メッセージ

Arrival
2016年/アメリカ (監)ドゥニ・ヴィルヌーヴ
(演)エイミー・アダムス ジェレミー・レナー フォレスト・ホィテッカー マイケル・スタールバーグ マーク・オブライエン ツィ・マー
☆☆☆★★★

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http://www.message-movie.jp/

SF作家テッド・チャンの短篇「あなたの人生の物語」の映画化作品。

ある日、宇宙から飛来した巨大な飛行物体が地球の12カ所に姿を現す。世界中に動揺と不安がひろがる中、各国はデータを公開しあいながら謎の物体との意思疎通に取り組み始める。

言語学者のルイーズと物理学者のイアンは、アメリカ軍の依頼を受けて、飛行物体の中に侵入し、異星人との接触を試みる。

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ヘプタポッドと名付けられた7本脚の異星人の目的は何なのか。侵略なのか、友好なのか・・。

今年のアカデミー賞の主要部門に幾つもノミネートされた本作、話題作と言う事もあり、楽しみにしていましたが、予想以上に素晴らしい作品で驚きました。これだけ丁寧にストーリーを構築しているSF作品はそう多くないと思います。

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異星人とのファーストコンタクト映画はたくさんありますが、この作品は科学的な理論が物語のベースにあって、カール・セーガン原作小説の映画化作品「コンタクト」や、最近の「インターステラー」とタイプが似た作品だと思います。私にはさっぱり理解できない世界ですが、理論物理学で説明される世界っていうのは、物凄く哲学的でもありますよね。それはたぶんに、この宇宙を説明するための仮説が一般人にはまったく想像も出来ないので、哲学的に感じてしまうのだろうと思う。

↓映画だとわかり辛いですが、原作だとこの文字の解読には数カ月くらいかけてるんですよね。

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実はすでに原作の短篇小説は読んだのですが、原作はとても短いお話で、映画は映画らしい脚色を加えてお話をかなり盛り上げています。原作ではもっと理論的な事が語れているのですが、そのあたりを映画で省いたのは正解だと思いました。

ヴィルヌーヴ監督作品は「複製された男」だけ観た事があるのですが、ところどころとても似た雰囲気の映像があり、彼の映像世界が醸し出す不思議な雰囲気で描かれる、目的不明な異星人達とのコンタクトの描写が、とにかく素晴らしかった。何よりも素晴らしいと思ったのは、この作品が持つ非常に心優しい視点を感じる事が出来た事です。心優しい・・というとちょっと陳腐なのですが、こう、人間が持っている世俗な感性を超越している感じとでも言うか。

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映画を見終わって感じたのは、SF映画を見た・・っていう感触よりも、この原作の原題通り、「あなたの、私の人生の物語」を見たんだな・・っていう感覚です。ネタばれになるので、あんまり詳しくは書きませんが、時間の流れが通常とは異なる世界に生きているとしたら、過去が、未来が、自分自身が所有している人生の時間の全てが「現在」だとしたら、人は人生をどう感じていくのだろうっていう事です。(何言ってるかわかりませんね。すいません。(^_^;))

これって「インターステラー」でも同じテーマが描かれてましたが、その時に人が持つ「愛」っていう感性はどういう意味を持ち、人間は「愛」をどう感じていくのでしょうか。

この作品は、一人の女性言語学者の視点を通して、かけがえのない一人の人間の人生に想いを馳せる作品なんだなと思いました。何だかそういう意味で、テレンス・マリック監督の「ツリー・オブ・ライフ」を思い起こさせられたりしました。

素晴らしいSF作品です。SF好きの方は是非見てみて下さい!アカデミー賞は結局、音響賞しか受賞出来ませんでしたが、その音響効果がすごく素晴らしいのでそこも体感して下さい。何かね、スピルバーグの「宇宙戦争」のトライポッドの出す音と似ててググ!ときます。(笑)

このバカウケ宇宙船は「スター・トレック4」の鯨とコンタクトしにきた宇宙船っぽいな~。

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尚、原作小説は短篇集です。全部読み終わったら記事にしてみます。

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この記事へのコメント

セレンディピティ
2017年06月03日 23:45
こんばんは。
この作品、私には今ひとつ合わなかったのですが、素晴らしいとおっしゃる方が多いので、きっと傑作なのでしょうね。
ごみつさんも絶賛されてますね。
なにしろ途中うとうとしてしまったので^^; DVDが出たら改めてまた見てみます。

原作は今、図書館に予約を入れていて、私も読む予定でいます。ひょっとしたらこちらの方が合うかも??楽しみです。
ごみつ
2017年06月04日 00:36
セレンディピティ さん

こんばんは!
早速のTBとコメント有難うございます。

映画にしろ何でも、人それぞれ感性とか感覚が違うから、観た感想も色々ですよね。
私も、「傑作!」とか言われてる作品でも全然ピンとこない作品、けっこうありますよ。

原作はホント~に短いんですよ。映画はあれでも、かなり娯楽色豊かにしてるのがわかりました。(笑)

原作は今、読んでるところなのですが、なかなか面白いです。わりと理論的なお話が多いので(今のところ)、セレンディピティさんも楽しめそうかな?って思います。
ここなつ
2017年06月04日 22:30
こんばんは。弊ブログにご訪問をありがとうございました。
私はこの作品、SFと言いながらもすごく情緒的な部分に転んでいたと思うのです。だから、完全文系の私にもすんなり世界に入っていけたというのか…。
ルイーズの決断がとても心に染み入った作品でした。
ごみつ
2017年06月05日 00:05
ここなつ 様

こんばんは!
TBとコメントも有難うございます!
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」も見てきたので、今度のお休みの日におじゃましますね。

そうそう、とても情緒的な作品でしたよね。記事にも書きましたが、「ツリー・オブ・ライフ」を思い出したりしました。
SFのかたちを借りているけど、人生というものについて描いた作品でしたよね。
映像表現も素晴らしかったな~。
ノルウェーまだ~む
2017年06月05日 23:16
ごみつさん☆
とーっても丁寧に綴られた映画でしたね。
その丁寧さが、中国の大将との折衝の部分に関してだけ、さくっとぶっとばした感じがとっても残念で、そこまでは最高の映画!って思っていたのに最後モヤモヤしちゃいました。
原作の題名を知っていたら、かなり印象が違ったかもです。
短編なら今度読んでみようかな…
ごみつ
2017年06月06日 02:18
ノルウェーまだ~む 様

こんばんは!
TBとコメントも有難うございます!

そうそう、確かにあの中国の将軍のシーンはすごくわかり辛かったですよね。
あのへん、展開の理屈ががよくわかんなかったのですが、(^_^;)スルーしちゃいました。
あと、実は、中国がマージャンの牌でヘプタポッドとコンタクトしてたとか、そんなのでコンタクトさせられてる中国担当ヘプタが気の毒になったりしました。(笑)

でもとても丁寧につくられていて、原作に対してもとても誠実な仕事してるな~って思いました。良い映画ですよね。
Tae
2017年06月26日 10:16
おはようございます。
遅ればせながら、私も観てきました♪

おもしろかった!
でも、大きな疑問が残ってしまいました。原作も読んでみたんですが、すっかり焼きのまわった頭のなかで謎は深まるばかり……
ただ、そのあたりのぼやかし方もふくめて、ロマンティックでいい作品だと思いました。ちょっとロマンティックすぎるきらいはあるけど、恥ずかしくないギリギリのところでうまくまとめているところがナイスです。
秋に公開される『ブレードランナー2049』も、この監督さんですよね。期待が高まります
ごみつ
2017年06月26日 23:47
Tae 様

こんばんは~。
Taeさんも「メッセージ」行かれたんですね!
そうそう、ちょっとロマンあふれて、SFらしからぬ雰囲気がありましたよね。
私はあの感じ、とても心地良かったです。

Taeさんの疑問については、これからTaeさんのところで私の解釈を語ってみますね。(笑)

「ブレードランナー」は超楽しみです!ヴィルヌーヴ監督がどんな映像世界を見せてくれることか。
それと、2017年になって、またハリソン・フォードのデッカードに会えるなんて嬉しすぎますよね~。
ごみつ
2018年05月10日 17:55
onscreen 様

こんにちは!初めまして。
いただいたコメントを見落としていて、お返事が遅くなり申し訳ありませんでした。

ヴィルヌーブ監督みたいな独特の映像表現、世界観を持っている方の作品って、長く印象に残りますよね。
「メッセージ」もですが、「ブレードランナー2049」も未だに映像が浮かんできます。

素晴らしいSF映画でしたよね。

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