MINAMATA -ミナマタ-

2020年/アメリカ (監)アンドリュー・レヴィタス
(演)ジョニー・デップ ビル・ナイ 真田広之 國村準 美波 加瀬亮 岩瀬晶子 浅野忠信
☆☆☆★★★

minamataposter.png

https://longride.jp/minamata/

ジョニー・デップがユージン・スミスを演じる!!と、物凄く楽しみにしていた本作が公開となり早速劇場へ足を運んで来ました。

2018年に、生誕100年を記念した写真展が日本で開催されたので、ユージン・スミスの人となりは下記の記事を(大した内容じゃないですが)ご参考にしていただければと思います。

生誕100年 ユージン・スミス写真展
https://22596950.at.webry.info/201801/article_5.html

晩年(と言っても50代ですが)、仕事もなく、お金に困窮し、しかもアルコール依存症に悩みながらニューヨークで暮らすスミスの姿がオープニング。

スミスは、自社製品のCM撮影で渡米していた富士フィルムのカメラマンの通訳をしていた女子大生のアイリーン美緒子から、水俣の海洋汚染と公害病の問題を聞かされ、取材撮影をする事を決め来日。

患者とその家族との交流、チッソからの嫌がらせや暴力をともに受けながら、彼は見事な写真を雑誌「ライフ」に発表するのだった。

と言った感じの内容で、ドキュメンタリータッチとも思わせるくらいに、極力余計な脚色を排除したストーリー展開で映像化された作品でした。

これがジョニー・デップの映画?と驚くくらい淡々としています。映画としては物凄く良く出来ているとは言い難い感じもありますが、描かれているテーマに沿ってきちんと作品化された佳作です。

ストーリーの展開のために、あれこれ事実から変更されている部分もありましたが、私は十分に堪能出来ました。

Minamata_4x3.jpg

っていうか、こんなに普通の人間を演じてるジョニー・デップを見るのは私は初めてかもしれないな。もうね、ユージン・スミスになりきっていて見事でした。ヘンテコな役が多いから気が付きにくいけど、彼は、本当に上手いんですよね。

それにジョニー・デップはこの映画のプロデューサーでもあり、この映画への並々ならぬ熱意も感じました。

最後に世界各地で起きている公害や汚染問題の映像が幾つも流れます。

何にせよ、ユージン・スミスが大好きなので、個人的にはかなり満足出来た1本。日本の俳優陣もとてもがんばってます。加瀬亮がめちゃくちゃ英語うまいのでビックリしてたら、彼は幼少期にアメリカにいたのね。

それにしても何だか映画館すいてたな~。これは日本人ならば見ておくべきだと思うし、環境汚染問題は深く根強く継続しているから題材としても現代にマッチしていると思いました。お勧めです。

 この映画のこの1曲

音楽は坂本龍一です!

Ryuichi Sakamoto - "Minamata Main Theme"
https://www.youtube.com/watch?v=oDQywj9FaMQ

 この映画のもう1曲

患者の女の子を抱いてユージン・スミスが歌うのはボブ・ディランの"Forever Young"です。

bobdylan.jpg

Bob Dylan - Forever Young (Official Audio)
https://www.youtube.com/watch?v=Frj2CLGldC4


魂を撮ろう ユージン・スミスとアイリーンの水俣 - 石井 妙子
魂を撮ろう ユージン・スミスとアイリーンの水俣 - 石井 妙子

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この記事へのコメント

2021年09月28日 00:18
ごみつさん☆
わ!もうご覧になったのですね!?私も早く観なくちゃ!!
とにかく私も白塗りしないジョニデは久しぶりなうえに、こんな真面目なテーマの映画に出演するなんて~~とビックリしてます。
映画を観たらまたお邪魔しますね♬
ごみつ
2021年09月28日 23:45
ノルウェーまだ~む 様

こんばんは。
映画作品としてはちょっと弱いところも感じたんだけど、とにかくテーマがテーマだし、ジョニデなもんでかなり堪能出来ました。

ジョニー・デップの普通の役って見たことないな・・と思ってたけど、「ギルバート・グレイブ」があった。
あと「ショコラ」もまあまあ普通の人だったな・・と思い出したら、どっちもラッセ・ハルストレム作品だ~。

「ミナマタ」、鑑賞後の感想楽しみにしてますね。(*'▽')
2021年09月29日 00:06
ごみつさん、こんばんは。
MINAMATA、早速見に行かれたのですね。
私もユージン・スミスを描いた作品ということで
絶対見たいと思っていましたが、テーマがテーマだけに
映像で見るのはきついかも...と迷いも生じていました。
でも良質な作品に仕上がっているようですね。
できたら時間を作って見に行きたいと思います。
ジョニー・デップがこういう硬派な作品に
出演するというのもうれしいですね。
ごみつ
2021年09月30日 00:18
セレンディピティ さん

こんばんは。

実は私も最初は、けっこうきつい映画かもな・・と覚悟してましたが、そんなにエクストリームな描写はないから大丈夫ですよ。
患者たちの尊厳を描く事に重点をおいた作品です。
お時間がとれましたら是非。

アメリカ映画だけどアメリカ人俳優はジョニデとビル・ナイだけ。後は日本の俳優さん達ががんばっていますので、そこも見どころです。
2021年10月06日 17:45
ごみつさん☆
やっと観てきました!
時々ジョニデのことを忘れてしまうような映画でしたね~
オーラを完全に消し去っていて見事でした!
ユージンの粘り強さと情熱に感服してしまいました。
ごみつ
2021年10月07日 01:03
ノルウェーまだ~む 様

こんばんは。
お~、見てらしたのですね!

劇映画としてはちょっとメリハリにかける感じはありましたが、事実を誠実に映像化しようという姿勢に感銘を受けました。

写真集「MINAMATA」って、患者たちの写真をこれ以上一目にさらして利用されたりしない様に、アイリーンさんによってしばらく封印されてたんですよね。

でもこの映画をきっかけにまた再版されました。中を見てみると、映画に出てくるシーンの写真がたくさんあって驚きました。

たくさんの人に見てもらいたいですよね。
はなこ
2021年10月12日 23:31
ごみつさん、こんばんは。

私も本作見ましたよ。最近は感想をブログではなく映画のSNSに投稿しています。そちらの方が結構反応が良いので。

私は当初、水俣病をジョニー・デップがと言うところが引っかかって、何で今更とも思ったのですが、それでも大好きなユージン・スミスの話だしと見てみたら、とてもメッセージ性の強い、真摯な作品でした。ホント、エンドロールで次々と映し出される世界各地の環境汚染問題、今そこにある危機なんですね。人類は地球に巣食う悪性の腫瘍なんじゃないかとさえ思えて来た。地球に対して申し訳ない気持ち。

加瀬さんのお父さんはあの商社双日の会長まで務めた御仁。日経新聞に暫くコラムを載せていて、愛読していました。加瀬さんは育ちの良さを隠せないエイジレスな坊ちゃんという感じです。私は国村さんも格好良いなと思いました。国村さんが演じられた社長は現皇后さまの母方の祖父に当たる方ですかね?ご成婚の際に、この水俣問題がネックになったとか聞いたことがあります。加害者って、被害者の痛みに鈍感なのが、被害者をより一層苦しめるんですよね。強者の奢りなのかもしれない。とまれ、見て良かったです。

コロナ禍でも映画館でガンガン映画見ています。現時点で89本かな(笑)。最近はみなとみらいのキノシネマがお気に入り。そう言えば、今年でTOHOでも109でも夫婦50割引きが廃止になってしまって、ちょっと残念。まあ、あと2年足らずでシニア料金を利用できるようになりますが(笑)。また、長々とごめんなさい。
ごみつ
2021年10月13日 01:14
はなこ さん

こんばんは。先日はメール有難うございました。(*‘ω‘ *)

私も最初にこの映画をジョニー・デップがやるってニュースを見た時はビックリしました。
ジョニデ、演技がうまいので、そこそこの作品になるだろうと思ってましたが、ホント、凄く真摯につくられた作品で感銘を受けました。

この映画、ニュージーランドだかで撮影されたらしく、他の方のブログでそれに文句つけてた人を見かけましたが、水俣市で撮影の許可がおりなかったそうなんですよね。(熊本県はOK出してた)

やっぱりまだまだ、現地としては向き合いたくない問題なのかもしれませんね。

加瀬さんのお父さんはそんなにえらい方だったんですね!納得。國村さんも凄く良かった。

ところで映画のSNS良いですね。書き込む方もブログよりはSNSの方が気楽だし、コメント下さるのも敷居が低くなりますよね。(*'▽')