚びない冷たい目つきには独特の魅力があり、印象的ですね。

白磁質の肌に丸顔で釣り目の女性の顔、私も好みです(笑)。特にユディト、その豪華な衣装も相俟って、画面下には残酷な光景が描かれているのに、その美しさに見惚れていまいます。ピカソお気に入りの公女の像も好き♪

ごみつさんにも楽しんでいただけたようで、本当に良かったです!
ごみつ
2016年12月28日 01:26
はなこ さん

こんばんは!
クラーナハは昔から好きで絶対に見に行くつもりでいたので、チケットをいただいた時には嬉しくて小躍りしてしまいました!
とても素晴らしい展覧会でした。本当に有難うございます。

クラーナハの絵の魅力に関しては、はなこさんがおっしゃている通りですね。
ポスターになってるユディトの絵は凄いですよね。カラヴァッジオのユディトも凄いけど、クラーナハの絵の冷たい美しさには本当に見惚れてしまいますね。
生首の断面がやたらリアルなのも目をひきます。(・・;)

ところで体調はいかがですか?これからどんどん寒くなりますのでご自愛下さいね。
亀レスとかは全然気にしないで!コメントとかは余裕のある時で全然OKですよ。お互いにマイペースでいきましょう~。

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