Mank/マンク

Mank
2020年/アメリカ (監)デヴィッド・フィンチャー
(演)ゲイリー・オールドマン アマンダ・セイフライド リリー・コリンズ チャールズ・ダンス
☆☆☆☆

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映画史に残る名作として知られる「市民ケーン」の共同脚本家であるハーマン・J・マンキーウィッツの伝記映画です。

「パピチャ」を見た時に予告編で知って、必ず見に行く!と決めてた作品なのですが、夜1回の上映しかなく、早番の日の仕事の帰りに見に行って来ました。これはNetflixの配信映画の劇場公開版です。

予告でマンク(マンキーウィッツ)と聞いた時に、これ絶対ジョゼフ・L・マンキーウィッツの事だと思ってたら、彼の兄であるハーマンが「市民ケーン」のシナリオを書いたのですね。弟のジョゼフ(ジョー)も映画に登場してきます。

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マンクが若き天才オーソン・ウェルズの依頼を受けて、この映画の脚本を執筆する事になったいきさつ、完成までの過程、そして1930年代のハリウッドの様子、大恐慌化にあるアメリカ社会の姿、なんかがモノクロの画面で語られていくのですが、この映画、ホント凄かったよ。

とりあえずこの映画を理解するためには、必ず「市民ケーン」を鑑賞していないとダメだと断言できます。それと可能であれば、モデルとされている新聞王ハーストの生涯、彼がどういう人物であったのかをサクっと調べておくと理解が深まると思います。

マンクを演じるのはゲイリー・オールドマン

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市民ケーンの感想記事

https://22596950.at.webry.info/201804/article_2.html

映画は過去、現在が交錯しながら進行していきます(このシーンは回想ね、と親切にテロップ入りますよ。)とにかく素晴らしいのは、1930年代の映画の映像、表現方法、撮影方法なんかが、見事に再現されている事で、デヴィッド・フィンチャー、凄いなと思いました。あと30年代のハリウッドの様子もめっちゃ興味深くて、映画ファンなら興味津々だと思います。

大恐慌化の中、失業者が増え、映画関係者も給料のダウンがはじまったりしている時代。共産主義への嫌悪から、社会に何となく赤狩りの気配が感じられます。そして、いかにマスコミと芸能界が、ハーストの手の内にあるかという描写とあわせて、ハースト自身、そして愛人だったマリオン・デイヴィスにも気に入られていながら、マンクが彼をモデルとして脚本を執筆する事を決めた原因とは・・・。

それこそが、破天荒でアルコール中毒に陥ってしまっているマンク自身が持っていた、表現者としての矜持ゆえなんだろうと思う。

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それが一番表現されていて、心に刻まれたシーンは、マンクがMGM社長のメイヤーとハーストの事を、ドン・キホーテとサンチョ・パンサに例えた物語を語ったところだな~。

この作品、Netflixでは12月4日に配信開始だそうです。ネトフリ会員の方は是非是非。

見てよ、この映像の素晴らしさ。ちなみに大好きな映画「打撃王」も脚本はマンクでした!

MANK | Official Trailer | Netflix
https://www.youtube.com/watch?v=aSfX-nrg-lI

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この記事へのコメント

Tae
2020年11月28日 12:57
こんにちは!
私もきのうようやく観てきました。
いや~、おもしろかった!
映像はすてきだけどストーリーテリングがいまいち……というのがこれまでのフィンチャー作品に私がいだいてきたざっくりした印象なんですが、これは両方とも文句なしのすばらしさでした。

そうそう、ドン・キホーテを語るシーンのG・オールドマン、すごい熱演でしたね。映画なのに舞台みたいで、そのギャップがおもしろかったです。みんなばっちり仮装しているし、思いっきり役者スイッチがはいってしまうマンク(とオールドマン)の気持ち、なんとなくわかる気がします。
劇場で観ることができて、ホント、よかったです♪
ごみつ
2020年11月28日 23:01
Tae さん

こんばんは!
わ~、taeさんもご覧になったんですね。良かったですよね、この映画。
もう、とにかく色々と本当に感心してしまいました。

私、「セブン」が大嫌いで、フィンチャーはながら~く好きじゃない監督さんだったんだけど、「ソーシャル・ネットワーク」からちょっと見直してました。

この映画は見事ですね。劇場映画撮る前は、ミュージックビデオ撮ってたみたいなので、その頃の技術や表現方法なんかも生きてる気がしました。

ネットフリックスは気になる作品目白押しですが、アマプラやめたくないし、追加で会員になってもそんなに見れないし、劇場で鑑賞出来て良かったです。これもアカデミー賞の有力候補みたいですしね。(*´з`)