特捜部Q カルテ番号64
Journal 64
2019年/デンマーク ドイツ (監)クリストファー・ボー
(演)ニコライ・リー・コス ファレス・ファレス ヨハンネ・ルイーズ・スミット ソーレン・プルマーク
☆☆☆★★★

絶対に劇場に行こうと思ってたものの、単館の限定上映だった事もあり見逃してしまっていた特捜部Qシリーズ4作目「カルテ番号64」がついにアマゾンプライムにアップされました!
1作目 特捜部Q 檻の中の女
2作目 特捜部Q キジ殺し
https://22596950.at.webry.info/201812/article_10.html
3作目 特捜部Q Pからのメッセージ
https://22596950.at.webry.info/201902/article_8.html
アパートの壁を壊すと、隠された一室からミイラ化した3体の遺体が発見される。その遺体はテーブルを囲む様に座らされていた。4人目がいたと思われる痕跡があり、カールとアサドは調査を開始するが・・。
これももう本当~~に面白かった!!個人的には特捜部Qシリーズの中で一番かもしれません。
お話の背景には、1960年代に行われていた、社会不適合者に対する強制避妊手術(優生保護法)と性的虐待の事実がありました。不良少女を矯正させるという名目で、離れ小島に女子収容所がつくられていたのです。
これらの背景とミイラ化した遺体達の関係がどうなのかは、絶対に映画を見て(もちろん原作小説でもOK)楽しんでいただきたいので記事には書きません。
とにもかくにも、私が毎回、声を大にして言いたいのは、このレベルの緊迫感を持った映画はもうハリウッドでは作られませんよ!って事です。こういう幾分地味な作品には、恐らくは出資者からOK出ないと思う。
まあもしかしたら今後はネトフリあたりのドラマにはなるかもしれませんが、警察ドラマっていうのは、地に足がついてないとダメなんですよ。(エラソー)
それとこのシリーズの良いところは、毎回デンマークの社会問題を物語に織り込んできているところです。
さらにさらに、原作の力もあるのでしょうが、すぐに謎が解明されない様な仕掛けも巧妙に用意されているし、バディーものとしてもとても優れた作品です。
主役の2人はハンサムでもないし、超人的なパワーもないし、どうにもさえない部分がたくさんあるけれど、事件を解決しようという正義感は誰よりも強い。
警察ものがお好きな方なら心から満足していただける事請け合いますよ!

おまけ
別の方のレビューで知ったのですが、ラスト、カールが声をかけたカフェで読書してた女性は、はじめの方で、「うるさい!仕事中に歌うな!」とカールに怒鳴られてたレストランの女性なのね。次回作では幸せになってると良いけどな。
この映画のこの1曲
オープニング、いきなりシナトラのこの歌からはじまるんですよ。「ブルー・ベルベット」じゃないですけど、明るい歌って時に恐ろしさを際立たせますよね。
Summer Wind
https://www.youtube.com/watch?v=nqISqqbMhls

特捜部Q―カルテ番号64―(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫) - ユッシ エーズラ・オールスン, Adler‐Olsen,Jussi, 薫, 吉田

特捜部Q-カルテ番号64-(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫) - ユッシ エーズラ・オールスン, Adler‐Olsen,Jussi, 薫, 吉田
2019年/デンマーク ドイツ (監)クリストファー・ボー
(演)ニコライ・リー・コス ファレス・ファレス ヨハンネ・ルイーズ・スミット ソーレン・プルマーク
☆☆☆★★★

絶対に劇場に行こうと思ってたものの、単館の限定上映だった事もあり見逃してしまっていた特捜部Qシリーズ4作目「カルテ番号64」がついにアマゾンプライムにアップされました!
1作目 特捜部Q 檻の中の女
2作目 特捜部Q キジ殺し
https://22596950.at.webry.info/201812/article_10.html
3作目 特捜部Q Pからのメッセージ
https://22596950.at.webry.info/201902/article_8.html
アパートの壁を壊すと、隠された一室からミイラ化した3体の遺体が発見される。その遺体はテーブルを囲む様に座らされていた。4人目がいたと思われる痕跡があり、カールとアサドは調査を開始するが・・。
これももう本当~~に面白かった!!個人的には特捜部Qシリーズの中で一番かもしれません。
お話の背景には、1960年代に行われていた、社会不適合者に対する強制避妊手術(優生保護法)と性的虐待の事実がありました。不良少女を矯正させるという名目で、離れ小島に女子収容所がつくられていたのです。
これらの背景とミイラ化した遺体達の関係がどうなのかは、絶対に映画を見て(もちろん原作小説でもOK)楽しんでいただきたいので記事には書きません。
とにもかくにも、私が毎回、声を大にして言いたいのは、このレベルの緊迫感を持った映画はもうハリウッドでは作られませんよ!って事です。こういう幾分地味な作品には、恐らくは出資者からOK出ないと思う。
まあもしかしたら今後はネトフリあたりのドラマにはなるかもしれませんが、警察ドラマっていうのは、地に足がついてないとダメなんですよ。(エラソー)
それとこのシリーズの良いところは、毎回デンマークの社会問題を物語に織り込んできているところです。
さらにさらに、原作の力もあるのでしょうが、すぐに謎が解明されない様な仕掛けも巧妙に用意されているし、バディーものとしてもとても優れた作品です。
主役の2人はハンサムでもないし、超人的なパワーもないし、どうにもさえない部分がたくさんあるけれど、事件を解決しようという正義感は誰よりも強い。
警察ものがお好きな方なら心から満足していただける事請け合いますよ!

おまけ
別の方のレビューで知ったのですが、ラスト、カールが声をかけたカフェで読書してた女性は、はじめの方で、「うるさい!仕事中に歌うな!」とカールに怒鳴られてたレストランの女性なのね。次回作では幸せになってると良いけどな。
この映画のこの1曲

オープニング、いきなりシナトラのこの歌からはじまるんですよ。「ブルー・ベルベット」じゃないですけど、明るい歌って時に恐ろしさを際立たせますよね。
Summer Wind
https://www.youtube.com/watch?v=nqISqqbMhls

特捜部Q―カルテ番号64―(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫) - ユッシ エーズラ・オールスン, Adler‐Olsen,Jussi, 薫, 吉田

特捜部Q-カルテ番号64-(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫) - ユッシ エーズラ・オールスン, Adler‐Olsen,Jussi, 薫, 吉田
この記事へのコメント
ね?ね?面白かったでしょう?
とにかく地に足の着いた警察物シリーズとしての最高峰だと思いません?
イケメンや美女が一人も出ないのも良いのです♬
(女の子は美人だったけど)
表面的には幸福度が世界一の北欧でも見逃せない影の部分を描いている、ある意味「本質」をえぐり出した作品が多くて好きです。
そしてなんと!そうなんですね!?最後の女性は最初の女性なんだ!!?
思わずアマプラ見返しちゃいました!これはスッキリして年を越せそうです~♬
こんばんは。
特捜部Q、今回のも凄く良かった!このレベルをたもってシリーズ、続けてるのも凄いですよね。
ホント、最近の警察ドラマとしては、最高レベルだと言って良いと私も思います。
アメリカ映画も昔は良かったんですけどね~。あの「ダーティー・ハリー」ですら、けっこう地に足のついたストーリーだったし、だからこそ長く愛されてるんだと思うんですよね。
ラストのカフェの女性、私も気が付かなくてビックリしました。ただカールと付き合うのはちょっと大変そうですよね。(笑)