イサム・ノグチ 発見の道

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https://isamunoguchi.exhibit.jp/

出版社の方からチケットをいただいたので、2021年4月24日から8月29日まで、東京都美術館で開催中の「イサム・ノグチ 発見の道」展覧会へ行って来ました。

イサム・ノグチは日本人の父とアメリカ人の母親の間にうまれたハーフです。20世紀を代表する彫刻家、プロダクトデザイナーとして有名ですが、今回、はじめて彼の作品を目の前で鑑賞出来ました。

写真集などで作品自体は知っていましたが、やはり現物を目の前にするとまったく違いますね。とにかく大きな作品が多いのでそれだけでも静かな迫力を感じます。

入場してまず目の前にあらわれるのが、「あかり」というインスタレーション、岐阜提灯との出会いからうまれたという大きな提灯が惑星の様に配列され、刻々と光を変化させていきます。

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明かりのスペースには、彼の様々な和紙を使った照明器具が並んでいて、「わ~、1個欲しい!」と思っちゃいました、高くて買えないけど。

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最初のフロアは明かりとともに、様々な彫刻作品が陳列されています。

幼年時代 石の赤ちゃん、または玉子かな?

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細胞有糸分裂 これは私はキスチョコと名付けました。

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小さなイド イドは井戸ではありません。精神分析学における無意識の事だと思います。

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第2章のフロアは「かろみ」(Lightness)がテーマとなっていて、金属による彫刻がメインで陳列されてました。

鉄板を薄くして作り上げられた彫刻は、折り紙が一つのモチーフとなっているそうです。

リス

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プレイスカルプチュア 場内でひときわ目立ってました。排水管で作られていてよじ登って遊ぶ遊具です。

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1章~2章のフロアは撮影が可能です。ブログにのせたいので、なるべく人が入らない様に撮影するのがけっこう大変でした。

第3章「石の庭」、ここは撮影禁止でしたが、ここが最も素晴らしかったです。このフロアの作品は高松市牟礼町にある「イサム・ノグチ庭園美術館」から運んできたものだそうで、もう何とも言えない自然の息吹きの様なものを感じました。

イサム・ノグチは場内に流れる映像の中で、石の声を聞きながら彫刻をすると語っていますが、ここにある作品からは、その対話の名残り、地球が生み出した石という存在が内包している悠久の時間の記憶、芸術作品として生まれ変わった後にも続いていく石としての声なんかが、わ~っと迫ってくる様で非常に感動しました。

そしてそれは声高に主張してくるのではなく、ただただ地球が生み出したオブジェクトとしての存在感、その声を聞き取ったのであろうイサム・ノグチの姿が重なって、心が動かされました。

「イサム・ノグチ庭園美術館」では、石の作品達は野ざらしで庭に並べられています。そこの様子を撮影した映像が場内で上映されていたのですが、雨がふりしきる中に並んだ作品達を見ていたら涙が出てきてしまいました。

ああ、何て美しいんだろう・・。本当の「美」ってこういう事なのかな・・と感じたりしました。いつか私も牟礼町を訪れたくなりました。

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会期は今月29日まで。どなたでも楽しめると思うので、お時間がとれましたら是非是非、お勧めの展覧会です。

おまけ

帰りに上野のさくらテラスにある梅蘭さんで、名物の梅蘭焼きそばを食べて帰りました。緊急事態宣言前だったので、青島ビールも飲みました~。美味しかったけど、この1品で満腹になっちゃうので、いつかまた何人かで食べに来たいです。

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石を聴く――イサム・ノグチの芸術と生涯 - ヘイデン・ヘレーラ, 北代 美和子
石を聴く――イサム・ノグチの芸術と生涯 - ヘイデン・ヘレーラ, 北代 美和子



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この記事へのコメント

2021年08月09日 09:46
ごみつさん、ご無沙汰しています。今日の天気は荒れ模様ですが、連日の猛暑の中、お元気でお過ごしですか。

だいぶ前で、しかも私が実際に観た訳ではない話で恐縮なんですが、木場の現代美術館だったかで開催されたイサムノグチ展に行った人の話で「ノグチの作品は普段置かれている場所から引き離しての展示だと良さが半減だった」と聞かされました。たぶん屋外設置の作品のことだろうと思うのですが、ごみつさんの記述と写真を拝見すると、「石の庭」はその辺りの問題に配慮してオリジナルの環境の再現率高そうですね。
室内展示の作品の狭雑物を排した簡潔な美も、ごみつさんの写真から伝わってきます!

一気に興味湧いてきましたが、デルタ株が猛威ふるってる現在、都心に出るのが躊躇されて…でも8月中に「二回目のワクチンから2週間」になるので、それからなら!
今、国立博物館の聖林寺観音とハシゴしたいです。この国宝の仏像は奈良に行った時に聖林寺で拝観したことがありますが、今のところの私の生涯で一番感動した仏様です。フェノロサが廃仏毀釈で打ち棄てられていたのを救い出したもので、もしまだ鑑賞していらっしゃらないようで機会がありましたらぜひ!

最後にゴシップ話で恐縮ですが、ノグチさんは山口淑子と結婚していた時期もありましたが、フリーダ・カーロの恋人の一人でもあったそうですね。サルマ・ハエック主演の映画ではノグチとのロマンスは省略でしたが、確かフリーダの部屋にノグチの超美形ポートレートが飾られている場面があったはず。再見する機会があったら確認したいです(笑)
ごみつ
2021年08月10日 00:29
夏 さん

こんばんは。暑くなってきましたね~。マスクがホントに辛いですが(売り場でつけるフェイスシールドも)何とか元気でやっています。

夏さんもお元気そうで良かったです。

私はコロナワクチン接種は9月になりました。7~8月は予約とれなかったんですよね。ワクチンがいきわたればだいぶ落ち着いてくるのかな~?
今、重症化のターゲットは40~50代に移行してるから、しばらく要注意ですよね。

イサム・ノグチ展、おっしゃる様にすごくミニマリズムな展示で良かったですよ。石の庭のフロアは写真撮れなかったのですが、ここの作品に最も石そのものの素材と自然を感じました。

お友達がおっしゃてる様に、この作品群は野外に置かれてこそ・・って思います。現地の映像を見て、本当にそう感じました。

そうそう!私もこの記事のために下調べしてて、山口淑子と結婚してたの知りました!鎌倉での写真とかすごく幸せそうだけど、すぐに別れちゃったんですね・・。
あとフリーダ・カーロとの事もどこかで読みました。ディエゴ・リベラに殺されそうになったみたいですね。(◎_◎;)

サルマ・ハエックの映画見てみたいな~。トロツキーをジェフリー・ラッシュが演じてますね。面白そうです!
2021年08月10日 00:43
ごみつさん、こんばんは。
イサム・ノグチは私にとって思い入れのある彫刻家なので
今回の展覧会を楽しみにしていましたが、期待通りにすばらしかったです。
広い展示場を区切らず、ひとつの空間となっていたのがよかったですね。
そのことで庭のような効果を生んでいたように思います。
入場して最初に目に入るあかりのインスタレーションは
本展ならではで、圧巻でした。
赤い遊具ですが、北海道にイサムがプロデュースした
モエレ沼公園という広大な公園があるのですよね。
ここもいつか機会があれば訪れたいと思っています。

3階の石の庭、すばらしかったですね。
屋内ですし、どうしても牟礼と同じ環境とはいきませんが
イサムの作品と向き合い、対話できる場所となっていて
彼の世界観が共有できました。

梅蘭さんのアップサイドダウンの焼きそば、おいしいですよね!
久しぶりにいただきたくなりました☆
ごみつ
2021年08月10日 01:31
セレンディピティ さん

こんばんは。

昨日、がんばって2つ記事をつくったところで力尽きてしまい(笑)、おじゃま出来てなくてすみません。後日またゆっくりおじゃましますね。

早速のコメント有難うございます。

セレンさんは、牟礼町にも行かれてるし、NYの方も行かれてましたよね。羨ましい~。NYは無理でも、牟礼町はいつか訪れてみたいな。

モエレ沼公園は札幌市内なんですね。札幌に観光とあわせて訪れるのも楽しそうです。


今回の展覧会、作品の配置の仕方も良いし、とても良い展覧会でしたよね。やっぱり3階の展示が一番心を打ちました。他の作品も全部素晴らしかったけど、一番石の生の声が聞こえてくる感じがしました。

梅蘭さんの焼きそば召し上がった事あるんですね!私は、ツイッターで知り合った中華好き仲間の方に教えていただきました。シングルでもけっこうな量がありますよね。やっぱり中華は大勢で行きたいですよね~。(*'▽')
2021年08月10日 13:53
ごみつさん☆こちらにも
2回目のもデルナの高熱で唸っている間に2つも更新があったとは・・・
こちらの作品展は以前セレンさんがご紹介なさっていたのを見て興味深く拝見していました。
石や鉱物がモチーフなのに、どこか温かみのあるフォルムに不思議な魅力を感じますよね。
「あかり」の照明器具はハーフである彼ならではという感じがします。
このデザインは海外でもとても人気ありますよね。

梅蘭の焼きそば、美味しくてまた食べたいけど、確かにガッツリしてて一人だと最後苦しくなりますねww
ああ、随分長い事食べてないから行きたいな~
ごみつ
2021年08月11日 00:55
ノルウェーまだ~む 様

こちらにも有難うございます。

まだ~むさん、ワクチン接種2回目終わったんですね!早い!私は9月に接種の予定ですが、やっぱり副反応が出ちゃったんですね・・。もう大丈夫ですか?
私も念のためそれぞれ2連休をとってますが不安だな~。

イサム・ノグチ展、彫刻やインスタレーションがお好きならかなり楽しめると思います。
明かりのシリーズは有名ですよね。大きな照明のお店にいくとたいてい販売されてますよね。

一つ欲しいけど、ミュージアムショップで売ってたミニサイズの照明でも一万円超えてたのでムリそうです。(;^ω^)

梅蘭の焼きそば、ホント満腹になりますよね。デザートについてきた杏仁豆腐ですら最後食べるの苦しかったです。
2021年08月17日 09:19
おはようございます。

牟礼町、実は我が家から車で15分くらいで行ける距離です(*^-^*)
「庭園美術館」いつか行こう~と思いながら近くだからいつでも(といっても予約制なのですが)と思う気持ちからいまだに行ってないのですが、ごみつさんの記事を読んで、行きたい気持ち盛り上がってきました(笑)

声高に主張するのではない、ただそこに存在する“美”を汲み取った作品は、胸に深く届きますね。
香川には空港や公園にもイサム・ノグチさんの作品が飾られていて当たり前のように思っていましたが、とても贅沢なことだなあと改めて思いました。
ごみつ
2021年08月18日 23:05
瞳 様

こんばんは。

瞳さん、香川県にお住まいだったんですね!
私、四国と沖縄は行った事がなくて、個人的未踏の地なのです。定年後とか、時間が出来たら是非旅行に行きたいです。


てもイサムノグチ庭園美術館の近くとは、素晴らしいロケーションですね。香川には他にもイサムノグチの作品、たくさんあるんですね。

いや、しかし、近くにあるとなかなか行かないものなんですよね。私も都内の有名どころで行ってないところたくさんあります。(;^ω^)