NHK大河ドラマ 平清盛 その1

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2012年のNHK大河ドラマ「平清盛」全51話をDVDレンタルで鑑賞しました。

5月に記事にしたアニメ「まんが日本史」を見て、平清盛に興味が湧いての鑑賞でしたが、このドラマ、素晴らしかったよ!「いだてん」が記録を更新するまで、歴代大河史上最低の視聴率だったそうですが、やっぱりちょっと敷居が高めのドラマっていうのは、脱落者をどうしてもうんじゃうんだろうな~。

とは言え「いだてん」はドラマ構成が複雑だったから止む無しな気持ちもあるけど、このドラマを途中でやめちゃうって、ちょっとどうかしてるとしか思えない。平安時代が、どうしてもとっつきにくいんでしょうか?

ドラマは、清盛の育ての父親である平忠盛(中井貴一)が、王家(天皇家)の犬である存在を脱し、武士の世を目指し公卿の地位を得るために奮闘している時代からはじまります。

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これは実話なのかわからないのですが、清盛は実は白河院(伊東四朗)と白拍子の舞子(吹石一恵)との間の子供で、それを忠盛がひきとり育てていくという設定になってました。

物語は長く壮大なので省きますが、このドラマの素晴らしさは、何と言っても貴族の時代から武士の時代へ移り変わっていく世の流れを見事に描き切っていたところに尽きると思います。

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それと大河ドラマ初の「儀式・儀礼考証」が行われたそうで、様々な宮中行事が再現されているのですが、それも非常に楽しめました。実は、今、「源氏物語」を読んでるのですが、このドラマのおかげで読書がかなり助けられています。

あとね、主役の松山ケンイチの素晴らしさ!これで役者としてかなり成長したんじゃないでしょうか。若い頃は完璧!年をとってからはメイクや衣装でそれらしく見せてましたが、いかんせん動きが若すぎる。ここは難しいところですよね。そこだけがちょっと残念でした。

ドラマ放映中は、登場人物達が汚れていて画面が汚いと文句が多かったそうですが、こんなのもっと汚かったに違いないじゃない。汚れた武士と何もしないで贅沢にきれいに暮らしている貴族との対比があるからこそ、この物語が成立するんだからサ。

平家イェ~~!確かに汚いね。(笑)

左から平忠正(豊原功補)忠盛の弟、清盛の叔父 宗子 → 池禅尼(和久井映見)忠盛の正室 清盛 忠盛 平家貞(中村梅雀)平家の家人

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さて、このドラマの語り部は平家滅亡後に武士の世の中を築き上げる源頼朝(岡田将生)です。彼のナレーション、凄くうまかったです。ちょっと爽やかすぎるきらいはありましたが。

源氏イェ~~!

左から北条時政(遠藤憲一)源頼朝 多分誰か東国武士

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(このドラマの中では)実は平氏の血が流れていないにも関わらず、平家の頭領となり、やがて「平家にあらずんば人にあらず」と平時忠(森田剛)に言わせるまでの勢力となるまでが、ダイナミックにドラマチックに描かれていきます。

そして清盛の死とともに平家は一気に弱体し、やがて壇ノ浦で源氏に大敗し滅亡します。

祗園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、
盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、
唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、
偏に風の前の塵に同じ。

ですよ!

最終回、海に沈んでいく平家の面々。そして最後の最後、海底に沈み見つからなかった草薙の剣を掴む若き清盛の姿。そして海中には平家の面々が清盛を迎える。「何これ、「タイタニック」なの!?」とちょっともう涙ボロボロでした。

いやはや本当に堪能いたしました。次は真田広之の「太平記」を見ようかな~、タッキーの「義経」を見ようかな~、と迷っているところですが、もうちょい平家の世界に浸っていたい気も。

本も現代語訳オリジナル「平家物語」を読むか、吉川英治の「新・平家物語」を読むか、迷ってます。

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ところで、このドラマの見事さは、実はキャストの面々の演技の素晴らしさにもありました。松山ケンイチを除いたキャストで、際立って素晴らしいと思った人達をその2でご紹介して、「平清盛」の感想記事とさせていただきます。

遊びをせんとやうまれけむ  

NHK 大河ドラマ 平清盛 メイン・テーマ
https://www.youtube.com/watch?v=ZysKS_8fDmg


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この記事へのコメント

2020年08月15日 16:21
ごみつさん☆
全話レンタルなさったのですね!?凄い!
私実は松ケンのファンで、勿論この大河も見ていましたけど、視聴率がそんなに低かったとは知りませんでした…
彼はもともと演技派ですし、ほんと素晴らしかったと思うのですが、いかんせんしっかりと汚くしすぎたのがお茶の間の一般的な皆様のお気に召さなかったのでしょうかね。
大河は毎日NHKしか見てない信者と時代劇なら何でも見る年配の人と、最近はジャニーズを起用してファンを獲得しているので、それ以外の「イケメンが出ていたら見る」的な人をいかに引っ張り込むかで視聴率が変わってくるように思います。
なので本格的すぎると着いてこれないのかな~~
何しろ長いですからね。でも案外51話いっぺんに見るほうがぐっと楽しめるかもしれません。
2020年08月16日 00:07
ごみつさん、こんばんは。

「平清盛」私も一回ちょっと見て脱落した口ですが、ごみつさんの記事を拝見して、通しは無理でもダイジェストなら見てみたい気持ちになりました。
平安時代、確かにとっつきにくいというか、戦国時代のような国民レベルでのコンセンサスがないというんですかねー。「源氏物語」も映像化少ないと思うし、やはり難しいのでしょう。
あと私は大昔の大河「新平家物語」の記憶があるから、吉川英治が造詣し仲代達矢が演じた清盛像に固定されてるのかも。

講談社学術文庫の角田文衛「平安の春」は私の愛読書の一つですが、この本によると清盛が白河法皇の実子であるのは間違いないようですね。白河法皇は若い頃に最愛の中宮を亡くしてから男女問わずの乱行が始まり、寵愛するお稚児さんに、自分の子どもを妊娠した女を妻に払い下げる趣味があったとか…清盛もそういう子どもであり、さらに孫である鳥羽院に璋子を押しつけるというのが、その最たる例ですね。

ところで、ごみつさんがお読みになっている「源氏物語」はどの版ですか?私は学生時代に週間朝日に連載されていた田辺聖子の「新源氏物語」が最初で、それから大和和紀の漫画版「あさきゆめみし」と谷崎源氏の「ですます」体の方。原文は「若菜」だけでも読めばいいと言われますが、私にはそれも無理無理!
それにしても千年前の小説が未だに繰り返し訳され続けて輝きを失わないのはすごいことですね。
ごみつ
2020年08月16日 00:21
ノルウェーまだ~む 様

こちらにも有難うございます。

松ケンは良いですよね~。
テレビに録画機能がなかったりして、ちょっと前まで大河ドラマ,見れてなかったんですよね。
DVDがレンタルされてるのは、ちょっとづつ見て行こうかな~なんて思ってます。

「清盛」はツタヤの旧作DVDが80円になる時をねらって3ケ月くらいかけて見ました。まとめて見られると忘れないので、理解はしやすいかもですね。

そうそう清盛はかなり視聴率悪かったみたいです。序盤は武士たちがすごく汚らしいビジュアルだったので、それでイヤになった人もいるかもですね。
やっぱり見ていてスカッ!とする部分が少ないと視聴者離れ起こすのかな。

どうしても人気は戦国と幕末に集中しちゃいますよね。

といいつつ「麒麟がくる」もめっちゃ楽しんでます!今月末再開みたいで楽しみです。
ごみつ
2020年08月16日 00:38
夏 さん

こんばんは。お暑うございます。

「平清盛」、夏さんも脱落しちゃいましたか。思うに、序盤の映像がちょっと汚らしすぎたかもですね。
思い起こすと、全体に映像も物語も暗かったし。
それと仲代達矢の「新・平家」を見てるとイメージとして辛いかも!私も「新・平家物語」みたいんですが、DVDも総集編しかないみたいで。(:_;)

それと、時代的に、戦国や幕末みたいになじみがないのは大きいですよね。私は、知らない事ばっかりだったので、かなり楽しめました。
それとやっぱ清盛が白河法皇の実子なのはかなり信ぴょう性高いんですね。このドラマではもう「白河法皇の息子です!」と断定してきてたので、やっぱりその可能性高いんだ・・。

「源氏物語」は死ぬまで(笑)に何とか読みたいな・・とずっと思っていながらとりかかれずにいたところ、キンドルで与謝野晶子訳のが無料になってたので、ラッキーとばかりにダウンロードしてそれを読んでいます。
ホントは最近完結した角田光代さんの版を読もうと思ってたのですが(うちの店のプロモーションタイトルでもあったので)高い分厚い、しかも3巻もあって「きついな・・」と思ってたところだったんですよね。

与謝野晶子訳は帖ごとに彼女自身の和歌が必ず入ってます。まあまあ読みやすいですが、誰が誰だかわからなくなるので(;'∀')、ガイド本も買いました。

「あさきゆめみし」も必ず読むつもり。ちゃんとわかってるかビジュアルで確認したいんですよね。
あと、源氏物語絵巻の本も欲しいな~。

古文で読むのは無理ですが、古典もなかなか楽しいですね。
2020年08月16日 12:23
ごみつさん残暑お見舞い申し上げます。

「清盛」は画面暗いのに抵抗あったんですよー 「新平家」は同じ吉川英治原作の溝口健二監督、市川雷蔵主演の映画見ても、衣装が豪華、貴族の野遊びの場面など美しくて、どうしても大衆はこういう方に惹かれますよ。私含めて。
大河の「新平家」は仲代達矢の清盛の大往生は覚えてますが、壇ノ浦はやらなかったのか私が見なかったのか、記憶にないんです。
今年の光秀もそうですが、主人公もしくはその一族が悲劇で終わるのは脚本と演出が難しいんだろうなと思います。その点はタッキーの「義経」は悲しいけれど、感動的なラストシーンでした。

ところでごみつさんは、東山君と孝夫時代の片岡仁左衛門がダブルで光源氏演じてた「源氏物語」のドラマご覧になりましたか?私は、後年再放送されたのを録画したDVD持ってます。仁左衛門さんが源氏の後編しか録画しなかったのですが、二役で夕霧の東山君が美しくて、彼が若い頃の源氏の前編も録画しておけばよかったです。もちろん仁左様の中年源氏も美しくて色っぽい!
意外といっては失礼ですが、橋田寿賀子の脚色が良いんです。向田邦子脚色、ジュリー主演のがつまらなかった(田辺聖子の「新源氏物語」が下敷きだったのですが、そのお聖さんに「四季折々の風景が描かれてないから、陰惨な愛欲ドラマになってしまった」とバッサリ切られてました)のと対照的。向田さんほどの書き手でも失敗するくらいだから、やはり「源氏」の映像化は難しいのでしょう。

与謝野晶子の訳は、Kindleや青空文庫で読めるんですね!私も一部DLしてみましたが、読みやすそうな文体です。与謝野晶子は息子に「光」と名付けて、数年前に亡くなった孫にあたる政治家は「馨」でしたね。
ごみつ
2020年08月16日 23:54
夏 さん

こんばんは。ご返信有難うございます。

東山紀之と片岡孝夫の「源氏物語」ドラマ、知りませんでした!これは面白そうですね。
ツタヤのレンタルにもなかったので、コロナ禍終わった後にでも、後編だけでもいつか貸していただけると嬉しいです。
「源氏物語」読み終わるのにまだ時間かかると思うので、読後の楽しみにしたいです。(可能ならでOKですよ)

「源氏物語」って映像化、難しいと思うのですが、市川雷蔵の光源氏で2本映画がありました。そっちもいずれ見てみようと思います。それにしてもジュリーの源氏もあったんですね・・。結構、映像化されてたんですね。

そうそう!雷蔵は「平家物語」もあるんですよね。そっちも観るぞ~~。監督、溝口健二だし!ただレンタルでは3部作のうち1作目しかないので続きをどうするか・・。(;´・ω・)

ところで与謝野馨って、与謝野晶子の孫だったんですね!それも初めて知りました。色々と情報有難うございます。

晶子さん訳の「源氏物語」、けっこう読みやすいですよね。今まで長い事、敬遠してた作品ですが、流石に面白いです。これからも色んな古典(現代語訳)で読みたいな。(*´ω`*)