チョコレートドーナツ

Any Day Now
2012年/アメリカ (監)トラヴィス・ファイン
(演)アラン・カミング ギャレット・ディラハント アイザック・レイヴァ フランシス・フィッシャー クリス・マルケイ
☆☆☆★★★

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http://bitters.co.jp/choco/

「1970年代にゲイのカップルが育児放棄された障害児を育てた」という実際のエピソードをもとに作られた作品・アマゾンプライムで鑑賞。

1979年、カリフォルニア。歌手を夢見てショーパブで働きながら日銭を稼いでいたルディは、客として訪れていた検事局のポールと出会い、交際をはじめる。

そんな中、ルディは隣の部屋に住む女性が麻薬所持で捕まり、ダウン症の息子のマルコが施設へ連れていかれた事を知る。施設を脱走し戻ってきたマルコを見たルディは、彼を引き取る事に決める。

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検事局のポールを説き伏せて法的手続きをした2人は、3人で幸せな生活をはじめるが、同性愛を嫌悪する社会により、養育権を奪われそうになる。ルディとポールはあきらめずに戦う事を決意するが・・。

ツイッターで「凄く良かった」という感想を見かけたので鑑賞してみたのですが、確かに心を揺さぶられる作品でした。この1本の作品の中に実に多くのテーマが含まれてるんですよね。

同性愛カップルの問題、養育権の問題(この当時はどれほど毒親であっても母親の養育権には誰もかなわなかった)、そしてダウン症の子供を育てるという事がどれほど大変であるかという実態、障がい者の問題、その他もろもろ、1970年代アメリカという時代背景の中で幾つも問題提起されていくんですよね。

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また、それらが声高になる事もなく、法律家、社会学者っぽい目線になる事もなく、実に温かいタッチで描かれてるのが素晴らしいと思いました。

アラン・カミングはちょっとロバート・ダウニーに似てるんですが、この映画での演技は最高でした。歌もうまいです!対するギャレット・ディラハントの真面目で朴訥とした感じも良かった。

そして何よりも少年マルコを演じるアイザック・レイヴァの熱演に心打たれました。

お勧めの1作です。

この映画のこの1曲 

ルディが歌う"Come To Me" 。もとはフランス・ジョリのディスコソングですが実に美しく歌ってます。涙溢れちゃいます。

Any Day Now - Come to me

https://www.youtube.com/watch?v=20Ca8zW5ZLs

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この記事へのコメント

2020年05月17日 17:00
ごみつさん、こんにちは。
チョコレートドーナツ、静かに心に染み入る作品でしたね。
3人の生活と、母親との生活と
どちらがマルコにとって幸せか、ちゃんと心を持って見れば明らかなのに
血の通わない判決に打ちのめされました。

フランシス・ジョリのCome To Me が超懐かしかったですが
ルディが歌うバラードバージョンは
愛があふれていてすてきでしたね。

http://serendipitydiary.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-aa72.html
ここなつ
2020年05月17日 20:24
こんにちは。
この作品、おっしゃる通り、様々なことを包含していて、そしてそれが決して押し付けがましくなく、とても良い作品だったと思います。
生きづらい状況の人々が少しでも生きやすい世の中になるといいのに、と思いました。
ごみつ
2020年05月17日 21:42
セレンディピティ さん

こんばんは。
セレンさん、これは劇場でご覧になってたんですね!っていうか、私、コメント入れさせていただいてるのに、すっかり忘れておりました。(;^ω^)

ラスト、本当にやりきれない気持ちになりました。まだまだ、時代が色々なものに追いついていなかったからでしょうが、少しづつでも理解ある社会にしていく事の大切さも感じた作品でした。

地味ですが、とても良い映画だと思いました。
ごみつ
2020年05月17日 21:45
ここなつ さん

せっかくのお休みの日に、たくさんコメントをいただいてしまい、本当に有難うございます。

この映画、地味ですがとても良い作品でしたね。おしつけがましくないし、それでいて今に続く様々な問題が提起されてました。

世の中から完全に差別がなくなる事はないのでしょうが、少しでもたくさんの人が安心して幸せな人生を過ごせる様な社会にしていきたいものです。
2020年05月17日 23:01
ごみつさん☆
これこれ!~本当に大好きな映画です!
2010年代のベスト映画に絶対入れますっ私。
理不尽な裁判とそれがもたらす結果に胸が締め付けられる想いで、次改めて見たら冒頭からきっと号泣しちゃうと思います。
ごみつ
2020年05月17日 23:29
ノルウェーまだ~む 様

こんばんは。

まだ~むさんもご覧になってたんですね。
公開当時、口コミで話題になって、公開劇場増やしていったみたいですが、私、まったく気づいてませんでした。
心を揺さぶられる素晴らしい作品でした。

私もアップした"Come To Me"の動画を見て、またまた泣いてしまいました。確かに、2度目の鑑賞ではファーストシーンから泣いちゃいそうですよね。

ラスト、すごく辛かったです。(:_;)
Tae
2020年05月20日 11:33
ごみつさん、こんにちは~
私も観てみました。
久しぶりで泣きました。
ルディの歌が効いてますよね。
「Come to me」もさることながら、最後のほうで歌うボブ・ディランの「Ishall be released」もよかったなあ。
こんなベタなシーンで泣いては女がすたると我慢しながら聴いていたのですが、ポールを見つめながら歌詞のIをWeに変えたところで決壊しました。
まあ、そこにいたるまでに、すでに3回は泣いていたけど……
泣くと、すっきりしますね。
ご紹介ありがとうございました!
ごみつ
2020年05月20日 23:51
Tae さん

こんばんは。
わ~、ご覧になったんですね。とても良い作品ですよね。
感動作、そして社会問題提起もあるんだけれど、気負いのない暖かい雰囲気が心に染み入ります。

そうそう、ルディの歌が良いんですよね~。
この1曲は"I Shall Be Released"とどっちにするか迷ったんですよね。この映画の原題"Any Day Now"もこの歌の歌詞からきてるそうです。

私は「何だかお安いお涙頂戴ドラマだな!」と、くさしながらボロボロと涙を流す人間なので(笑)、毎回女がすたってしまってます。(;^ω^)