孔子 (2011年 ドラマ)

孔子春秋

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魯の哀公14年、魯の国の西方にある大野沢で見た事のない気味の悪い生物が発見される。人々はその生き物を寄ってたかって殴り殺してしまう。

孔子はそれが神獣の麒麟である事を知り衝撃を受け、執筆中であった「春秋」の最後にこの記事を記録し、終りとした。その2年後、孔子は74歳の生涯を終える。

2011年製作のの中国歴史ドラマ「孔子」全38話、アマゾンプライムにて鑑賞しました。

孔子関係の作品を見るのは結構久しぶりですが、またまた涙、涙での鑑賞となりました。孔子ものは毎回泣いちゃうんですよ、私。(;^ω^)

孔丘仲尼(孔子)を演じるのはチュウ・ガンリーヤオっていう役者さん。何だか中村勘九郎に似てて最初、頭の中で顔がごっちゃになってしまい困りました。(笑)

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このドラマは、孔子が生まれる前、両親のエピソードからはじまり、幼少期にもわりと時間を割いていたのが特徴的。「孔子」もので悪役になる事が多い、陽虎と少正卯(しょうせいぼう)は孔丘の幼馴染という設定になっていました。

陽虎(左)と少正卯(右) この2人は悪だくみばかりしてます。少正卯を演じるユエン・ウェンカンは、瑛太に似てます。

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亡くなった母親を、父親が眠る墓に入れようとする有名なエピソード、呉の王子で賢人として名高い季札との旅、追放された君主、昭公について斉へ同行する様子、陽虎がやがて魯の軍権を支配する様になる様子等、このドラマは孔丘の若い頃にわりと焦点を絞った内容になっていたのが特徴的でした。

右からワン・シュエチー演じる孔子の父、孔叔梁 ニー・ダーホンさん演じる魯の昭公 スン・チュン演じる季札

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そして、紆余曲折を経て、定公の時代に、孔丘は魯の大司寇となり、数々の成功を収める。しかし、魯の権力を牛耳っていて、孔丘の存在が邪魔な三桓氏(季孫 叔孫 孟孫)の策略により、孔丘は職を追われる事となる。

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それから、孔子と弟子たちの諸国をめぐる放浪の旅が始まります。

孔子が実現させようとしている、礼を重んじる周の制度への回帰など、この荒れた戦国時代のはじまりの中で、誰も受け入れるはずもない。それでも孔子は決して自説を曲げる事なく行動していきます。

誰もが孔子の説を理想的であり、素晴らしいとしながらも、誰もそれを政治に取り入れようとはしない。それは当然の事でもあって、衛の霊公がいびきをかいて眠ってしまった様に、私でも眠ってしまうのかもしれない。

右から、マオ・ジュンジェ演じる小姜(孔丘の初恋の女性で数奇な運命を辿ります)リー・シンルー演じる南子夫人(衛霊公の妃)ソン・ジア演じる顔徴在(孔丘の母親)

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孔子の姿が心を打つのは、決してあきらめないその行動力と、それに従う弟子たちの姿なんですよね。

弟子たちの中には、孔子よりもはるかに高い地位を得て、はるかに高い評価を得た人物もいる。(子貢、子路 冉有あたりの孔門十哲あたり)

ある時、師である孔子以上の才能があると言われた子貢はこう答えたと言われています。

「屋敷の塀に例えるなら、私の家の塀の高さは肩の高さぐらいでしょう。ですから、屋敷の中の小奇麗な様子が窺えます。しかしながら、夫子の家の塀の高さは高すぎて、ちゃんと門から見ないと中の素晴らしい建物や召使の様子は知ることはできないでしょう。ですから、叔孫武叔がそういったのは無理ないことかもしれません。」(Wikipediaより)

このドラマは孔子の死後、6年にわたって墓を守り喪に服した子貢によって語られるかたちになっていたのも特徴的でした。

子貢は私が一番好きな弟子です。次が子路かな。

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麒麟が殺されるのが最終話。そして「論語」のベースを書きあげた子貢が旅立っていくシーンで終わります。ドラマを見終わってから久しぶりで「論語」(現代訳)を拾い読みしたり、中島敦の「弟子」を読み返したりしました。

春秋時代の終り、戦国時代の幕開けを目前にして、孔子がいかに戦い続けてきたかを、是非ドラマで体感してみるのはいかがでしょうか?

このドラマ自体は、わりと奇をてらった撮影方法をするシーンが多く、感心しなかった部分もありましたが、丁寧に孔子の生涯を追った作品でもありました。

ドラマが長くてきつい方は、映画「孔子の教え」なんかがお勧めですよ。

今夜は「麒麟ビール」を飲みつつ、春秋時代を忍びます。

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ドラマのOP曲とED曲 OP曲は、どんな心境であってもすぐに春秋時代へと私を誘ってくれる曲でした。

電視劇《孔子春秋》片頭曲+片尾曲(2011)
https://www.youtube.com/watch?v=VKTiP2JYQxI


孔子の教え [Blu-ray] - チョウ・ユンファ, ジョウ・シュン, チェン・ジエンビン, ヤオ・ルー, フー・メイ
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この記事へのコメント

2020年05月15日 22:58
ごみつさん、こんばんは。
最後の麒麟ビールに思わず笑ってしまいました。^^

お話をうかがいながら、孔子と論語って
イエスと聖書みたいだな~と思ったりして。
最初のDVDのカバーの磔みたいなのは何ですか?
ごみつ
2020年05月16日 02:40
セレンディピティ さん

こんばんは。
コメント有難うございます。

そうですね、確かに、弟子との関係なんかはキリストと弟子にも似てますね。
その後、孔子の教えを広めたのも弟子たちだし。
ただ、キリストみたいにひどい迫害にはあってないので(散々な目には何度かあってますが)寿命はまっとうできたんですよね。

DVDの写真の磔みたいの何でしょうね!?写真、拡大してみたりしましたが、ちょっとわかりませんでした。(;^ω^)

私、ビールはサッポロ派なので、キリンはちょっと久しぶりに飲みました~。
lingmu
2020年05月17日 10:43
ごみつさま

私もこのドラマ、数年前にWOWWOWで見たのですが、中途で脱落してしまいました。最初は面白く見ていたのですが、陽虎とか少正卯なんかとのからみがごちゃごちゃしていて、途中でついて行けなくなってしまいました。

毎週1回ずつなので、前の週に見た内容を忘れてしまうんですよ。昔はそんなことなかったのに、寄る年波のせいなんでしょうかね。でも、孔子をやっていた俳優はよかったです。

今週から、WOWWOWで「大明皇妃」というドラマが始まりました。
宣徳帝の妃になった女性の物語だそうで、第1話は、永楽帝のクーデター/粛清から始まります。

本格歴史劇といった作りではなく、エンタメ部分もかなりあるドラマのようですが、なかなか面白そうなので、最後までついていくつもりです。
ごみつ
2020年05月17日 15:33
lingmu 様

こんにちは。
Lingmuさん、これは途中でやめちゃったんですね。
でも、それわかります。何か独特な雰囲気ありましたよね、このドラマ。
子供時代のエピソードが長すぎるのもちょっと・・だった。

今読んでる「陋巷にあり」にも書いてありましたが少正卯ってどうにも実在の人物らしからぬ感じがありますよね。
で、このドラマだと陽虎との間で複雑な関係になってるので、ここ必要かな~などと思ってました。(;^ω^)

「大明皇妃」面白そうですね。明のこの頃のドラマってほとんどなさそうだから楽しめそうですね。
私はアマゾンプライムにドラマの「趙氏孤児」がアップされてたので、鑑賞スタートしました。これでまた中華ドラマしばらく楽しめそうです。