運び屋

The Mule
2018年/アメリカ (監)クリント・イーストウッド
(演)クリント・イーストウッド ブラッドリー・クーパー ローレンス・フィッシュバーン ダイアン・ウィースト アリソン・イーストウッド アンディ・ガルシア タイッサ・ファーミガ
☆☆☆★★★

画像


http://wwws.warnerbros.co.jp/hakobiyamovie/

クリント・イーストウッドが「グラン・トリノ」(2008)以来、10年ぶりに主演を務めた監督作。

大量の麻薬の運び屋として逮捕された男が、著名な園芸家で孤独な90歳の老人だったというニュースをもとに映画化された作品との事。

画像


きっとイーストウッド自身が同じ年齢になり、この犯罪者の姿に自分とつながるものを感じたのかもしれないな・・と思ったりもしました。シンパシーを感じなければ、自分でこの役を演じたりしないと思うんですよね。

物語の主人公アールは、自分の仕事や、外の仲間とのつきあいばかりを重視して、家族を徹底的にないがしろにしてきた男。

画像


アリソン・イーストウッドは最初の奥さんとの間の娘。でも同じく俳優のスコット・イーストウッドは婚外子。イーストウッドには婚外子が3人もいるんですよね。

画像


結局、家族からは見放され一人で生きてきたが、園芸の商売がご時世の中で行き詰まり自宅を手放す事になってしまう。

そんな中、舞い込んできたのが、麻薬の運び屋の仕事。最初は麻薬とは知らずに運び、知ってからも大金を簡単に手にする事が出来る事もあり、どんどんとはまっていってしまうのだった。

アールは仕事は一流だし、友人もたくさんいるし、女性にももてる。家族からは完全に見放されているけれど、それほど辛そうでもなく、人生を謳歌してるんですよね。

画像


道徳観念ゼロで、麻薬稼業に手を出してしまう、本当に腹立たしい男なのですが、イーストウッドの飄々とした魅力でまったく憎めないんですよ。

いつものイーストウッド作品らしく、映画はライトタッチで、使われている音楽もセンス良いし、アールのドライブシーンの風景なんかも良くって、気持ちの良い映画なんですよ。

画像


人生は一度切り、まわりに迷惑をかけようが、自分の好きな様に生きていくと決めていた男が、最晩年に家族の大切さをしみじみと感じる様になるお話で、ホント、都合良い爺さんなんですが、これはね、もう全く憎めませんので、是非、皆さんも鑑賞してみて下さい。

画像


とにかくね、センスが良いんですよ、センスが!イーストウッド映画の不思議な魅力っていうのは、これからもっともっと研究されていくんじゃないかな。これからも、1作でも多く彼の作品を堪能したいです。

Go aheda! Make My Day!

画像





ピンク・キャデラック [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ
2013-06-26

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

ナイス

この記事へのコメント

ノルウェーまだ~む
2019年03月28日 23:45
ごみつさん☆
ええーっ!?イーストウッドって3人も婚外子がいるのですか??
なるほど益々自分の姿と重なってこの役に適任だったわけですね。
アール爺さんだってこれだけモテたなら、絶対に婚外子がいたはずですけど、そこをあえて描かなかったのは、それこそイーストウッドに何か負い目があったのかもしれないですね。
娘役を実際の娘に演じさせた訳も納得です~
ごみつ
2019年03月29日 00:54
ノルウェーまだ~む 様

こんばんは!
コメント有難うございます。

私が映画ファンになった頃、イーストウッドはソンドラ・ブロックっていう女優さんと結婚してたのですが、その後彼女から訴訟起こされたりしたみたい。

それでも、なんだかんだで、ほとんどの人がイーストウッドを許しちゃってるので、やっぱり魅力と才能なんでしょうかね。
ホントなら名声が地に落ちてもおかしくないし、女性の敵!キ~~!ってなるはずがそうならないのはホント凄いです。

私も全然、許しちゃってるし。(;^ω^)

そんなこんなで、アール爺さんには、彼自身に近い生き方を感じたのかな~なんて思いながらの鑑賞でした。

良い映画でしたよね。
kinkacho
2019年03月29日 20:23
ごみつさん、こんにちは。
この映画、映画館で見るかどうか悩んでます。
主人公がイーストウッドと被って腹立たしいんだろうなということはわかります。
セレンディピティ
2019年03月29日 22:20
ごみつさん、こんばんは。
楽しい作品でしたね。
アールは、麻薬の売人から取締官まで、誰をも味方にしてしまう不思議な魅力がありましたね。はちゃめちゃやっても憎めないところは、イーストウッド自身と重なる部分がありました。
イーストウッドの懺悔を込めての?作品だったのかもしれませんね。
それでもアリソンにしても、スコットにしても魅力的な俳優になっているのだから、ちゃんと父親としての背中を見せていたのだろうなーと思います。
ごみつ
2019年03月30日 01:31
Kinkacho さん

こんばんは!
例によって、ライトタッチな映画で、とっても品の良い映画です。

「爺さんいい加減にしろ!」としか言い様のない内容なんですが、これまたやたら魅力的な爺さんなので(笑)、是非チェックしてみて下さい。

彼もあと何本撮れるかわからないし、今回の映画ではとっても年老いているので、何だかしみじみしちゃいました。
ごみつ
2019年03月30日 01:36
セレンディピティ さん

こんばんは!
よく考えて見ると、腹立たしい内容なのに、とっても楽しめちゃうっていう感じの不思議な映画でもありましたね。

やっぱ、これ、イーストウッドの魅力なんでしょうね。

そうそう、スコット・イーストウッドは、婚外子なので、本名はイーストウッドじゃないんですよ。でも、この苗字を使ってるって事は、父親を尊敬してるんだろうな・・とも思います。顔も似てるしね。

人生っていうのは、色々ですが、イーストウッドみたいな人生をおくれる人はそうそういないと思います。

この映画、やっぱり何となく、イーストウッド自身の人生に思いを馳せさせられますね。
Tae
2019年04月12日 15:16
ごみつさん、こんにちは!
これ、とても気に入りました。
アール・ストーン……というか、クリント・イーストウッドが醸し出す余裕って無敵ですよね。車で田舎道走ってるだけなのになんだか楽しそうに見えてしまう(=観ている人を楽しい気持ちにさせてしまう)って、すごい! 
イーストウッド監督作品って、『硫黄島~』くらいまでは正直いまひとつ理解できないものが多かったのですが、最近のものはどれも私好みの作品ばかり。いったい何が変わったのでしょう? 研究者の分析が読んでみたいです。
ごみつ
2019年04月12日 21:14
Tae さん

こんばんは!
Taeさん、観に行かれたんですね。
ね~、良い映画ですよね、これ。
こんなお話、あんな主人公で、何でこんなに気持ち良く見れて、心に残るのか、本当に不思議です。

私は、イーストウッド自身の人生のとらえ方が成熟している事と、彼の持っているセンスの良さが、映画全体のトーンを作り上げてるのかな~・・と感じてますが、ちょっとまだ掴み切れていないです。

昔(90年代くらいまで)は、普通~の面白い娯楽映画を撮ってたのに、私は「バード」(89年)から、いきなり変わりましたよね。

早く、研究評論本、出ないかな~。
ここなつ
2019年04月15日 18:41
こんにちは。
本当に、イーストウッドらしい、センスに溢れた作品でした。
まだまだ彼の作品が観たい!!です。
ごみつ
2019年04月16日 01:20
ここなつ さん

こんばんは!
コメント&TB有難うございました。
海外出張もお疲れ様でした。

物心ついたころから、イーストウッドはすでに大スターだったので、今までいつでも居て当然・・っていう人でした。
これからも、まだまだ活躍を見たいですよね!

この記事へのトラックバック

  • 運び屋

    Excerpt: 90歳のアール・ストーンは退役軍人。 家庭を顧みず高級ユリの生産に打ち込み成功した時期もあったが、今は自宅も農園も差し押さえられ孤独な毎日を送っている。 ある日彼は、簡単に金になるという仕事を持ちかけ.. Weblog: 象のロケット racked: 2019-03-29 01:45
  • 「運び屋」☆伊達男の欲しかったもの

    Excerpt: 新聞記事に載っていた「90歳の男性が麻薬の運び屋で逮捕」という記事にヒントを得て作られた作品。 クリント・イーストウッドが落ちぶれて家族も失ってしまった伊達男の悲哀を、見事なヨレヨレ感で演じている。.. Weblog: ノルウェー暮らし・イン・原宿 racked: 2019-03-29 12:23
  • 運び屋 【映画】

    Excerpt: THE MULE 2018年 アメリカ クリント・イーストウッド(監督) クリント・イーストウッド、ブラッドリー・クーパー、ローレンス・フィッシュバーン、マイケル・ペーニャ、ダイアン・ウィースト.. Weblog: Balkan's Memorandum racked: 2019-04-12 15:17
  • 「運び屋」

    Excerpt: 長年家庭を顧みずに仕事…とそれにまつわる家族抜きの楽しみごと…を中心に生活してきた男。一人娘の行事や発表会はもとより彼女の再婚式にも出席することなく、勝手気ままに生きてきた。だが、熱心に取り組んできた.. Weblog: ここなつ映画レビュー racked: 2019-04-15 12:52
  • 運び屋

    Excerpt: TBはここにお願い致します。 Weblog: 銀幕大帝αTB受付 racked: 2019-06-20 16:26
  • 映画「運び屋」

    Excerpt: 映画「運び屋」を鑑賞しました。」 Weblog: FREE TIME racked: 2019-06-22 23:59