孤狼の血

2017年/日本 (監)白石和彌
(演)役所広司 松坂桃李 真木よう子 中村倫也 中村獅童 滝藤賢一 竹野内豊 石橋蓮司 江口洋介 嶋田久作 ピエール瀧 伊吹吾郎田口トモロヲ
☆☆☆★★★

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暴力団同士の抗争が激化する広島のとある地方都市を舞台に、暴力団が絡む事件の解決に乗り出したマル暴刑事が己の信念のみに従って進める法律無視の過激な捜査の行方を壮絶なバイオレンス描写とともに描き出す。(allcinema解説より)

劇場の予告編で見た「孤狼の血 Level2」が見たいな~と思い、それに先立ってこの1作目をアマゾンプライムで鑑賞しました。そしたらこの映画、凄まじかったワ。本当に凄くって、これほどのバイオレンスな日本映画を見るのは、個人的には初めてかもです。

そして何より凄いのは、この映画が決してバイオレンスだけの映画じゃないって事なんですよ。ヤクザ映画としても秀逸、警察ものとしては1級品だと思います。

で、この作品の原作者が女性だっていう事にビックリしてしまったのですが、原作者の柚月裕子さんは深作欣二監督の「仁義なき戦い」に衝撃を受け、この映画へのオマージュとともに執筆した小説だそうです。「仁義なき戦い」の世界を警察の目線から描いた作品なんですよね。

↓このライター、限定で販売されてたみたいですよ。

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暴力団対策法成立直前の昭和63年、広島の地方都市、呉原市(架空)が舞台です。呉原市では、暴力団同士の抗争が絶えず、尾谷組と加古村組が一触即発の状態にあった。

そんな中、エリート新人刑事の日岡(松坂桃李)が呉原東署に赴任してくる。彼は凄腕ながら暴力団との癒着を疑われているマル暴のベテラン刑事、大上章吾のもとに配属され、大上のメチャクチャな捜査に振り回される事になる・・。

後は是非、映画を見ていただきたいのですが、もうとにかくあれこれ凄いの一語なので、暴力的なシーンの苦手な方はパスした方が良いかもです。同じ暴力シーンでも「スースク」みたいなファンタジーじゃないので、精神にかなりこたえます。要注意です!

それにしてもこれを女性が書いたとは・・とほとんど信じられない気持ちになり、早速原作小説も読んでみました。

「孤狼の血」
柚月裕子 著 角川文庫
☆☆☆★★

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昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。飢えた狼のごとく強引に違法捜査を繰り返す大上に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて金融会社社員失踪事件を皮切りに、暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが…。正義とは何か。血湧き肉躍る、男たちの闘いがはじまる。(文庫解説より)

映画に関して言うと、おおまかなストーリーと設定はほぼ原作通りでしたが、小説版は映画に比べたらず~~っとソフトです。

映画は、めっちゃくちゃ暴力的にアレンジしてあるんですよ。私、本を読みながら、女性と男性とでは内面に抱えている暴力性のレベルが違うんだ・・っていう事を再確認した感じでした。

これは原作者の柚月さんも同じ事を感じたのではないでしょうか?

そして、映画はラストを大幅に変更してあります。これは劇映画としての盛り上がりと、カタルシスを強化するために脚色されたものであるのもわかりました。

ただラストを変更したせいで、恐らく続編の「凶犬の眼」と繋がりがうまくいかないため?か、劇場公開中の「孤狼の血 Level2」は映画オリジナルストーリーだそうです。

「孤狼の血 Level2」も見てきましたので、そちらの感想は次の記事にて。


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この記事へのコメント

2021年09月02日 11:46
こんにちは!
過日は私のへたれ記事へのコメントありがとうございました。
『孤狼の血』、驚愕のおもしろさでした~
冒頭のシーンを観て、これはちょっと暴力シーンがハードすぎるかなと不安になったのですが、『仁義なき戦い』的なものを警察サイドから描いた結果としてのハードさでもあり、非常に説得力がありました。
原作小説もぜひ読むつもりですが、本作はいわゆる〝小説の映画化〟で終わっていないところが、かっこいいのかもしれません。

(↓)ワクチン接種、お疲れさまでした。
私は月末にやっと1回目ですが、ごみつさんのレポを拝読して、ちょっと楽しみになりました。どこのケーキにしようかな♪
ごみつ
2021年09月02日 18:06
Tae さん

こんばんは。
早速のコメント、有難うございます。
Level2も一緒に作るつもりだったのですが、途中で頭が痛くなってきたので(ワクチンの副反応か?)、今、書き上げました。

1作目は本当に凄い映画でしたよね。記事の下調べで色々サイトを見てたら、役所広司がインタビューで「女性は冒頭3分を耐え抜いて下さい。そうすれば大丈夫です。」って言ってました。(;^ω^)
養豚関係がきついんですよね。

Taeさんはワクチン、月末が1回目なんですね。モデルナは副反応きついらしいので、ファイザーだと良いですね。
ケーキ、美味しかったよ~。昨夜マスカットケーキ食べて、今朝チーズケーキ食べました。(*'▽')
2021年09月02日 23:41
ごみつさん、こんばんは。
バイオレンスが超苦手なので、映画は無理と思いますが、原作がそこまでハードでなければ読んでみたいです。
原作者の柚木裕子さんは、私は「盤上の向日葵」で知って、その時に「孤狼の血」のことも知りました。柚木さん、すごいですよね。
私のところにコメントをくださった方が

柚月裕子さんは、岩手県で生まれ、高校を卒業された頃に父親の転勤で山形に移り、その地にて21才で結婚。
二児に恵まれて専業主婦。現在も山形にお住まいのようですが、
こんな経歴の方が、将棋界のこと、広島ヤクザの話や法曹界、警察内部の話など、よく書けるものだと本当に感心します。

と書いてくださって、その経歴にもびっくりしました。
映画も見てみたいけど... 私、マフィア映画は大丈夫なのに、任侠ものはダメなんですよね。同じ日本人だからかえって身近すぎてダメなのかも。
ごみつ
2021年09月03日 00:29
セレンディピティ さん

こんばんは。

これは映画はかなりきついのでパスしてOKだと思います。日本のヤクザは日本刀持ってるのも怖いんですよね。

原作はかなり落ち着いた感じの警察小説で、面白く読めると思いますよ。映画より原作の方が全然良いっていう意見の方もたくさんいらっしゃいます。

そうそう、セレンさんの「盤上の向日葵」の記事もよく覚えています。取材能力が凄い方なんでしょうね。
私は続けて2作目の「凶犬の目」も読んでみようかな~って思ってます。(*'▽')