レイニーデイ・イン・ニューヨーク
A Rainy Day In new York
2019年/アメリカ (監)ウッディ・アレン
(演)ティモシー・シャラメ エル・ファニング セレーナ・ゴメス ジュード・ロウ ディエゴ・ルナ リーヴ・シュレイバー レベッカ・ホール
☆☆☆★★★

https://longride.jp/rdiny/
雨のニューヨークを舞台に、マンハッタンでの週末を楽しみにしていた大学生カップルが、ふとした運命のいたずらに翻弄されて右往左往するすれ違いの行方を描いたラブコメディです。ウッディ・アレンはしばらくヨーロッパを舞台にしてましたが、最近、またニューヨークを舞台にしてくれる様になって嬉しいですよね。
ウッディ・アレンも今年で85歳。イーストウッドと同じで、最近の作品はとってもライトでシンプルになってきていますが、この作品も雨のマンハッタンでの一日だけを描いた小品です。
脚本はよく練られていて、すれ違いのドタバタをニコニコしながら楽しめる作品でした。これまたイーストウッドと同じく音楽もいちいちセンス良し。
ウィージー(Weegee)の写真展が見たいとか、昔の映画の話だとか(黒澤の話も出たよ)、METでの絵画の話だの、相変わらずスノッブなんですよね。(笑)だから、ウッディ・アレンの作品は好きな人はたまらなく好きなんじゃないかと思う。

映画の中でティモシー・シャラメが、「ラウンジピアノが好きだ」って言うシーンがあるのですが、ウッディ・アレンの映画そものもののありかたもラウンジピアノみたいな趣がありますよね。
と言う事で、私は大いに楽しめました。どなたにでもお勧めの映画ですが、ニューヨークがお好きな方にはちょっとたまんないんじゃないでしょうか。
この映画のこの1曲
オープニングに流れるビンクロです。
I Got Lucky In The Rain (1949) - Bing Crosby
https://www.youtube.com/watch?v=lV8IU5Tu_i4
さて、映画は素晴らしかったのですが、この映画がアメリカでは公開が無期限で延期になっているという事を知り、ちょっとゲンナリしてしまいました。90年代に、ウッディ・アレンが当時のパートナーであった(結婚はしてない)ミア・ファローとの間の養女と関係を持ち、性的虐待だと問題になった事があるんですよね。
それが昨今のMeToo運動で掘り起こされて、公開中止に追い込まれたそうです。しかも、メインの主役レベルの若い俳優さんを中心に大勢のキャストがウッディ・アレンとは二度と仕事をしないとの声明や、ギャラを返上して寄付しちゃってるそうなんですよね。
これってさすがに赤狩りを彷彿とさせませんか?30年も前の事件だし、ウッディ・アレンとその養女は後にちゃんと結婚してるんですよ。
ティモシー・シャラメ、エル・ファニング、セレーナ・ゴメスみたいなこれからの若手俳優は、圧力に屈した感じじゃないでしょうか?いきすぎたMeTooにはちょっとウンザリします。

![カジノロワイヤル [Blu-ray] - ピーター・セラーズ, ウルスラ・アンドレス, デイビッド・ニーブン, ウディ・アレン, オーソン・ウェルズ, ジョアンナ・プティット, テレンス・クーパー, デボラ・カー, ウィリアム・ホールデン, ジョン・ヒューストン, ジョン・ヒューストン, ケン・ヒューズ, ロバート・パリッシュ, ジョセフ・マクグラス, ヴァル・ゲスト](https://m.media-amazon.com/images/I/51o5rHbvp2L._SL160_.jpg)
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2019年/アメリカ (監)ウッディ・アレン
(演)ティモシー・シャラメ エル・ファニング セレーナ・ゴメス ジュード・ロウ ディエゴ・ルナ リーヴ・シュレイバー レベッカ・ホール
☆☆☆★★★

https://longride.jp/rdiny/
雨のニューヨークを舞台に、マンハッタンでの週末を楽しみにしていた大学生カップルが、ふとした運命のいたずらに翻弄されて右往左往するすれ違いの行方を描いたラブコメディです。ウッディ・アレンはしばらくヨーロッパを舞台にしてましたが、最近、またニューヨークを舞台にしてくれる様になって嬉しいですよね。
ウッディ・アレンも今年で85歳。イーストウッドと同じで、最近の作品はとってもライトでシンプルになってきていますが、この作品も雨のマンハッタンでの一日だけを描いた小品です。
脚本はよく練られていて、すれ違いのドタバタをニコニコしながら楽しめる作品でした。これまたイーストウッドと同じく音楽もいちいちセンス良し。
ウィージー(Weegee)の写真展が見たいとか、昔の映画の話だとか(黒澤の話も出たよ)、METでの絵画の話だの、相変わらずスノッブなんですよね。(笑)だから、ウッディ・アレンの作品は好きな人はたまらなく好きなんじゃないかと思う。

映画の中でティモシー・シャラメが、「ラウンジピアノが好きだ」って言うシーンがあるのですが、ウッディ・アレンの映画そものもののありかたもラウンジピアノみたいな趣がありますよね。
と言う事で、私は大いに楽しめました。どなたにでもお勧めの映画ですが、ニューヨークがお好きな方にはちょっとたまんないんじゃないでしょうか。
この映画のこの1曲

オープニングに流れるビンクロです。
I Got Lucky In The Rain (1949) - Bing Crosby
https://www.youtube.com/watch?v=lV8IU5Tu_i4
さて、映画は素晴らしかったのですが、この映画がアメリカでは公開が無期限で延期になっているという事を知り、ちょっとゲンナリしてしまいました。90年代に、ウッディ・アレンが当時のパートナーであった(結婚はしてない)ミア・ファローとの間の養女と関係を持ち、性的虐待だと問題になった事があるんですよね。
それが昨今のMeToo運動で掘り起こされて、公開中止に追い込まれたそうです。しかも、メインの主役レベルの若い俳優さんを中心に大勢のキャストがウッディ・アレンとは二度と仕事をしないとの声明や、ギャラを返上して寄付しちゃってるそうなんですよね。
これってさすがに赤狩りを彷彿とさせませんか?30年も前の事件だし、ウッディ・アレンとその養女は後にちゃんと結婚してるんですよ。
ティモシー・シャラメ、エル・ファニング、セレーナ・ゴメスみたいなこれからの若手俳優は、圧力に屈した感じじゃないでしょうか?いきすぎたMeTooにはちょっとウンザリします。

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この記事へのコメント
この作品は、私もとっても楽しみにしていて
公開最初の週末に見に行ってきました。
ここのところ、私にとっては今ひとつ... だったウディ・アレン作品ですが
これはとっても楽しめました。
やっぱりウディ・アレンはこうでなくっちゃ。
会話、音楽、風景、すべてが最高でした。
エル・ファニングがキュートでしたね~
チモシー・シャラメとセレーナ・ゴメスもよかったです。
全体的に軽めの仕上がりですが
お母さんのエピソードでぐっと締まった感じです。
今年のベストに食い込むかも...。
こんばんは。
セレンさんも既にご覧になったんですね。
ホントに軽いテイストの映画ですが、良かったですよね。
毒みたいなのがほとんどなかったのも良かったですし、お母さんの秘密にはビックリして、何だか泣いちゃいました。
シャラメ君はじめ、キャストもみんな良かったですよね。
ウッディ・アレンの映画は、私、あの独特な会話のシーンも好きです。
未見のアレン映画、もっと見たくなりました。
まずは「インテリア」と「アニー・ホール」!私、何とこの2作見てないんですよ~~。
セレンさんの記事も楽しみにしてますね。(*'ω'*)
私もきのう観てきました~
「ウディ・アレンはこうでなくっちゃ」って感じで、ばっちり楽しめました。前作、『女と男の観覧車』もおもしろかったけど、話がシリアスであんまりアレンっぽくなかったんですよね。
アシュレーに作品を褒められて思いっきり鼻の下を伸ばす映画監督&脚本家のエピソードが妙にリアルで笑えました。あれは自虐ネタでしょうか???
恋多きウッディ・アレンの作品とは相性が合わないのか、よく考えたら「ミッドナイト イン パリ」しか観た事なかったです(≧▽≦)
でもこの作品はティモシー・シャラメなのでとても気になっています。
登場人物が皆キュートですよね!?
ウッディ・アレンの私生活に関しては、ほぼ知りませんでした!
養女と結婚??年齢差を考えると色々と思わざるを得ませんが・・・
こんばんは。
私、ウッディ・アレン作品では(見た範囲で)「マンハッタン」が一番好きなんですが、やっぱり彼にはニューヨークを舞台にしてて欲しいです。
昔の作品に比べると、本人が主演してないせいもあって、だいぶライトなタッチですが、ウッディ・アレンらしい素敵な作品でした。
監督&脚本家ネタは確かに自虐っぽかったですね。(笑)あの、二枚目人気俳優のモデルは誰なんだろう?とか思っちゃいました。(~_~;)
やっぱウッディ・アレン、面白いネ。
こんばんは!
まだ~むさんがウッディ・アレン、あんまりご覧になってないとは意外!です。
「ミッドナイト・イン・パリ」はいかがでしたか?あれが嫌いでなければ、他も楽しめる感じするけれど・・。
この映画は、基本的に主役陣が皆とても若いので、ニコニコと楽しめますよ。大人のムードいっぱいの青春映画って感じです。
そうそう、ウッディ・アレンは昔、中国人の養女と関係を持ってしまい、ミア・ファローから告訴されたりしてスキャンダルになったんですよね。
でも、その養女未成年じゃなかったし、その後、その養女と結婚して今でも夫婦です。
まあ、出会いが最悪だったって事なんでしょうね。誰かが誰かを好きになるとか、止められるもんじゃないですからね。(;´・ω・)
私がごみつさんとこういう所ですっごく気が合うなぁ、と勝手に思わせていただいちゃっているのは、本作の米国公開が延期になっている件でのごみつさんのご意見の所です。
ちょっとやり過ぎ、というのもあるし、作品とウディ・アレンその人がどうであるかって、そもそも関係が薄い(全く無いとは言っていない)と思うんですよね…
私はこれからもウディ・アレン作品を観たいぞ!
こちらにも有難うございます。
そうそう、確かに今まで女優さん(若い男優も)は、性的な関係を強要されたりとか、従わないと干されたりとか、ひどい事がたくさんあったと思うので、Me Too運動自体は大いに支持しているんです。
ただ、段々とエスカレートしてきて、昔の事をほじくり返して、大騒ぎするハリウッドにはうんざりします。
ワインスタインが問題になった時、彼がプロデュースした「恋におちたシェイクスピア」のアカデミー賞をはく奪しろ!みたいな声もあがったんですよね。
映画は一人でつくってるワケじゃないんだから、作品は関係ないだろう、って私も思います。
日本だとドラッグやってた俳優さんのドラマや映画が突然放送中止になったりするのもイヤだな~。
ウッディ・アレンの映画は私もこれからも見たいし見ます。
ウッディ・アレンへのバッシングの中、スカーレット・ヨハンソンが「私は、全然彼の映画出るわよ。」って言ってて、カッコ良いな~と思いました。(^▽^;)