夏への扉 ―キミのいる未来へ―

2021年/日本 (監)三木孝浩
(演)山崎賢人 清原果耶 藤木直人 夏菜 眞島秀和 浜野謙太 田口トモロヲ 高梨臨 原田泰造
☆☆☆★★

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https://natsu-eno-tobira.com/

先日記事にもしたロバート・A・ハインラインのSF小説「夏への扉」の舞台を現代日本におきかえた実写映画化作品です。けっこう楽しみにしていたので、早速劇場へ行って参りました。

↓本の簡単な感想

https://22596950.at.webry.info/202105/article_3.html

1995年、東京。優秀な科学者の青年・高倉宗一郎は、亡き養父・松下の会社でロボット開発の研究に没頭していた。自分を慕う松下の娘・璃子や愛猫のピートに囲まれ、穏やかで充実した日々を送る宗一郎。ところがある日、信じていた人に裏切られ、会社も研究成果もすべて失った上、冷凍睡眠で未来へ送られてしまう。30年後の2025年に目を覚ました彼は璃子が謎の死を遂げた事を知り・・・。

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結論から言うとまあまあ面白かったです。ハインラインの小説自体が1956年に発表されたものなので、時代や科学技術の設定を大幅に変更したのはもちろん正解だし、主人公が解決に至るまでのあれやこれやを整理してうまく2時間の映画におさまる様に工夫されていました。

まず一番気に入った改変は、藤木直人演じるヒューマノイドの存在。これはもうアシモフだな!って感じでした。また藤木直人の演技も良かったんですよね。

それとやっぱり、主演の山崎賢人の魅力かな~。山崎賢人ってさ、色んな役演じてるけど、どんな役を演じてても、人をひきつける魅力があるし、演じてるキャラクターに説得力を与える良い俳優さんだと思う。

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ただし!不満もあちこちにありました。

最大の不満は、原作を読んだ人なら大納得でしょうが、ピートの存在がかな~り希薄なんですよ。

わかる、わかるよ、猫にこの原作通りの事をさせようとしたらCGにするしかないんですよね。恐らく、それだけは避けたかったんだろうとは思う。

ただ、そのせいで、ピートにたいして主人公が持っている感情の大半を、少女の璃子の存在へ持ってきている上に、まるで、璃子を演じてる清原果耶のアイドルプロモーションビデオみたいな映像をいっぱい流すんですよ。

こういうのホントに日本映画の悪いところだと思う。日本の観客、そんなにバカばっかじゃないと思うんだよ、私は!

って事で、大満足の1作ではありませんでしたが、かなり楽しめました。原作を読んでらっしゃる方は比較するためにも是非いかがでしょうか?

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この映画のこの1曲   主題歌です。

LiSA 『サプライズ』 -MUSiC CLiP-
https://www.youtube.com/watch?v=WcZwARmlUvY


月は無慈悲な夜の女王 - ロバート A ハインライン, 矢野 徹
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この記事へのコメント

2021年07月01日 21:56
ごみつさん、こんばんは。
舞台を日本にしたことで、う~ん、どうなるんだろう
と心配でしたが、まずまず楽しめたようでよかったですね。
山崎健斗さん、私も若手俳優の中では一番好きかも。
(といってもそんなに映画見てるわけではないですが)
清潔感があって魅力的です。
藤木直人さんも好きだわ。
映画もいずれ見たいですが、まずは読みかけの原作を読んでからかな。。。
セレンディピティ
2021年07月01日 21:58
↑ 好きとかいいながら、しっかり漢字間違えてますね。(健斗→賢人)
失礼しました。^^;
ごみつ
2021年07月02日 23:46
セレンディピティ さん

こんばんは。
あんまり大きな期待もしていなかったせいか、けっこう楽しめました。
もともとタイムトラベルものが好きだからっていうのもあったし、AI好きとしてはヒューマノイドの登場も嬉しかったです。

藤木直人も山崎賢人も、けっこう透明感のある役者さんなので、この映画の雰囲気にはあってました。

劇場で見るほどではないかもですが、DVDや配信ででも是非。原作と比べてみるのも面白いですよ。(*'ω'*)
2021年07月03日 16:24
ごみつさん☆
小説のふわりとした詩的な雰囲気とまた違った仕上がりなかんじですね?
SFものって50年代60年代にヒットした時の高揚感は、「その」時代になった現代ではちょっと気持ちの置き所が違ってくるような気がしませんかー?

それにつけても藤木直人のアンドロイド似合いますね~!それに山崎賢人に猫ってもうズル過ぎるぅ~(笑
kinkacho
2021年07月03日 17:01
ごみつさん、こんにちは。
ハインラインの夏への扉を日本映画で映画化するのは...とポスターを見た時に思いました。
中学の時に読んだ大切な原作のイメージを壊したくないなぁ~と...スゴく悩ましいところです。
夏への扉を読んで、宇宙の戦士を読んで、ギャップに戦いたのはいい思い出です。
はなこ
2021年07月03日 23:25
ごみつさん、こんにちは!

私も本作、見て来ました。原作は映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に影響を与えたと言われていますね。原作にはないキャラクターを映画では加えたようですが、せっかく良い俳優を揃えて、彼らはきっちり自分の仕事をしているのに、脚本と演出がイマイチかなと感じました。映画の世界に今一つ没入できませんでした。邦画はSFのジャンルが苦手なのかな?

今年に入って既に新作55本を見ているフリーク(暇人)としては、洋画は「ファーザー」「Run.」「聖なる犯罪者」「クルエラ」「MR.ノーバディ」「アンモナイトの目覚め」「サンドラの小さな家」、韓国映画は「KCIA 南山の部長」、邦画は「ヤクザと家族」「あのこは貴族」「まともじゃないのは君も一緒」「騙し絵の牙」「椿の庭」「キャラクター」「ファブル 殺さない殺し屋」「青葉家のテーブル」そして「るろうに剣心」2作が印象に残っています。特に「ファーザー」は認知症患者から見える世界を描くと言う着眼点が技ありの作品だと思いました。元々フランスの舞台劇のようですが。「クルエラ」は大人の事情で上映館が少なくて、わざわざ横浜まで見に行きました。行っただけの甲斐はありましたよ。「キャラクター」は怖いけれど面白い。菅田君や小栗旬君が素晴らしいです。韓国でリメイクされそう。

人様の軒下を借りて、長々とごめんなさい。それでは、また。
ごみつ
2021年07月04日 00:18
ノルウェーまだ~む 様

こんばんは。

原作の持ってる詩的な感じ、それとちょっと皮肉をきかせたアメリカっぽいユーモ感は失われてました。まあ、「日本映画」っていう感じです。(;^ω^)

ただ、原作のおかげかいつもの日本映画よりは透明感(ニュートラルな感じっていうか・・)を保ってた感じもしました。
これは山崎賢人と藤木直人のおかげもあると思いました。

クラシカルなSF映画が、現代でリメイクされてちょっと気持ちの置き所が変わるっていうのはよくわかります。
私、50年代につくられた「宇宙戦争」が大好きなせいで、スピルバーグのリメイクにちょっと入り込めなかったんですよね。
たださすがはスピルバーグで、何回も見てるとホントウにうまくつくってあるのがわかって、どんどん好きになってます。(*'ω'*)
ごみつ
2021年07月04日 00:25
kinkacho さん

こんばんは。

私も劇場で、この映画の予告編を見た時は「え?まじで?」と思っちゃいました。(;^ω^)
まあでもこの予告編のおかげで未読だった原作を読めたのは良かったです。

この日本映画版は、設定を借りた別物と思えば、まあまあ楽しめますよ。でもテレビ放映とかで良い感じかな~。

「宇宙の戦士」は映画「スターシップ・トルーパーズ」しか見てませんが、あれが「夏への扉」と同じ原作者とは思えませんよね!「宇宙の戦士」も読んでみたいです。
ごみつ
2021年07月04日 00:34
はなこ さん

こんばんは!

はなこさんもご覧になりましたか~。そうそう、キャストの演技は悪くないんですが、どうにも演出がね~。
何で、日本映画はすぐに泣かせに入ろうとするんだろうか。あれ、やめて欲しいんですよね。(;^ω^)

もっとクールに描いたって、いやクールに描いてこそ、大きな感動を覚える作品なのにな~~。

まあ、でもまあまあ面白かったです。

それにしてもこのコロナ禍の中、たくさんご覧になってて凄い!ですね。私は10本も劇場では見れてないです。後半巻き返せるかな~?

また良かった作品があったら是非教えて下さいね。よろしくお願いしま~す。(*'▽')
2021年07月07日 09:48
おはようございます。
早速見に行かれたんですね!!

ピートの存在~~、やはり~~(>_<)
どう演技させるんだろう?と思っていました。
アイドルプロモ的な・・・なんとなく想像できちゃいます!(^^)!

藤木さんのヒューマノイドの存在がすっごく気になるので、レンタルになったら絶対観ますね。似合いそう。
原作を読み返すたびに思うのですが、本作の魅力って主役のキャラクターの魅力も大きいと思います。その点、山崎君はドンピシャ!ですね。
ごみつ
2021年07月08日 01:51
瞳 様

こんばんは。
コメント、有難うございます。

そうそう、私もピートはもしやCGか!?と不安だったのですが、出番と役割を減らされていました。CGはイヤだけど、やっぱちょっと残念でした。

傑作とはいいがたい作品ですが、それでも気持ちよく鑑賞できましたよ。やっぱり、山崎賢人のおかげだと思います。嫌いになれないですよ、この映画の彼を。

あと藤木ヒューマノイドは本当に良かったので、是非DVDか配信になったら見てみて下さいね~~。(*'▽')