職場のBook Choice!

私の勤めている書店では、シーズン毎にお勧め書籍を3点ほどチョイスして、プロモート販売していました。

少し前にそのプロモートも終了したのですが、チョイスされた書籍はビジネス書以外はほとんど読みました。記事にしていなかったタイトル7点をまとめてザクっとご紹介まで。

基本的に、読書初心者、本をたくさん読まない方でも、サクサク読める書籍がチョイスされています。現代の世相を反映したもの、ビジネスマンが気楽に読めるお仕事小説が多いので、ちょっと軽く本を読んでみたい・・という方のご参考になれば幸いです。


「気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている」
村瀬 秀信 著 交通新聞社
☆☆☆★★

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ウマいか?→まあ、フツー。安い?→まあ、そこそこ。早い?→まあ、確かに。吉野家、ココイチから野郎ラーメン、カラオケパセラまで35軒のチェーン店が俺を魅了して止まない理由。(ブックデータベースより)

私もけっこうチェーン店が好きなので(個人的当たり外れはありますが)、笑いながら読んだ1冊。続編もあってそっちも読みました。

今回のラインナップでは最も気楽に読めます。

ちなみに私がチェーン店で好きなのは、ドトール、ケンタッキーフライドチキン、餃子の王将、バスキンロビンス31アイスクリームあたりかな。居酒屋だとけっこう天狗が好きです。(笑)

「壁の男」
貫井 徳郎 著 文藝春秋
☆☆☆★★

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ある北関東の小さな集落で、家々の壁に描かれた、子供の落書きのような奇妙な絵。その、決して上手ではないが、鮮やかで力強い絵を描き続けている寡黙な男、伊苅(いかり)に、ノンフィクションライターの「私」は取材を試みるが……。彼はなぜ、笑われても笑われても、絵を描き続けるのか?(ブックデータベースより)

とある集落の家の壁にはどこも子供の落書きの様な絵が描かれていて、ちょっとした話題になっていた。絵を描いているのは、一人の謎めいた男。彼がなぜ、そんな絵を描くのかがミステリータッチで語られていく作品です。

その謎はここでは明かせないのですが、静かな感動を与えてくれる作品でした。著者の貫井さんは、この作品は時代小説からインスパイアされたと語っています。


「残業税」
小前 亮 著 光文社文庫
☆☆☆★★

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残業をすればするほど取られる税金が増える「時間外労働税」が導入された。残業時間は劇的に減って、社会のありようは変わりつつあった。だが、もっと働かせたい企業も残業したい労働者も多く、サービス残業という「脱税」は絶えないのだが…。根っから真面目な残業税調査官と熱血労働基準監督官が働く人たちのために奮闘する、リアルすぎるお仕事ミステリー!(ブックデータベースより)

残業すると税金がかかるという法律が導入されたという設定の作品。この物語の主人公はマルサならぬマルザの男。

最初は主人公のキャラクターに魅力を感じず、「ちょっとな~~」と思ってたのですが、エピソードを読み進むにつれ、どんどん面白くなっていって、ちょっとしたカタルシスも感じる作品でした。

小前亮さんは、もともと歴史小説の作家さんで、私も「姜維」を読んだ事がありますが、こういう作品は初めてなのでは?安定した語り口で安心して読める1作。

今回のご紹介の中では一番のお勧めです。


「営業零課接待班」
安藤 祐介 著 講談社文庫
☆☆☆★★

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苦手な営業に異動となり、ついにリストラ勧告まで受けたマジオこと真島等(まじまひとし)は、接待専門の「営業零課」で再起を図ることに。落ちこぼれ社会人のマジオと仲間たちは修羅場を乗り越え、年間売上50億という無謀な目標を達成できるのか!? 涙も笑いも挫折も成功も、「働くこと」のすべてが詰まった感動の営業小説。(ブックデータベースより)

これもお仕事小説。表紙が可愛らしすぎてラノベっぽいんじゃなかろうか?と思いつつ読みましたが、なかなか面白かったです。マジオには、最初はイライラさせられたけど、段々と自信をつけて成長していく様子にひきこまれました。

ちょっとマンガっぽすぎる展開だし、あり得ないお話なのですが、ホっと息抜きできる作品。疲れている時とかにはバッチリだと思いますよ。


「七十歳死亡法案、可決」
垣谷 美雨 著 幻冬舎
☆☆☆★★

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2020年、高齢者が国民の3割を超え、社会保障費は過去最高を更新。破綻寸前の日本政府は「七十歳死亡法」を強行採決する。2年後に施行を控え、宝田東洋子(55)は「やっと自由になれる」と喜びを感じながらも、自らの人生の残り時間に焦燥感を隠せずにいた。我侭放題の義母(84)の介護に追われた15年間、懸命に家族に尽くしてきた。なのに妻任せの能天気な夫(58)、働かない引きこもりの息子(29)、実家に寄りつかない娘(30)とみな勝手ばかり。「家族なんてろくなもんじゃない」、東洋子の心に黒いさざ波が立ち始めて…。すぐそこに迫る現実を生々しく描く。注目作家、渾身の書き下ろし小説。(ブックデータベースより)

ちょっとSFっぽい作品。70歳で死ななきゃいけないっていう法律が可決された世界のお話。そうすると日本の全ての問題が解決されるっていうワケです。

こんな法案可決されるワケないので、ファンタジーなのですが、その設定を借りながら、現代社会の歪みや問題を浮き彫りにさせている作品。

でもこのテーマにしては少し闇が足りない。こんな世界、「1984」以上のディストピアなんだから、もうちょい闇を濃くしないとバランス悪い感じがしたかな~。


「不発弾」
相場英雄 著 新潮社
☆☆☆★★

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巨大電機企業崩壊は悪夢の序章に過ぎなかった――!
バブル終焉時、日本中の企業に埋め込まれた「損失」爆弾。膨らみ続けるバブルの負債が、いま炸裂する。
大手電機企業・三田電機が発表した巨額の「不適切会計」。捜査二課の小堀秀明は、事件の背後に一人の金融コンサルタントの存在を掴む。男の名は、古賀遼。バブル直前、地方の商業高校から「場立ち要員」として中堅証券会社に入社した男は、バブルという狂乱の時代を経て、凄腕の「飛ばし屋」となっていった……。激動の証券業界を生き延びた男が語る、闇に葬られた「粉飾決済」の裏側とは。小説でしか描けない経済界最大のタブー! (ブックデータベースより)

今回ご紹介の中では、最も重厚な作品。まんま東芝の不正会計をテーマにした作品です。「悪い奴ほどよく眠る」っていうタイプの作品です。

証券業界の闇、粉飾決算のシステムとか、そんなこんなを知る事が出来たのが良かったし、真面目に働いている人達って何なの?っていう気にもなる作品でした。

構成も面白いし、骨のある作品ですが、主人公である金融コンサルタントの古賀遼のキャラクターが少し弱い気も・・。そのせいで、大団円も弱くなってしまった気がするな~。


「ひよっこ社労士のヒナコ」
水生 大海 著 文藝春秋
☆☆☆★★

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パワハラ、産休育休、残業代、裁量労働制、労災、解雇、ブラックバイト…。新米社労士の朝倉雛子(26歳、恋人なし)が、6つの事件を解決。(ブックデータベースより)

こちらもお仕事小説。表紙のイラストが可愛いので、持ち歩くのも気分良かった。(カバーはしてるけど)
表紙のイラストって大事だよな。

女性が主人公だし、ライトタッチでお話は進むので、女性向き。著者さんも女性です。社労士の仕事について知る事が出来たのも良かったし、関わるテーマごとのエピソードになってるので読みやすいです。

幾つかのエピソードの中の女性社員は、生霊になってとりついてきそうだったナ。(笑)

それにしても社労士(国家資格)って、大変な仕事なんですね。



この記事へのコメント

セレンディピティ
2019年06月14日 00:26
ごみつさん、こんばんは。
「気がつけば~」は、結構話題になっていたので、私も気になっていました。^^ 私もドトールとバスキンロビンス(ごみつさん、31が13になってますよ~)は好きです。あとはフレッシュネスバーガー、リンガーハットあたりかしら...。^^
土地勘がない場所でさくっと食事することになった時とか、チェーン店は間違いがなくて安心できますね。

貫井徳郎さんは最初に読んだ本が今ひとつでそれ以来敬遠していましたが、久しぶりに読んでみようかな。
ごみつ
2019年06月14日 03:40
セレンディピティ さん

こんばんは。
こちらにもコメント、有難うございます。

「気がつけば・・」はわりと話題になってたんですね。面白ろおかしく文章にしてあって、楽しく読めました。

それと31アイスクリームの件、ご指摘有難うございます。(;^ω^) 今、治しました。
そうだ、バーガー系だとモスバーガーが好きだな。それとウェンディーズが好きだったので、ファーストキッチンもみかけるとよく入りますよ。

貫井徳郎さんの本、今回のはまあまあって感じでした。職場のチョイスになってなければ、読まないタイプの本ばかりだったので、けっこう良いきっかけにはなった感じです。

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