海の子 ~ 2020年ごみつ日記 7 ~
東京駅地下街 キャラクターストリート 定点観測
6月26日から"I'm Doraemon Goods Collection"が開催中ですが、7月9日で終了となります。


コロナ騒ぎもあったりしてしばらくぶりとなりました。東京駅の地下街はコンビニも含めてず~っとお店が休業中でしたが、やっと少しづつ活気が戻りつつあります。
それにしても東京ではまたまた感染者が増えつつあるので、まだ先は予測出来ない感じがしますよね。
話変わりまして、知人の方にいただいた本がわりと面白かったのでご紹介まで。
「海の子」
ドリアン助川 著 ポプラ文庫
☆☆☆★★

半年ぶりに顔を見せた娘は別人のように髪を染め、「いっしょに釣りにいきたい」という。離れて暮らす父と娘のぎりぎりの愛情を描いた「花鯛」。しゃべりつづける「やっかいな子」と売れない役者の友情(「オニカサゴ」)。ワケあって釣りに出る人たちの、胸が温かくなる四篇。(文庫解説より)
ドリアン助川さんは「あん」で有名ですが、彼の作品を読むのはこれが初めて。本当に日常の小さなドラマをテーマにした4つの短編によるオムニバスです。
家庭を壊してしまった男と娘の交流、発達に障害のある息子の世話を親である上司から任された男、偶然再会した幼馴染の友人との関係、母親と険悪な関係にある冷淡な妻との関係に悩む男・・、どれも矮小で個人的なつまらない問題ばかりだけれど、つまるところ、人っていうのはそういう問題の中で生きている。
様々な家庭事情に悩まされている男達の心象風景の作品としても楽しめますが、この作品の最大の特徴は何と言っても、全員が釣り好きで、作品の中では必ず釣りへと出かけていく事。そして、最後は必ず釣りあげた獲物を料理して食べます。
この釣りと、それを料理する描写が、この小さなドラマの数々にどれほど大きな世界の広がりを与えているかは感動的ですらありました。
凄い傑作小説ではないけれど、魚たちのおかげもあって、とても心に残る作品でした。釣りの好きな方は絶対に楽しめそうですよ。
登場する魚たち
花鯛

オニカサゴ

寒平目

甘鯛

![([と]1-2)あん (ポプラ文庫) - ドリアン助川](https://m.media-amazon.com/images/I/41TjmkvX5KL._SL160_.jpg)
([と]1-2)あん (ポプラ文庫) - ドリアン助川
6月26日から"I'm Doraemon Goods Collection"が開催中ですが、7月9日で終了となります。


コロナ騒ぎもあったりしてしばらくぶりとなりました。東京駅の地下街はコンビニも含めてず~っとお店が休業中でしたが、やっと少しづつ活気が戻りつつあります。
それにしても東京ではまたまた感染者が増えつつあるので、まだ先は予測出来ない感じがしますよね。
話変わりまして、知人の方にいただいた本がわりと面白かったのでご紹介まで。
「海の子」
ドリアン助川 著 ポプラ文庫
☆☆☆★★

半年ぶりに顔を見せた娘は別人のように髪を染め、「いっしょに釣りにいきたい」という。離れて暮らす父と娘のぎりぎりの愛情を描いた「花鯛」。しゃべりつづける「やっかいな子」と売れない役者の友情(「オニカサゴ」)。ワケあって釣りに出る人たちの、胸が温かくなる四篇。(文庫解説より)
ドリアン助川さんは「あん」で有名ですが、彼の作品を読むのはこれが初めて。本当に日常の小さなドラマをテーマにした4つの短編によるオムニバスです。
家庭を壊してしまった男と娘の交流、発達に障害のある息子の世話を親である上司から任された男、偶然再会した幼馴染の友人との関係、母親と険悪な関係にある冷淡な妻との関係に悩む男・・、どれも矮小で個人的なつまらない問題ばかりだけれど、つまるところ、人っていうのはそういう問題の中で生きている。
様々な家庭事情に悩まされている男達の心象風景の作品としても楽しめますが、この作品の最大の特徴は何と言っても、全員が釣り好きで、作品の中では必ず釣りへと出かけていく事。そして、最後は必ず釣りあげた獲物を料理して食べます。
この釣りと、それを料理する描写が、この小さなドラマの数々にどれほど大きな世界の広がりを与えているかは感動的ですらありました。
凄い傑作小説ではないけれど、魚たちのおかげもあって、とても心に残る作品でした。釣りの好きな方は絶対に楽しめそうですよ。
登場する魚たち
花鯛

オニカサゴ

寒平目

甘鯛

![([と]1-2)あん (ポプラ文庫) - ドリアン助川](https://m.media-amazon.com/images/I/41TjmkvX5KL._SL160_.jpg)
([と]1-2)あん (ポプラ文庫) - ドリアン助川
この記事へのコメント
ドリアン助川さんの「あん」は、出た時に読んで心を揺さぶられ、
いったいドリアンさんて何者?!となりました。
たしか書評で紹介されていて興味をもち、読んだのですが
それまでお名前を存じ上げなかったので。
その後、ドリアンさんの他の本も読みたいと思いつつ
何を読んだらいいか考えあぐねて、そのままになっていましたが
「海の子」是非読んでみたいです。
釣りが共通のテーマになっているのですね。
ご紹介、ありがとうございました。
「あん」は小説も映画もとっても良かったデス。
名前からするとドリアン助川さんって芸人さん?と思ったら、作家・詩人・歌手と言う事でした。どれも違ってたーっ
釣りが毎回登場するなんて、きっとほよどの釣り好きなのでしょうね。夫にお勧めしたいデス。
こういった人間の矮小な日々の生活を描いた作品も好きなので・・・
魚の種類を見ると、どうも西日本っぽい?特に瀬戸内海かな?とイメージします。
こんばんは。
セレンさん、「あん」読まれた事あるんですね~。私も早く読んでみたいと思ってます。
ドリアンさんは、放送作家とか芸能よりの仕事をたくさんされてる方なんですよね。私も、「あん」が評判になった時、はじめて名前を知りました。
「海の子」は「あん」より前の作品集ですが、小品ながら心に残る作品でしたよ。心地よい余韻も残ります。
機会ありましたら是非、是非。(*'ω'*)
こんばんは。
やっぱり皆さん「あん」は読まれてるんですね~。そうそう、映画もあるんですよね。両方とも楽しみです。
パパンさんは、釣りもお好きなんですね。釣りのシーン、わりかし臨場感あるので、楽しめるのではないかしら。
主人公たちが問題かかえてなければ、「釣りバカ日誌」みたいな感じです。(笑)
最初のお話で、主人公がうじうじとしてるので、「ちょっとかったるいな~」と読み始めたのですが、釣りのシーンになると視界が開けて引き込まれました。(*'ω'*) <゜)))彡
甘鯛、関西ではグジとも言います。高級魚で庶民にはなかなか口に出来ません。鯛より好きかも...
こんにちは。
そうそう、本の中でもグジって言ってました。私はきっとこれ食べた事ないかも。
本の中では酒蒸しにして食べてました。
実はPCがインターネットにつながらなくなってしまってます。携帯からでスミマセン。(^0^;)