2020年8月に見た映画

8月に見た映画で記事にしていなかった5本をまとめて簡単な感想まで。怪談映画2本と「遥か群衆を離れて」は1本の記事にしたかったのですが、気力体力が及ばずこちらにて。


「アウトブレイク」
Outbreak
1995年/アメリカ (監)ヴォルフガング・ペーターゼン
(演)ダスティン・ホフマン レネ・ルッソ モーガン・フリーマン キューバ・グッディング・Jr パトリック・デンプシー ドナルド・サザーランド ケヴィン・スペイシー
☆☆☆

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昔見て、あんまり面白くない映画だな~って思った記憶があったのですが、先日記事にした「ホット・ゾーン」にインスパイアされた映画との事でアマゾン・プライムにて再見。

やっぱこの映画ダメだわ~~。特に「ホット・ゾーン」を読んだ後だと噴飯ものです。

レベル4の感染症を舐めてる!感染者があんなに大勢、密閉隔離されてもいない上に防護服なしで看病するとかあり得ないでしょう!?それに感染源が特定されたからって、あんなにすぐにワクチンが出来るの!?

この映画のウィルスのレゼルボア(自然宿主)のお猿さん。可愛いです。

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陰謀騒ぎのがらみのアクションシーンなんかは、まあ楽しめたけど、感染症映画としては失敗。これなら架空であれ、宇宙からの未知の病原菌との闘いを描いた「SFアンドロメダ」の方がず~~っと上質な映画です。ガッカリ。


「東海道四谷怪談」
1959年/日本 (監)中川信夫
(演)天知茂 若杉嘉津子 池内淳子
☆☆☆★★★

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かなり昔に、これと「生きてゐる小平次」の2本立て(中川信夫特集)を劇場へ見に行った事があり、アマゾンプライムにて久々に鑑賞。

実はこれと次の「怪談」の2本で”2020年コロナの夏、怪談の夏”(金鳥CM風 花火ドン!)という記事をつくる予定だったのですが、夏バテで断念。

やっぱり「四谷怪談」は夏にピッタリです。この作品の背景も真夏で、伊右衛門が金欲しさに蚊帳を売ってしまうシーンとかも怖いんですよね。この頃、赤ん坊が蚊に何度も刺されたらそれこそ死に直結だったんだろうと思うんです。

映画全体を覆う不穏な雰囲気、映像の怪しい美しさ。大映版、佐藤慶が伊右衛門の「お岩の亡霊」も良かったけど、これも素晴らしかったです。

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ところでご存知ない方も多いと思うのですが、「四谷怪談」は「仮名手本忠臣蔵」の外伝です。伊右衛門は赤穂浪士なんですが、「四谷怪談」単体で作品化される時はその設定は説明がほぼありません。

佐藤浩市主演で「忠臣蔵外伝 四谷怪談」という映画もあるので、来年の夏にでも見ようかな。


「怪談」
1964年/日本 (監)小林正樹
「黒髪」(演)三國連太郎 新珠三千代 渡辺美佐子
「雪女」(演)仲代達矢 岸恵子 望月優子 浜村純
「耳無芳一の話」(演)中村嘉津雄 志村喬 丹波哲郎 岸田今日子 中村敦雄 林与一 田中邦衛 北村和夫 花沢徳衛
「茶碗の中」(演)中村翫右衛門(三代目)宮口精二 杉村春子 滝沢修 仲谷昇 
☆☆☆★★★

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これも昔見て、実はあまり好きな作品じゃなかったのですが、平家ブームでもあり「耳無芳一の話」が観たくてアマゾンプライムにて久々で鑑賞。小泉八雲の「怪談」のオムニバス作品。

再見してみたら流石に素晴らしかった。やっぱ小林正樹監督は凄いと思う。

ただ、この映画の過度な芸術的装飾っていうんでしょうか、黒澤明の「影武者」の夢のシーンみたいな背景が好きじゃなくて、それは今回も同じ事を感じました。

ああいう前衛的な美術装置っていうのは、中途半端じゃいかんのですよ。(って何様か ^^;)「すべてを見ているぞ!」っていう感じの目玉みたいなセットが好きじゃないな~。

「黒髪」「雪女」はだから個人的にはちょいイマイチ。

オーソドックスな「茶碗の中」は、この4作の中で最も怖いです。中村翫右衛門の侍らしい肝の据わった演技が見事だったな・・。

で「耳無芳一の話」ですが、これはこの4つの中で最も見事でした。芳一が平家の面々の前で語る「平家物語」のシーンが凄いんですよ。

耳~~耳にも書いて~!

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https://www.youtube.com/watch?v=YadApPG8W7Q

これは見て損のない映画ですので機会ありましたら是非。

「コクーン2」
Cocoon The Return
1988年/アメリカ (監)ダニエル・ペトリー
(演)ドン・アメチ ウィルフォード・グリムリニ コートニー・コックス ヒューム・クローニン スティーヴ・グッテンバーグ モーリン・ステイプルトン ジェシカ・タンディ タイロン・パワーJr.
☆☆★★★

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久しぶりで最低映画を見た~~な感慨に包まれております。(笑)
ロン・ハワード監督の「コクーン」の1作目もそれほど好きな映画じゃなかったのですが、この2作目がテレビ放映されていて懐かしくて録画。スティーブ・グッテンバーグも久しぶりで見たかったし。

これ良いところが全然ない映画なんですよ。老人たちが主役なのでそれだけでも若者にはきついのに、SFっぽいシーン(宇宙人が出ますので)も迫力ゼロ。コクーンと宇宙人を拉致して研究対象にしている政府の施設も緊張感ゼロ。

これはどうしたって、もうちょいスティーブ・グッテンバーグ達、若い衆を全面に出すか、スリルとサスペンスを盛り上げるかするしかないのにそれが全く出来てないので、よく私も最後まで鑑賞したな~と思いました。(笑)老人たちのドラマも全然ダメ。名優系(M・ステイプルトンとかJ・タンディとか)を揃えてるだけに気の毒になりました。


こういうキャストの集合写真見ると映画を嫌いになれなくなる。(;^ω^)

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「遥か群衆を離れて」
Far From The Madding Crowd
1967年/イギリス (監)ジョン・シュレシンジャー
(演)ジュリー・クリスティー テレンス・スタンプ ピーター・フィンチ アラン・ベイツ
フレディ・ジョーンズ
☆☆☆★★★

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原作トマス・ハーディーの小説の文芸映画。テレンス・スタンプの大ファンなのでテレビ放映を録画しました。監督も大好きな「真夜中のカーボーイ」のジョン・シュレシンジャーなので期待が高まります。

19世紀、ヴィクトリア朝時代のイングランド西部の田舎に住む農家の娘バスシバ・エバディーン(ジュリー・クリスティ)は容姿に優れ、頭の良い、独立心に富んだ女性。叔父から大きな農場を相続したバスシバは慣習に反して女性である自ら農場を経営しようと試みる。農場経営主としてがんばる姿と、彼女をとりまく男性達とのドラマを描いた大河ドラマです。

見ていただくとわかるのですが、なかなか主人公のバスシバに感情移入しずらいんですよね。貧しいが誠実な男性(アラン・ベイツ)からの求婚を「あたなたhとても良い人だけれど物足りない」と断ったり、女性をうけつけない堅物と噂されていた農場主(ピーター・フィンチ)にふざけて恋をほのめかし相手に本気にされて慌てたり、かと思うと凄くハンサムだけれどプレイボーイで不誠実な、ギャンブル好きの男(テレンス・スタンプです!)にのぼせあがり結婚したり。

女性の愚かしい部分をたくさん持ちながらも、自らの意思で人生を切り開いていこうとする女性でもある。そんな彼女の姿をたどっていく作品で、見ごたえがありました。

特に19世紀、英国の地方の農民たちの姿が描かれているのがすごく興味深くて楽しめました。バスシバの心理をもっと知りたいので原作読んでみたいけど、現在は読める邦訳がないんですよね。トマス・ハーディーの最高傑作は「日陰者ジュード」"Jude The Obscureみたいなのでそっちを読んでみようかな。

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それではまた来月~。


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この記事へのコメント

2020年09月17日 22:22
ごみつさん☆
この夏は怪談まつりだったのですね!
子供の頃は夏と言えば四谷怪談をテレビとかでやっていて、震え上がっていた記憶があります。怖くて怖くて…
名前の所から行けるようリンクを張りましたが、「嗤う伊右衛門」も良かったらご覧になられてください。ごみつさんは古い映画がお好きだから、あまりエンタメっぽいのはダメかな…

小泉八雲は本当に凄い人だと思います。映画「怪談」も子供の頃見たような遠い記憶なのですが、何しろ小説から怖すぎて、結構なトラウマなのでした。
「アウトブレイク」はイマイチでしたか~
この手のパンデミック映画は昔のものほど防護服も無くやっていて、最後はワクチンがあっさりできて瞬時に終息しちゃうので、その中ではまだ厳重な感じでやってるなと思った記憶があります。
ごみつ
2020年09月17日 22:46
ノルウェーまだ~む 様

こんばんは~。

夏はけっこう怪談映画(ホラーより怪談)を見る事が多いです。
「嗤う伊右衛門」も未見なので見たいです!まだまだ未見の四谷怪談映画、けっこうあるんですよね。
来年、また「怪談の夏」特集を組もうと思います。

小泉八雲は凄いですよね~。外人である彼のおかげ(あと奥さんも)で、日本各地の怖いお話をまとめて読めるんですもんね。またその怪談一つ一つのクオリティーが高いんですよね~。

実は「事故物件 怖い間取り」も見に行ったんですよ。(笑)これは映画より、原作の本がめちゃくちゃ怖かった。後日記事にしてみます。

「アウトブレイク」は「ホット・ゾーン」さえ読んでなかったら、そこそこ楽しめたと思うんですけどね。
リアルなパンデミックの世界を知ってしまいましたからね。(;^ω^)


ヌマンタ
2020年09月25日 09:50
アウトブレイクは「ホットゾーン」を読んでいると、いささか興ざめしますね。ただ、本物の恐怖とおぞましさは、娯楽作品には相応しくないと思うので、アウトブレイクはあれで十分かもしれません。っつうか、疫病を主題にもってくれば、どうしても悲惨な部分を省かざる得ないのがエンターテイメントの辛いところでしょうね。

私からするとプロレスと格闘技の公式試合の違いみたいなもんです。どちらかといえば、プロレスの胡散臭さが好きなんです。
ごみつ
2020年09月26日 00:44
ヌマンタ さん

こんばんは。
アウトブレークは確かに「ホットゾーン」を見た後だとゲンナリする感じありますよね。

ただ、それこそ事実をそのまま映像化したら怖すぎますね。( ̄▽ ̄;)

エンタメはエンタメとわりきって見るのが正解なんでしょうね。その点、完全フィクションですが、「SFアンドロメダ」はホント良かったな~~。
kinkacho
2020年10月01日 08:17
ごみつさん、こちらにもこんにちは。
佐藤浩市の四谷怪談は高岡早紀の○っぱいが印象的でした(笑)
未だにまず思い出します。
ごみつ
2020年10月02日 01:41
Kinkacho さん

こちらにも有難うございます!

「忠臣蔵外伝」、来年の夏を待たずになるべく早めに鑑賞してみますね~。楽しみ。(*'ω'*)

高岡早紀の○っぱい、チェックしてみますね!(笑)