TRUE DETECTIVE /二人の刑事

True Detective Season 1

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2014年に放映されたHBOのドラマで、数多くの賞を受賞したドラマ「TRUE DETECTIVE」の第一シーズン全8話をアマゾン・プライムで鑑賞。

とても上質なドラマとの評判で期待しながら見ましたが、このドラマ凄かったです。最近のアメリカのテレビドラマの質の高さは本当に凄いですよ。

私はここ10年ほどは、アメリカのドラマはいつまでもシーズンをダラダラと引き延ばしていくのにうんざりしていたので(シーズンは視聴率が落ちるまで続きます)、ほとんど見てませんでした。アメリカお茶の間ドラマを見る時間があるなら、やっぱりレベルが上の映画を見たい。

ところで多くの映画ファンは気が付いているでしょうが、ハリウッド映画はオリジナル作品をほとんど作らなくなっています。何かのリメイクがほとんど。興行収入が約束されない企画にはお金が出なくなっているのが原因らしい。そもそも中国、インドをはじめとした外国資本が巨額になり、出資元のOKがでない作品はなかなかつくられないみたいなんですね。

私はもちろんそんな娯楽作品もとっても楽しく鑑賞していますが、反面、本当に素晴らしい作品に出合うことはまずなくなったと言っても良いと思ってます。

昔から映画を見ている方は肌で感じてると思いますが、これね、実に実に由々しき問題ですよ。

さて、前置きが凄く長くなってしまいましたが、昨今のアメリカのテレビドラマの質の高さはそんな映画産業に対する、クリエイター達の反動なのではないでしょうか?

心ある映画人達にとって、劇場作品としてつくりたいけれどOKの出ない企画がたくさん、テレビに流れ込んでるんじゃないでしょうか?

そんな事を痛感するきっかけとなったのは、後日記事にさせていただく予定の「ゲーム・オブ・スローン」なのですが、このドラマのとてつもない凄さは後日あらためて記事にいたします。

今回鑑賞した「TRUE DETECTIVE / 二人の刑事」はマシュー・マコノヒーとウッディ・ハレルソンが主演、そして制作にも加わった刑事ドラマなのですが、もう普通の刑事ドラマとは全く違います。

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1995年、ドーラという女性が殺害され、悪魔崇拝的な装飾をされた姿で発見される事件が起きた。事件を捜査し解決したのはコール(マコノヒー)とハート(ハレルソン)という二人の刑事。

2012年、その事件に関しての聞き取りを行いたいと2人は個別にインタビューをうける。似たような事件が発生するも、当時の警察の資料はハリケーン・リタによって失われてしまっていた。

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2人ともすでに刑事を退職しているのですが、警察からの聞き取りで当時の事件が振り返られていく。1995年と2012年の物語が交差しながらドラマは進むのですが、ドラマは決してわかりやすい構成にはなっていません。

テレビドラマでこの難しさはないわ~って感じですが、見ているうちにこの作品、単なるお茶の間ドラマをつくるスタンスで作っていないのがわかってきます。

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この事件の裏にはとてつもなく深く暗いアメリカ社会の闇があり、これはこの2人が解決できるものではない。それでも、目の前にある「うわずみで漂う腐敗物」を取り除くために、この2人は再びチームとなり行動を起こします。

ここで警察ヒーローものと思うのは大間違いで、実のところ事件とその解決はこのドラマの表面上の姿にすぎず、本当のテーマは人間の弱さ、人間の持つどうしようもない業(ごう)、浮彫りにされる人間社会の光と闇の描写にあるんです。

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テレビドラマとはとうてい思えない内容の深さで、ある方は「8時間の映画作品を見た。」と形容されてました。と言うか、劇場映画でもこのドラマのレベルに達していない作品はたくさんありますよ。

今まで私が見たドラマでこの作品よりも内容が深い!と断言できる過去のドラマは、デヴィッド・リンチの「ツイン・ピークス」とベルイマンの「ある結婚の風景」だけですね。

これから今のアメリカ映画産業の在り方に不満を持つ、映画作家、俳優、多くのクリエイターがテレビに参入してきそうな予感。

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このTRUE DETECTIVEのシーズン2はコリン・ファレルとレイチェル・マクアダムス主演で、また別のドラマになります。こっちは少し評判が良くないのでうが近いうちに見てみる予定です。

オープニング

True Detective Season 1 Opening Credits | HBO

https://www.youtube.com/watch?v=Xyu_MdKBXic

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この記事へのコメント

Tae
2018年07月06日 14:14
ごみつさん、こんにちは!

これ、せひ観たいと思っているやつです。
アメリカの刑事ドラマは昔から大好きでよく見ているのですが、これは何もかもがこれまでとは一味違う感じですよね。そもそも、こんなビッグな映画俳優がふたりも主演するなんて……。今後のなりゆきを占う意味でも、絶対に観なくては!(ゲーム・オブ・スローンの記事も楽しみにしています)

↓『ワンダー』私も観ました。オーエン・ウィルソン目当てだったので、さほど期待していなかったのですが、なかなかどうしておもしろかったです。お姉さんがグレなくて何よりでした。
セレンディピティ
2018年07月06日 16:24
ごみつさん、こんにちは。
お話をうかがって、私も見たい、見たい、見たい~となりました。
ウッディ・ハレルソンとマシュー・マコノヒーが刑事を演じるというだけでわくわくしてきます。
アマゾン・プライムじゃないと見れないかと思ったら、どうやら私がお世話になっているDISCASでも扱っている模様。今度借りてみますね。
楽しみです☆
ごみつ
2018年07月07日 01:30
Tae さん

こんばんは!コメント有難うございます。

このドラマ凄い良かったですよ。主演2人の演技も楽しめるので是非。
マコノヒー刑事が、けっこう観念的っていうか哲学的な事ばっか喋るのでちょっとわかり辛いんだけど、ドラマそのものは堪能出来ると思います。

「ゲーム・オブ・スローンズ」は1話あたり1~2億円もかけててとにかく重厚で凄いんですよ。ファンタジーなんだけど、(架空の)歴史劇としての展開が本格的で、「ロード・オブ・ザ・リング」X「三国志」って感じ。ほとんど映画作品です。またきちんと記事にしてみますね。

「ワンダー」良かったよね!子供向けと気楽に見てみましたが、意外と心に響きました。記事には書かなかったけど、映画作品としてのスマートさも気に入ってます。
ごみつ
2018年07月07日 01:34
セレンディピティ さん

こんばんは!
このドラマはアマゾンオリジナルじゃないので、普通にDVDも出てるんですよね。
ちょっと小難しい感じもあるのですが、とっても良く出来たドラマですので、是非是非!
ドラマは1時間づつ見られるのも良いんですよね~。

マコとウッディの演技も堪能して下さいね!
ごみつ
2018年07月07日 12:43
Taeさん 🐠

追伸
ゲースロの制作費1000万ドルなので10億でした。(^0^;)
ノルウェーまだ~む
2018年07月11日 17:58
ごみつさん☆
うわぁ!「ツインピークス」ぐらいにすごいドラマなのですね!?
これは見たい!!
amazonプライムなら見られるなら、早速見てみます♪
ウッディ・ハレルソンとマシューがやたら若い気がしますが、いつ頃撮影されたものなのでしょうね?
ごみつ
2018年07月12日 01:41
ノルウェーまだ~む 様

こんばんは!コメント有難うございます!
「ツイン・ピークス」はちょっと尋常なドラマじゃなかったので(笑)比べるのはきついのですが、これも凄く良かったんですよ。
必ず堪能できると思うのでまずは1話目を是非見てみて~。

ドラマ自体は2014年の作品で、2012年が舞台の2人が今の年齢通りなんだと思います。記事だと4枚目のマコと、5枚目のハゲたウッディが現在。(笑)
1995年の2人はカツラかぶったり若作りをしています。

お勧めドラマですよ~。

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